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骨盤の評価⑦

前回は骨盤を評価する対象はどのような人か?を姿勢から整理してみました。姿勢観察→骨盤の状態確認→骨盤の詳細評価、とつなげるためにもまずは姿勢観察ができるようになりましょう。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
前回は、姿勢を観察することで固有背筋や体幹屈筋群の筋力、骨盤・腰椎の湾曲状態を予測する事が可能になると整理しました。では具体的にはどのような状態が考えらるのでしょうか?
本日はより詳細に整理していきましょう。


1 特徴

復習になりますが、姿勢分析をする際には、耳垂ー肩峰ー大転子ー膝関節前部ー外果の前方が一直線に配列されているかを観察することにより、固有背筋や体幹屈筋群の筋力、骨盤・腰椎の湾曲状態を予測する事が可能となります。
下の図のように円凹背であれば、骨盤は前傾が過剰となり、腰椎が過伸展になっている事が予測できます。

2 どう稼働しているのか?

では、姿勢観察した上で、骨盤が前傾が過剰になっている、後傾している、とわかった次は具体的にどのような評価につなげていけばいいのでしょうか?

参考:運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略より

上図は必ずしもその通りではありませんが、姿勢を見た上で背筋群、腹筋群、股関節の屈筋、伸筋のどこに問題がありそうか?の目安となります。
臨床ではしっかりと意識して評価することで情報の整理が楽になります。

3 実際の評価方法

骨盤の前傾、後傾の評価は前回の内容を参考に実践し、大臀筋の評価もMMTでしっかりと実践していきましょう。
本日はThomas testについて整理していきます。
Thomas testは腸腰筋の短縮を評価するテストとしてよく利用されます。
1 非検査側の股関節を屈曲に誘導
2 検査側の股関節が屈曲してくるか?を確認
※ 股関節が屈曲してきた場合、検査側の腸腰筋の短縮が考えられる

4 まとめ

姿勢を評価する際には、なぜその姿勢を評価するべきか?を理解し、その後どのような評価が必要となるか?まで意識して観察していきましょう。
そのためには、機能解剖と評価法を学ぶことで状態と評価をつなげて考えることが可能となります。ぜひ、一度ご自身でも機能解剖と評価を確認してみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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