見出し画像

【新型】これは何かのテストかもしれない

先週末からヨーロッパが新型ウイルスの震央、エピセンターとなりました!
ドイツでも学校や大学まで臨時休校となりましたが(ハンブルグは学校は4月30日まで休校)、きっと近いうちにイタリアやフランスと同じようにドイツでもカフェやレストランの営業が見合わせられたり移動制限が導入されることと思います。

ドイツはシステム的にはアメリカ合衆国に似ていて、国内にある16州はそれぞれかなり独立性があり、各州で内政も州民性(地域性)もだいぶ違います。
私が住むハンブルグは北ドイツに位置し、一つの街で一つの連邦州を形成する Stadtstaat / City state (都市国家というのでしょうか)なので、一概に「'ドイツ'ではこうです」とは言えません。

でも自分が住んでいる場所で自分で見て経験していることは「うちの近くではこうです」ということは言えます。ヨーロッパの近隣諸国を見る限り、ドイツもそのうち非常事態宣言が出されてることが予想されています。今日からは第三国からEU内へ入ることが、とりあえずは30日間、規制されるようになりました。出入りができるのは物流のみです。

私はといえば、展示会その他イベントがキャンセルになったのでハンブルグにいます。先週末はスーパーから物が消えた!と聞いたので行ってみましたが、クリスマスイブの午前中のような混雑具合でした。
土曜日はとても混んでいたので今日(月曜日)の朝になってスーパーに行きましたら本当に物が少なかった※です。
パスタやパスタソースはだいたい完売、でもニンジンやキュウリなど野菜類の瓶詰めはほぼ売れていなくて、かなり民族的な食事の好みの偏りが見られました。
私の心の声「やっぱりみなさん野菜嫌いですな」

ハンブルグだけでいうと、バスは「チケットをコントロールしません」と張り紙をして運転手さんをバス内で「隔離」しているので、事実上無料で乗れます(無料とは言っていませんがチケットが買えません)。
ちびっこ達は学校が休みになり、大人はホームオフィス状態で家にいるのでご近所さん方もまるで夏休みかのようにのんびりしています。

あまりにものんびりと暖かい平和な春の日だったので、これはもしかしたら壮大なテストのようなもので、こんな状況になったら人はどのように行動するのか、もしかしたら試されているのかもしれないさえ思えるような不思議な日常が、今日から始まりました。

文末になりますが、メールやメッセージをくださった皆さま方、ありがとうございました。私も私の周辺の人たちも元気にしています。
ただEU各国からその外へ出るのは、今はかなり非現実的で、逆にEU内に入ることもほぼ不可能だと思います。そしてそれが最善策なのは間違いないと思います。
私としては、せっかく人生で何度もない(と思う)ウイルスのエピセンターにいるで、妙にわくわくしています。誰もが経験できるわけでもない状況なので、忘備録的にこの非日常をできるだけこちらに綴ろうと思います!

※月曜の夕方には物が補充され普通のスーパーに戻っていました。
尚トイレットペーパーやキッチンペーパー類は買いだめしている人たちも見かけましたがまだ普通にありました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?