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第2肩関節の評価方法

評価シリーズは現在、肩関節の評価方法について整理しています。今まで胸鎖関節、肩鎖関節、肩甲胸郭関節について整理してきました。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
本日のテーマは機能的関節である”第2肩関節”の評価方法について整理していきましょう。

1 特徴

肩関節は大きく分類すると
・胸鎖関節
・肩鎖関節
・肩甲胸郭関節
・肩甲上腕関節
に分類され、それぞれの関節が動く事で参考可動域まで可動することが可能となります。

しかし、肩関節は細かく分類すると、上記の他に第2肩関節(肩峰下関節)があり、ここも重要な評価・アプローチのポイントとなります。
構造として、第二肩関節は烏口肩峰弓(肩峰、烏口肩峰靭帯、鳥口突起)、肩峰下滑液包、腱板、 上腕骨大結節により構成される機能的関節となっています。

2 どう稼働しているのか?

決して広くないスペースに肩峰下滑液包や腱板が詰まっている状態で、肩関節運動により滑走することを求められます。

(引用:(c)teamLabBody)

つまり、この第2肩関節の滑走性が低下していると、肩峰下滑液包や腱板がうまく機能せずに上腕骨頭が不安定となります。
そうなると、肩関節の構成運動に阻害が生じ、可動域制限となります。
必ずチェックしておきた関節の一つです。

3 実際の評価方法

では、実際の評価方法について整理していきましょう。
ポイントは肩峰下が滑走しているか?です。
① 腋窩に手を入れる 
② 肩甲骨を上方回旋に誘導
③ 上腕骨を内転させ、参考可動域まで内転が可能か?を確認

4 まとめ

第2肩関節は機能的関節であるため、解剖学を勉強しても見逃してしまうポイントです。しかし、肩関節に介入するためには見逃せないポイントでもあります。しっかりと機能を理解し、評価・介入していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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