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女性のためのバイブル第1章③葛藤と希望の狭間での決断
1:セルフケアを知らない人は愛を知らない
2:女に生まれてよかった
続き
[女に生まれて良かった。]
そのマリアの言葉がエミリの心を痛めた。そう思えるなら、そう思いたい。でも、この社会では、女性が女性を謳歌するのは難しいのではないかと思った。
興味本位で受講した考古学のクラスで、世界には”女性が美しく扱われる文化”と”女性は汚らしい存在として扱われる文化”があることを知った。中南米では女性
②女に生まれてよかった?
前回①セルフケアを知らない人は愛を知らない人はこちらから
続き
「ねえ、どうしたらセルフケアを学べるの?」
と聞いた。
家の中でゆっくりとお茶を飲みながら、子供達を優しい眼差しで見ていたマリアは顔を上げ、
「クラウン島へ行ったら良いわ」
とエミリに微笑みながら言った。
「クラウン島?」
「ええ、クラウンっていうお婆さんがその島にいるの。そこではね、彼女から、子宮のケアの仕方を教えて
Woman's Bible 〜女性のためのバイブル〜
第1章:クラウン島へ出航
エミリーは興奮していた。
考古学専門の大学の研究として、マヤ文明のあった南米を訪れた時、女性について学ぶ島があることをある家族からたまたま知った。
そして、その島は、一度訪れたら43日間滞在しないと行けないようだ。しかも、そこは男子禁制らしい。
今どき、男子禁制なんて、ジェンダレスの考えからだいぶ遅れていると感じた。なので、一部のそこにいる部族のみの女性がいける場