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2022/4/10明治安田生命J2リーグ第9節 ベガルタ仙台-レノファ山口 マッチレビュー

今節は宮城県仙台市に乗り込んでのアウェイゲーム。相手は2010年シーズンから10年以上に亘ってJ1の舞台で戦い続けたベガルタ仙台。ということで、レノファとは今回が公式戦初対戦ということになった。
なお、今節私はDAZNにてアーカイブ観戦。

試合展開振り返り

立ち上がりから仙台がボールを持つ展開。勢いそのままに15分にボールを奪って素早い攻撃を仕掛けて、皆川佑介のマイナスのクロスを最後は氣田亮真がゴールに流し込んで仙台が先制。ところが、その約10分後となる26分に仙台のセンターバックのキム・テヒョンが、パスカットに向かった山瀬功治に対してアフターにタックルしたことでこの日2枚目となるイエローカードを受け退場する。よって、仙台は以降70分近くを10人で戦うざるを得ない状況になる。一方で数的優位となったレノファはこれまでとは打って変わってボールを長く保持するようになる。しかし、それ以前同様にレノファは出し手と受け手のタイミングの相違からなのかロングパスやクロスに対してなかなか合わない場面が続く。対する仙台は、そんなレノファの攻撃の隙を突いて時折良い感じのカウンターを見せるといった感じ。ノファ多くボール保持する中で仙台が時折良い感じのカウンターを見せるといった感じ。そんな感じで前半の終わりが見えてきた45分に、レノファは高木大輔のクロスを橋本健人が合わせてゴールの枠を捉えるが間一髪のところで平岡康裕がヘッドでクリアし、レノファは前半最大の決定機をものにできず1点ビハインドで前半を終える。
後半からも数的優位のレノファが長くボールを保持する展開は同様で、48分の佐藤謙介の縦パスを受けた山瀬功治のシュート、49分のゴール前の混戦からのヘナンのシュートなど立て続けにゴールに迫るシーンを作るが得点は奪えず。すると、直後の51分に仙台がボール奪取から流れるようなパスワークで最後は富樫敬真がシュートを放ちゴールネットを揺らし、10人の仙台が追加点を挙げる。ビハインドが2点に広がったレノファはその後も圧倒的なボール保持で攻撃を展開し、59分にはコーナーキックのこぼれ球を山瀬功治がミドルシュートを放つなどゴールに迫る。すると、後半の折り返しに差し掛かった68分にコーナーキックのこぼれ球を再度組み立てて石川啓人がクロス。それを今シーズン初のスタメン出場となった岸田和人が頭で合わしてレノファが1点を返す。その後もレノファはゴールを目指すが、キム・テヒョン退場直後に投入された若狭大志の良い守備対に再三阻まれる。その後、89分と90分に両チーム決定機と呼べる場面を迎えるが共に得点とはならずに試合終了。試合全体の4分の3程度を10人で戦った仙台が最終的に逃げ切ってホームで勝ち点3を獲得。一方のレノファは数的優位な状況の中、ボール支配率69%、シュート数22本(うち枠内7本)とスタッツで圧倒しながらも岸田のゴール以降得点できずに第4節 琉球戦以来5試合ぶりの黒星を喫した。また、第5節 大分戦以来となる失点で4試合連続クリーンシートとはならず。

