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肩甲上腕関節の評価方法③

前回は肩甲上腕関節において、なぜ1st,2nd,3rdの内外旋を評価するべきなのか?を整理しました。肩甲上腕関節は不全が生じやすく、その不全を生じた箇所を推測していくためにも1st,2nd,3rdの内外旋の評価が重要となります。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
本日のテーマは前回が1stについについで2ndについて整理していきましょう。

1 特徴

前回の復習になりますが、肩甲上腕関節を評価する際には、どの部位に、何が位置しているのか?を理解しておくことが重要です。

上記の図を確認していただくと、前回なぜ1stの内外旋において上方前後の評価になるのか?がイメージできます。
しっかりと、動きのイメージと解剖学の構造の関係性を理解しておきましょう。

2 どう稼働しているのか?

では、2ndの内外旋ではどの組織が伸長されるのでしょうか?

2ndの内外旋とは肩関節外転90°において内外旋をしてその際の痛み、可動域、endfeelを評価することになります。
具体的には
2ndでは下方の前後
が評価されます。
外転することで肩甲上腕関節の下方に位置する組織が伸長され、さらに内外旋で前後の組織が伸長されます。
そのイメージを持つことで理解がしやすくなります。

3 実際の評価方法

では、実際の評価方法について整理していきましょう。
今回は2ndポジションでの内外旋で伸長される組織を整理していきましょう。
① 肩関節を外転に誘導 
② 内外旋を誘導し、可動域や痛みの有無を確認


2ndポジションでの内外旋に制限があった際には以下の組織の不全が疑われます。
【外旋】
肩甲下筋下部、大胸筋、大円筋、広背筋、前下関節上腕靭帯、前下方関節包
内旋】
棘下筋下部、小円筋、後下関節上腕靭帯、後下方関節包

4 まとめ

臨床でよく実施する1st,2nd,3rdの各ポジション別の評価。その評価は何をみているのか?を整理することで、しっかりと臨床に活かせる評価が身につきます。そのためには機能解剖をまず整理していみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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