見出し画像

体幹前屈時に生じる腰痛への対処-骨盤・腹直筋&多裂筋からの観点-

整形外科クリニックや自費のパーソナルなど、様々なケースの腰痛を訴えるお客様に対処してきましたが、ここ数ヶ月で「体幹前屈動作時に生じる腰痛」に対する考え方がまとまってきました。

実際のお客様のケース


上記は実際に当店にいらっしゃる腰痛でお悩みのお客様のお写真です。
1回の評価&ストレッチの提供でここまで動作は変わります。

「体幹前屈時に手が床に付かない=ハムストリングスが硬い」

それはそうなので僕も過去にはそれしか引き出しがなかったのですが、この思考だけだと必ず行き詰まります。

ここ最近感じるのは、

・骨盤後傾位
・腹直筋短縮/多裂筋伸張位
この2点が体幹前屈時の腰痛に深く関連してきます。

今回は腰椎骨盤リズムなどのおさらいも入れつつ、上記2点から考える前屈動作時の着目点のヒントをお伝えいたします。

どのような際に体幹前屈時の痛みが生じる?


大前提として、体幹前屈時に腰痛が生じる方の動作として多く見られるのは、脊柱が文節的に動かないパターンです。

背骨を1つ1つ動かす、とまではアスリートレベルまで行かないと中々難しいですが、5つ全ての腰椎や上位胸椎などが1つの塊になってしか動けない、などのケースだと体幹前屈時に局所に負荷が集中し、痛みが生じるリスクが高くなります。


冒頭の方のBefore写真をもう一度見てみると。

胸椎がガッチリと1つの塊になってしまっていることがわかります。
それに対し、Afterでは完全ではないですが脊柱全体がスムーズに動くようになっています。

このような状態まで持っていけると、痛みが生じるリスクは減ります。


体幹前屈時の腰椎ー骨盤のメカニズムをおさらい


体幹前屈時のセオリー、腰椎骨盤リズムををざっくりとおさらいしましょう。

ここから先は

891字 / 4画像
・365日理学療法に関する情報をお届け! ・過去コンテンツ!1000コンテンツ以上読み放題! ・コラム・動画・ライブ配信であなたの「知りたい」をお届け!

365毎日お届けするマガジン!現在1000コンテンツ読み放題、毎日日替わりの現役理学療法士による最新情報をお届け!コラム・動画・ライブ配信…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?