雑感

昨シーズンまで長い間、トップカテゴリーのJ1で戦った仙台が相手とのことで立ち上がりから仙台ペースで試合が進む。その流れで15分に失点してしまった。仙台ホームの雰囲気や勢いに飲まれてこのままズルズル行ってしまう展開も頭を過った中、なんと25分に仙台のセンターバックが2枚目のイエローカードで受けて退場。同じように相手選手が退場により1人減った第6節 岩手戦よりも長い時間レノファは数的優位な状況で戦うことになる。これまでとは対照的にレノファのボール保持が多くなり、「これはレノファに神風が吹いたぞ!!」と思ったが、岩手戦同様に数的優位な状況が必ずしも得点しやすいとは言えず。45分の橋本健人の決定機はめちゃくちゃ惜しかったが得点できず。
後半も立ち上がりから決定機を作るが得点できず。そんなこんなで決定機を決められないでいると逆に点を決められるのがサッカーあるある。51分に仙台がボール奪取からの流れるようなパスワークからの富樫敬真のシュートという素晴らしいといか言いようのない攻撃を展開。10人ながら仙台が追加点を挙げる。いやー、この失点はめちゃくちゃ痛かった。仙台は10人というハンデを背負いながら追加点を挙げた訳で、そしたら言うまでもなくユアテックスタジアムに駆けつけて仙台サポーターは大盛り上がりな訳で。で、感情を大爆発させて喜ぶ富樫敬真をはじめとする仙台の選手たち。こんな幸せそうな光景を相手チームとして見せられたレノファの選手やスタッフ、サポーターはメンタル的にもなかなか痛い追加失点となったのでは。DAZNで観ていた私も思わず天を仰いでしまった。
だが、時間はまだまだあるし、2点差をひっくり返すことは決して至難ではないのがサッカーというスポーツだ。別スポーツのマンガながら「諦めたらそこで試合終了」という有名な言葉もあるし。ということで、かなり痛い追加失点であったものの、レノファは数的優位な状況の中攻め続ける。すると、68分に石川啓人のクロスを岸田和人が合わせてついに仙台のゴールネットを揺らす。そして、岸田にとっては今シーズン初ゴール。いや、もっと言うとレンタルバックで昨シーズンレノファに復帰してからの初ゴールとなった。レノファをJFL→J3→J2とステップアップさせてくれた岸田をリアルタイムで観ていてよく知っている私からすると、久しぶりの岸田のゴールはめちゃくちゃ嬉しかった。先ほどの天を仰いだ失点シーンの反動なのか、岸田のゴールが決まった瞬間画面越しにめちゃくちゃ叫んでしまった。近所迷惑レベルに(笑)。それぐらい嬉しかった。
だが、そんなレノファサポーター大興奮のゴールの後にゴールは奪えず。というか、最後の方にはあわや追加失点という危ないシーンもあったりしながら最終的に1-2で敗戦。昨シーズンのJ1チーム相手のアウェイゲームだったとはいえ、長い間数的優位な状況にありながら勝ち点1すら奪えない非常に悔しい結果となった。岸田のレノファ復帰後初ゴールに結果が伴わなかった点の残念だ。また、試合後のインタビューでレノファの名塚善寛監督が、

「全てにおいて仙台さんに上回られてしまった」

明治安田生命J2リーグ第9節 ベガルタ仙台-レノファ山口 DAZN中継での
レノファ山口 名塚善寛監督の試合後インタビューより

と開口一番仰ったようにトータルして仙台の方がアグレッシブにサッカーをしていたという感じだった。仙台の追加点となった51分の富樫敬真のゴールに至るまでの一連の攻撃なんかはその典型例だろう。そこはやはり昨シーズンのJ1チームの貫禄といったところだろうか。岩手戦同様に数的優位な状況で進める試合は決して簡単にはいかないものだな…。残る東北アウェイとなる5月の山形戦、7月の秋田戦では相手選手が退場しないことを祈願した方が良いのかもしれない。
加えて、今節のレノファの失点シーンは共に自陣でのボールロストから始まっている。更に、試合も終わりに近づいてきた90分にも石川啓人のパスミスからゴール前でのアウトナンバー的な非常にヤバい展開になったりした。サッカーはミスのスポーツとは言うものの、同じようなミスからの失点は文字通り致命傷になってしまうので、何とか修正したいところだ。このようなボールの奪われ方や長い時間数的優位にありながら勝ち点1すら奪えなかったことなど、今節はレノファにとって反省点の多い試合となった。だが、裏を返せば開幕9試合目という決して遅くないタイミングでこのような反省材料が多い悔しい試合を経験したということはまだまだ挽回の余地があるということでもある。次節は仙台同様にここまで好調な東京ヴェルディをホームに迎えての一戦。今節経験した悔しい敗戦が無駄にならないような試合になって欲しいところだ。
あと、DAZNで観ていて思ったが、仙台のユアテックスタジアム(ユアスタ)のピッチがめっちゃきれいだった。仙台へのアウェイ遠征が都合により叶わず残念。。。

