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頸部の評価④

前回から頸部の筋力の評価について整理しています。評価方法はシンプルなMMTですが、なぜその筋力を測定するべきか?の目的を明確にしないと臨床では活かせません。前回は頭部屈曲のについて整理しました。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
今回は、頸部の屈曲の評価方法について整理していきましょう。


1 特徴

前回の復習になりますが、頸部の屈曲は一般的にイメージされるのが複合屈曲です。複合屈曲とは、頭部の屈曲と頸部の屈曲を同時に実施した複合的な運動です。

(引用:Daniels and Worthingham ’s Manual Muscle Testing, 8th ed)

頭部の屈曲、頸部の屈曲では主動作筋が異なります。そのため、それぞれの主動作筋を整理し、その筋がどのように生活で働いているのか?を整理することが重要です。

2 どう稼働しているのか?

頸部の屈曲時に利用される筋について整理しましょう。
頸部が屈曲する際には、下位頸椎から運動が開始され、上位椎体は、下位椎体に対して上方に滑るように各頚椎が可動します。

この際に利用される筋は
・胸鎖乳突筋
・頸長筋
・前斜角筋
となっています。
頭頸部は斜角筋や胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、頭・頸半棘筋、僧帽筋を含む他のより長い筋によって補強されています。そのため、頸部を屈曲させる上記の筋は安定性にも動作時にも利用される重要な筋であると理解できます。

3 実際の評価方法

ではどう評価すればいいのでしょうか?
やはりMMTを参考にしています。
①療法士は額に手を当てる
②対象者に頭を持ち上げるように指示
③筋力を測定

4 まとめ

MMTを測定するときも頸部の屈曲という動作の評価だけでなく、そのMMTがどの筋の状態を測定しているのか?を把握することで臨床で活かす範囲が広がります。
しっかりと1つ1つ丁寧に評価をしていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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