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大胸筋の触診

前回までに三角筋の前部・中部・後部線維の触診を整理していきました。一つ一つの解剖学・運動学を見直すと様々な発見がありますね。ぜひ、自分でも整理してみることをおすすめします。
前回までの内容はこちらからご覧いただけます。
臨床1年目の教科書

さて、今回のテーマは臨床で触れることの多い大胸筋です。
どのような目的を持って触診することが多いのでしょうか?整理していきましょう。

1 触れることの臨床意義

臨床で大胸筋を触れる機会は反射検査、ブルンストローム、肩関節の評価・アプローチなど非常に多くあります。

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(引用:標準作業療法学 作業療法評価学)

つまりしっかりと触診ができていないと、正しい評価ができない、となります。
『新人はまずは触診からだね』と臨床でよく聞くアドバイスですが、なぜ触診が必要か?
それは、評価・アプローチの有効性と再現性の向上のために必要です。

2 特徴

大胸筋は鎖骨部、胸骨部、腹部の3つの線維に分けられます。
肩関節拘縮例において大胸筋が制限因子となる場合には、各線維群により制限される方向が異なるため、注意が必要となります。

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(引用:visible body 2021)

そのため、それぞれの線維群をしっかりと触診できることも重要であると考えられます。

3 実際の触診方法

では、実際に触れていきましょう。
大きな筋ですので、まずはおおよその場所に指を置きましょう。
① 大胸筋胸骨部あたりをイメージして触診
② 胸骨部から圧をかけたまま、頭側に指を移動させ鎖骨部との筋間を確認
③ 逆に胸骨部から
圧をかけたまま、尾側に指を移動させ腹部との筋間を確認

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4 まとめ

触診はなぜ必要か?その目的を持って練習することで、習得率が変わって来ます。自分はなぜここに触れるべきなのか?を整理していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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