幸福について考える動画集
授業の合間に学生と考えたTED動画15回のうち、学生からの人気が高かった幸福について考える動画を4つ紹介します。
日本語の字幕、文法の補助等もついて、英語学習にももってこいです。
1.スーザン・ピンカー
イタリアのサルディーニャ島は100歳を超える高齢者が多く住んでいます。イタリア本土の6倍、北アメリカの10倍です。そして、世界でも珍しく、男性と女性の平均寿命に差がない地域です。
心理学者スーザン・ピンカーによると、島民が健康なのは楽天的な性格や脂肪の少ないグルテンフリーの食べ物とは関係がなく、人と人との関係が密接で、じかに会って交流することが多いからだといいます。
グローバリゼーションの中で、私の時間は私のもの、私のお金は私のもの、私の夢は私のものという個人主義やキャピタリズムが蔓延するなかで、高齢者に楽しく寄り添う若者たちにも改めて人間の幸せを考えさせられます。
2.ロバート・ウォールディンガー
私たちが健康で幸せでいるために必要なことはなんでしょう?富や名声、ブランド品でしょうか。心理学者ロバート・ウォールディンガーによれば、そどうやら違うようです。ハーバード大学が行ってきた「75年に渡る成人発達に関する研究」のディレクターであるウォールディンガーは、アンケート、ヒアリング、病院カルテなどのデータを基に75年間の縦断的な研究を率いています。この研究結果では、身近で信頼し合える人間関係にその秘訣があるようです。
ポール・ザック
私たち哺乳動物にとって重要なホルモンであるオキシトシン。神経経済学者のポール・ザックは、安定した社会をつくるのに必要な信頼や共感などの感情に対してオキシトシンが関わっているといいます。吸血研究者といわれた彼のオキシトシンについての研究成果は興味深いものです。
ソフィー・スコット
人間は独りでいる時より、誰かと一緒の時の方が、30倍も多く笑うそうです。認知神経科学者のソフィー・スコットが「笑いの科学」に関する事実を教えてくれます。
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