レノファのスタメンとフォーメーション

前節からはスタメンを2人入れ替え。期限付き移籍契約の関係で所属元の仙台との公式戦には出場できない田中渉に代わって神垣陸が2試合ぶりのスタメン。そして、負傷により前節の前半で退いた大槻周平に代わって岸田和人が今シーズン初スタメンとなった。また、仙台にはかつてレノファに在籍していた中山仁斗が今シーズンから在籍しており開幕6試合スタメンで出続けていたようだが、現在はケガで戦線離脱中の為、今節はベンチ外だった。

各選手の寸評・採点

※採点は10点満点で6点を及第点として0.5点刻みで実施
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし
※採点対象はレノファの出場選手のみ

FW
岸田 和人:6.5
【個人的MAN OF THE MATCH】
前節、前半のみで交代する要因となった傷が癒えなかった(たぶん)大槻周平に代わる形で巡ってきた今シーズン初のスタメン出場。プレースタイル的にポストプレーはやはり得意ではなさそうだったが33分のシーンなど彼なりの頑張りも見られた。そんな感じで前半はトータルしてイマイチであったが、68分に石川啓人のクロスに頭で合わせてゴールネットを揺らす。本人にとってもレノファサポーターにとっても非常に嬉しい岸田のレノファ復帰後初ゴールとなった。そんな素晴らしいゴールを勝ち点という結果に結び付けられなかった点がとても残念だが、その後も71分や81分などクロスから良い感じに合わせるシーンが見られた。ポジション争いのライバルである大槻周平や梅木翼のケガの状態によっては次節のスタメンも十分に有り得る。次はホームのレノファサポーターを湧かせるゴールを見せて欲しい。

沼田 駿也:5.5 (62分 out)
開幕からの活躍もあって相手もマークし出したのか今節は持ち味をあまり出せなかった印象。真瀬拓海とフォギーニョにダブルチーム気味に囲まれてボールを奪われた5分のシーンなんかはその象徴とも言えるのではないだろうか。また、失点シーンとなった15分の場面は沼田のパスがカットされたところがきっかけとなった。そのようなプレー内容もあってなのか久しぶりに途中交代でピッチを退くことになった。相手に警戒され出してからも活躍し続けられるかどうかが一流プレーヤーになれるかどうかという分岐点でもあると思うので次節以降に期待だ。一方で佐藤謙介の縦パスを受けてからシュートを放った50分のシーンなど今節良いシーンが全くなかった訳ではない。

高木 大輔:6 (85分 out)
45分の橋本健人の決定機なシュートを生んだクロスや45+3分のコーナーキックで神垣陸がニアで反らしたボールへの合わせなど前半の終了間際などに決定的な場面を演出。また、62分の沼田駿也→吉岡雅和の交代以降はポジションを左サイドに変えて頑張った。次節は本人にとって思い出深い古巣ヴェルディとの対戦なので、大いに期待だ。

MF
山瀬 功治:6.5 (74分 out)
良い感じのポジショニングや動きで攻撃を組み立てる場面に多く絡んだ上に両チーム最多となる5本のシュート(うち枠内1本)を放つなど目立つ場面が多かった。特に、佐藤謙介のパスを受けてシュートを放った48~49分のシーンや、コーナーキックのこぼれ球を拾って放った59分のミドルシュートなんかは非常に惜しかった。欲を言えばこれらのシュートで枠を捉えて欲しかったが、それでも相手には十分脅威を与えられたと思う。また、26分にはキム・テヒョンの2枚目のイエローカードを誘うパスカットでレノファに数的優位な状況をもたらした。
今節よく見られた山瀬のポジショニングや動きの良さは、恐らく現地で観ればもっと感じるのでは。今月末行われる栃木戦が私にとっての今シーズン初の生レノファとなる予定なので、是非その試合で山瀬のプレーを観たいところである。

神垣 陸:6
同じく中盤のポジションの山瀬功治や佐藤謙介ほど目立つシーンはなかったが、53分の高木大輔のクロスに反応して走りこんだシーンや、58分の高木大輔へのパス供給など高木大輔との連携で右サイドからの攻撃を演出。また、45+3分のコーナーキックではニアで神垣が反らしてからの高木の合わせというなかなか良いシーンを作った。池上丈二復帰後のポジション争いが楽しみだ。

