2022/7/23

私の涙腺はわかりやすい。
心と身体が一致したときにオートで流れてくるから。
これは今までの20数年間、私がいかに自分の心に向き合わずに
生きてきたかの証に他ならない。

今朝不思議な朝を迎えた。

まず幼少期のことが起きた瞬間走馬灯のように流れてきて
冷静に一つの結果に着地させていた。異様に頭が冴えていた。

親が金がないというから、あまりほしいものをせびることをしなかった。
慎ましさこそ美徳と、今思えば自身の境遇を強制的に正当化させているだけの愚問に洗脳されていた。
学校では友達にハブられていた。
毎日笑顔で生きている人の気が知れなかった。同じ人間にみえなかった。
当たり前だと思った。こんな幼少期を迎え、快を快だと認識する機能を育む機会がなかったのだから。

そう、起床3分で結論づけてから、急に次の思考に移った。

フレンチトーストが食べたい。おいしい、お店の、味付けの凝った、フレンチトーストが食べたい。

すぐに調べて今日行く店を確定した。
10時15分。開店まであと45分。


開店時間と同時に店に入った。
実際にメニューを見るとフレンチトーストは甘ったるくて重くてつらいだろうという感覚がしたのでエッグベネディクトに変更した。

注文を待っている中、持参してきた本を読む。遠藤周作。

料理が運ばれ、一口食べたときに涙がこぼれた。
自炊ではできない素材の味付け、組み合わせ。
このころずっと自炊をしていたから、身体が求めていたのだろうと思う。


うまく自分の心を聞いてあげられた朝だったなと思う。
涙が流れたということは心に対する問に対して「正解!」と言われたのと
同じことだ。

これからもたくさん涙を流す訓練をしていきたい。
いつか涙なんか流さなくてもいい毎日を過ごせるように。



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