スヌーヌー日記/笠木泉

笠木泉です。俳優、劇作など。舞台に出演したり、スヌーヌーという名前で演劇を作ったりして…

スヌーヌー日記/笠木泉

笠木泉です。俳優、劇作など。舞台に出演したり、スヌーヌーという名前で演劇を作ったりしています。

最近の記事

20240416-0422 ガルバミーティングなど

4月16日 働いて、手が痛むことに気がつく。細かいことを感じては、少しずつ時間の経過を感じる。 4月17日 働いて、細川洋平さんと山崎元晴さんとミーティング。劇壇ガルバ9月「ミネムラさん」の作家会議だ。お二人が今書き進めている戯曲、そして私が書こうとしているものについて、それぞれが意見を言ったりする時間。作家雑談もたくさんして、その中からたくさんのヒントを得る。細川さんも元晴さんもクレバーで、書くものがしっかりしている。私とは全く違う。セリフのチョイスが違う。感覚が違う。そ

    • 20240401-0415 

      4月1日 寝ていた。声が出なくてびっくりした。前日で燃え尽きたのだった。マッサージに行く。寿司を買って帰って食べる。海苔巻きが好きだ。もっとシンプルなことを言うと、海苔が好きだ。海苔だけを延々と黙々と長い時間食べていたい。ちなみに、海苔はいい海苔がいい。「一味違いますから、できればいい調味料を使ってくださいね」「差額にしてもたいしたことないですから是非いい調味料をお買い求めください」と料理研究家は言うが、そうもいかないのが我々だ。一番安い味噌と一番安いだしで味噌汁を作るのが我

      • 3/18-3/31 ミクニヤナイハラプロジェクト「船を待つ」本番

        3/18 稽古。吉祥寺。 3/19 稽古。吉祥寺。通し稽古。失敗ばかりの人生。台本読み返す。 3/20 稽古。舞台に上がる。演技スペースがどんな大きさなのか等々みんなで確認(※稽古場の大きさと舞台の大きさが違うため、諸々の確認が必要なのです)。そのまま通し稽古、いろいろ間違えて反省する。ああ、本番かあ。大丈夫だろうか、私。まあ、不安だけど、とにかく楽しい日々だったと急に回想モードに。それに、まあ、この年齢からしたらよくやってるぜ!と自分を励ましモード。 3/21

        • 20240317

          17日 日曜日  稽古休み。自由が丘へ所用。休みだから人は多いけどのんびりしたいい街だなあ。ベンチに座っていたら急に足が痛い気がしてそのまま自由が丘のマッサージを予約した。メンテナンス。痛い中の爆睡。ここでも「気が足りない」と言われる。気とは。地元に戻り戯曲読む。喫茶店の椅子が素晴らしかった。背もたれの下にカバンが置ける。これ、主流にならないかなあ。スープカレーを食べる。元気になるように。お彼岸、テーオに花を買って帰る。戯曲読んで、考える。

        20240416-0422 ガルバミーティングなど

          20240301-0316 ミクニヤナイハラ稽古、おぼえていないことのいくつか

          3/1 金曜日 横浜シネマリンでカール・ドライヤー「奇跡」。映画館で見れてよかった。ヨハンネス、最高だった。 3/2 土曜日 家の近くの区民センターで場所をとって一人で稽古。声を出せるのはいい。 3/3 日曜日 引き続き区民センターで一人で稽古。声を出す。少し体を動かす。もっと前からこの場所を活用できていればよかったなあ。これから執筆に行き詰まった時などに使わせてもらおうと思った。 3/4 月曜日 ずっとミシンを踏む。ロックミシンはとにかく緊張する。セリフが出てこない。

          20240301-0316 ミクニヤナイハラ稽古、おぼえていないことのいくつか

          20240225-27 ふぞろいの林檎たち/スワッチさん

          2月25日、日曜日。この日のことをもう忘れてしまった。前日張り切り過ぎて疲れて家にいたようにも思うけど、それにしても思い出せない。何してたんだろう。映画を見たかもしれない。ドラマも見たかもしれない。 今山田太一さん脚本のドラマ「ふぞろいの林檎たち」をすこしずつ見ている。相当昔に一度見ているのだが、改めてパート1を全て見終わり、2に突入中。感想を書くと長くなるのでやめておこうと思うも、胸の底には常に「ふぞろいメンバー」が鎮座している状況だ。パート1は落ちこぼれたと感じている若

