僕らの七日間戦争

作品あらすじ

夏の深夜二時まで眠れずにamazonprimeを物色しているとまた懐かしい作品をみつけました。1980年代に公開された「僕らの七日間戦争」という古めの映画ですね。実は2年前に見たので今回で2度目です。

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 あらすじとしては中学校に通う一部の生徒たちが理不尽な拘束・先生たちによる体罰(頭髪指導では女生徒の髪を教師が断髪するなど今の時代では考えられないものも(笑))に反発し、学校に登校する事を拒絶し、廃工場にて抑圧からの解放運動をするといった物語です。この記事を見てくれているということはこの作品をすでに知っている人が多いのではないかと思っています。けれど、見る人によっても見方が変わってくることはもちろんですが、見る年代によっても賛否は分かれる作品なのではないかと思うんです。

自由を求める戦争

 日本の学校のやや厳しい規則に対して抑圧されていると感じた経験ってありませんか?私は実際に、運動や勉学に優れた生徒は先生に優遇され、先生にとって都合の悪い生徒というのはひどい扱いを受けていたのを目の当たりにして中学生時代は過ごしていました。けれど、それに対して反発するのってほんの一部の生徒だけですよねきっと。けれど、彼らは複数人でボイコット=7日間の戦争を行ってしまうんですね。そこから伝わってくるエネルギー・活気がこの作品を通して感じられるエネルギーや活気は今の子供たち・若い世代にはないものだと思いますね。私はどちらかというと若い世代に入りますけど、そういう熱って幼少期から感じられたことって少ないです。ただ作中のように 自由=自由を求める事 であるとすると、何不自由なく育っているように見えて、自由を求めていない状態であってそれって不自由な状態だと思うんですよね。与えられたものに従うだけというか。そんな事を彼らと自分の少女時代と比べて、自分自身のなかにそういう与えられた状況に満足しない熱気とかを忘れちゃいけないなって。(戦車で戦うのはいささか大げさだけれど(笑))

ラストシーンについて

 私は正直この作品のラストシーンの解釈になかなか苦しみました(笑)以下ネタバレになるので、これから見る方は見るのをお控え下さいね。


ラストは廃校から花火を打ち上げる感動的なシーンで終わるんです。子供たちだけではなく、親や先生たちも子供たちが最後に成し遂げた「花火」を見て。

花火が戦争の終わりだったことは確かですが、その後警察たちはどのように子供たちを保護したのでしょうか、、その部分はえがかれていませんね。彼らは警察がきても動じず戦い続けた。という象徴でもあったのでしょうか。見解は煮え切らないままです。

また数年後に鑑賞したら見方が変わることを信じて、その時に改めて考えるとします。

最後に、この映画はなかなか昭和の時代を楽しめるまた、学生時代のなつかしさ青春を思い出させてくれる「スタンドバイミー」のような映画だと思います。

夏の夜にあの時の気持ちに戻ってみてください。

それではまたの機会に。


みむ








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