佐藤 謙介:5.5 (85分 out)
前半はボールに絡めなかったこともあってか、レノファの攻撃はイマイチかみ合わなかった。何かしら修正したのか後半に入るとボールタッチが増え、48分の山瀬功治のシュートや50分の沼田駿也のシュートなど良い感じのシュートへと繋がるラストパスを供給。佐藤謙介が絡むとレノファの攻撃が活性化するということがはっきりして、彼の「レノファの心臓」っぷりを改めて感じた。失点直後の17分にはミドルシュートを放つなど、ここ最近見られるゴールへの意識は今節も健在。

DF
橋本 健人:6
今シーズンのレノファの武器となっている左サイドの橋本沼田ラインは今節イマイチだったものの、4本のクロス供給に加えて4本のシュートを放つなど挙げきれないくらいレノファの攻撃シーンに多く顔を出した。特に決定機となった45分の高木大輔のクロスに合わせたシーンは相手の気合の入ったクリアに遭ったが非常に惜しかった。また、数的優位な状況もあってなのか、時折ボランチ的なポジションでプレーするなどもした。
一方で、仙台の追加点となった51分のシーンは橋本のところでのボールロストがきっかけとなった。その後の守備対応も仙台の選手のクオリティに圧倒されたという感じだった。換言すれば、まだまだ伸び代を感じられるので、今後の成長が楽しみである。

石川 啓人:5.5
レノファの得点シーンとなった68分の場面ではクロスで岸田和人のレノファ復帰後初ゴールをアシスト。その他にも81分の場面での良い感じのクロスなど、両チーム最多となるトータル10本のクロス供給で持ち味を出した。更に、左足キッカーを務める田中渉が欠場だった為、アウトスイングとなるコーナーキックでもキッカーと務めた。
そんな感じで攻撃面では魅力を出したが、守備面では90分にパスミスからゴール前でキーパーとの2対1という非常にマズい場面を演出するという致命傷になりかねないミスが見られてしまった。また、仙台の先制シーンとなった15分の場面でもボールウォッチャーになってしまっていて、シュートを放った氣田亮真への対応が1歩2歩遅れてしまった。
こんな感じで攻撃面と守備面で良くも悪くも石川の特徴が見られたような感じだった。この辺をトータルして右サイドバックとして石川啓人と眞鍋旭輝、どっちをチョイスするか、非常に悩ましいところだ。

渡部 博文:5
持ち味のパス供給だったり、89分のロングボールをフリーで合わせた場面など攻撃面で良い場面はあった。一方で守備面では結果オーライとなったものの、46分の自身のパスミスから生まれたピンチの場面で戻って名倉巧に対してスライディングでボールをかっさらったシーンや、82分の大曽根広汰を倒してSPAでイエローカードを受けたシーンなど、見え方やレフェリーのジャッジによってはDOGSOで一発レッドとなりかねないリスキーなプレーが見られた。両シーンとも渡部の他にもう1人レノファのディフェンダーが付いている為、DOGSOの要件には当てはまらないように個人的には感じる。が、J2にはVARがなく、レフェリーがリアルタイムで見てDOGSOと判断したら一発レッドで退場&次節出場停止という非常に痛い処分を受ける。言うまでもなく渡部博文は今のレノファにとって攻守ともに非常に重要なプレーヤーであり欠場はなるべく避けたい。その為、その辺のリスク管理をして欲しいところである。もちろん、時にはそういうリスクを取ってプレーも必要ではあるのだが、今節見られた場面で必要だったかと言われると何とも微妙。

ヘナン:5.5
両チーム最多となる122本のパス供給や、22分の皆川佑介との激しい競り合いなどらしいプレーを見せた。更に、49分にはゴール前の混戦からポストを叩く惜しいシュートを放つなど決定機を作った。一方で56分にはやや安直な形でボールを奪われたり、61分には名倉巧のプレスに手を焼いてパスを出せないといったプレーも見られた。加えて、2失点、特に数的優位な状況で許した51分の失点という結果から見てもディフェンダーとしては決して良いとは言えない内容だろう。

GK
関 憲太郎:6
長らく親しんだユアスタのピッチで久しぶりにプレー。だが、古巣仙台の素早い攻撃から2失点を喫してしまった。とはいえ、失点シーンは共にセーブするのが難しそうなシュートコースだったので仕方ないだろうか。一方で、90分に石川啓人のパスミスから迎えた大曽根広汰&内田裕と関憲太郎の2対1のアウトナンバーというヤバいシーンで大曽根広汰のシュートを防ぐという関らしいスーパーセーブを見せた。
また、関と言えば普段は自らも最終ラインからのビルドアップに参加していくが、数的優位な時間が長かった為か、今節ではあまり見られず。前述した90分のスーパーセーブを踏まえると及第点のプレー内容ではあったと思う。

交代出場
FW
吉岡 雅和:5.5 (62分 in)
2点を追う展開での投入で攻撃に絡む機会は多かったが、決定的な仕事はできず。吉岡の代名詞とも言える魅力たっぷりのカットインからのシュートが見らなかった点も残念だった。だが、クロスを両足で上げられる点は相手ディフェンスを翻弄できる大きな武器だと思うし、そういうシーンが今節よく見られたことは良かった。ポジション争いのライバルである高木大輔が今のところ良い感じで、吉岡はベンチスタートとなる機会が多いかもしれない。かつてレノファに在籍した田中パウロ淳一のようなジョーカー的存在して頑張って欲しい。

兒玉 澪王斗:採点なし (85分 in)
第4節 琉球戦以来となる出場。これまでは途中出場でセンターフォワードのポジションに入っていたが、今節は相模原に在籍した昨シーズン慣れ親しんだ左サイドで今シーズン初めて(?)プレー。だが、およそ10分という限られたプレータイムということもあって目立った活躍はできず。

MF
島屋 八徳:5.5 (74分 in)
残り時間が少なくなって、まずは同点に追い付いて勝ち点1でも得たいような場面で投入。渡部博文のパスを受けて、吉岡雅和とのワンツーでクロッサーの石川啓人へパスを供給した76~77分のシーンなど長くないプレータイムながらレノファに攻撃シーンに多く絡んだ。島屋と同じく、レノファサポーターにとって思い出深い岸田和人が久しぶりにゴールを挙げたことだし、次は島屋のゴールも観たいところだ。

佐藤 健太郎:採点なし (85分 in)
サトケンtoサトケンの交代で投入。短いプレータイムながら90分に見せた縦パスなど良い感じのプレーを見せた。また、89分にはコーナーキックのこぼれ球を拾ってシュートを放つなど、もう1人のサトケン同様にゴールへの意識も見られた。

個人的印象に残ったシーン

今節個人的に印象に残ったシーンはやはり68分に生まれた岸田和人のゴールシーンだろう。

先述の通り、岸田和人が昨シーズンのレンタルバックでレノファに復帰して以降初ゴールとなった。岸田のレノファでのゴールは2019年5月以来、実に3年ぶりとのこと。2点ビハインドの状況で生まれたゴールだった為、ゴールセレブレーションなどは行えなかったが、本人としてはとても嬉しかったはず。もちろん、DAZNで観ていて近所迷惑レベルで叫んでしまった私のように、レノファサポーター的にもとても嬉しいゴールとなった。懐古厨と言われてしまうだろうが、やはり私としては岸田のゴールが見たいのである。大槻周平、梅木翼というフォワード陣のケガというある意味ラッキーな形で巡って来たスタメンのチャンスでこうして得点という結果を出せて本当に良かったと思う。この2人が本調子になってからのポジション争いも非常に楽しみである。そして、次節はホームでのヴェルディ戦。岸田が3年前に挙げたゴールというのがまさにホームでのヴェルディ戦だった。

もっと言うと、岸田はこれまでJ2で挙げた16得点のうち実に5得点をヴェルディ相手に挙げており言わずと知れたヴェルディキラーである。

ということで、次節は相性の良いヴェルディ相手に岸田が久しぶりにレノファのホーム維新みらいふスタジアムでゴールを決めて、訪れたレノファサポーターを大喜びさせて欲しい。更に、DAZNで中継映像で次節を観るであろう私を再び近所迷惑レベルで叫ばせて欲しい←


ヘッダー画像はレノファ山口FC公式ホームページより

マッチレビューのバックナンバーは以下にて!


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