          20240225-27 ふぞろいの林檎たち/スワッチさん

          20240224 スヌーヌーの不思議な旅イントロダクション開催

          土曜日。晴れた。 私が企画した「スヌーヌーの不思議な旅」の第一回が開催される日とあり、晴れてくれて助かった。午前中からもろもろ準備。午後、スヌーヌーの制作を手伝ってくれている加藤じゅんこさんと長いお付き合いの磯崎珠奈さんと待ち合わせてレジュメの準備等。私はこういう肝心な時にものを忘れたり落としたりミスを頻発するするガッカリ人間なのだが、加藤さんには「長い時間のはじまり」からいつもフォローしてもらっている。本当にありがたいし、心強い。たまちゃん(磯崎さん)には昨年演出させてい

          20240224 スヌーヌーの不思議な旅イントロダクション開催

          20240217-23

          日記、1週間もさぼってしまった。 17日、土曜日。映画を見る。 18日、日曜日。池袋の東京芸術劇場へはえぎわ×彩の国さいたま芸術劇場「マクベス」を見る。ノゾエ征爾さんの演出。以前出演させていただいていたはえぎわの劇団員である町田水城さんや川上友里さん、スヌーヌーのレギュラーメンバー踊り子ありさん、友人の上村聡さん、山本圭祐さんと知っている顔が多数出演している。「マクベス」は遠い昔に読んだことがある程度だったが、再読したい気持ちになった。マクベスという人物の欲望が夫人の悪し

          布の目

          布目を見て、ただまっすぐに切る。大きな布をまっすぐに切ることは難しいから、とにかく時間をかけて慎重に切る。切り終えたあと、その断面を見るとやはり曲がっている。その曲線を修正しようとする。膨らみをえぐってしまう。取り返しのつかないほどにえぐらないよう、ここでも細心の注意を払う。ただ布目だけを見続けて、目が痛む。このまま布を切り続けることができるかどうか、不安に襲われる。暴走して、布をぐちゃぐちゃに切り裂いてしまう自分を想像する。しかし、そんなことは現実ではしない。この布は高価で

          20240216

          金曜日。とても寒い。風が強い日。ナフルの鳴き声で目が醒める。腰痛はいくぶんよくなっていた。仕事。散歩、歩く。食事を作る。お好み焼きを作ったが、もう最近はお好み焼きよりチヂミがいいのではないか。薄いのがいい。いくつかのドラマと映画を見る。ミクニヤナイハラプロジェクトのセリフを覚える。自分は俳優だったかと思い返す。しかし私が俳優であるかどうかなどは別に関係ないのかもしれないなあ。「東京同情塔」を少しだけ読む。 腰痛も含め、日々いろいろなことが怖い。怖いながらに進むのが怖い。怖い

          【出演します】ミクニヤナイハラプロジェクト「船を待つ」

          ミクニヤナイハラプロジェクト 「船を待つ」 ▷東京公演 2024年 3月23日(土)~31日(日) 吉祥寺シアター ▶️チケット予約はコチラ ◉矢内原美邦が描く現代版「ゴドーを待ちながら」 船を待つ人々の異なる想いが交差し、時のなかで運命の出会いや別れが紡がれる。永遠の船着場で彼らの孤独は謎めいた方向へ向かっていく。 ◉ミクニヤナイハラプロジェクト最新作! 昨年12月大阪の扇町ミュージアムCUBEで初演を迎えた本作をさらにブラッシュアップし、音楽にTECHNOBOY

          【出演します】ミクニヤナイハラプロジェクト「船を待つ」

          20240214-0215 三拍子で歩く

          2月14日、水曜日。 夕方から都心に出る。電車の中でくしゃみをしているおじさんがいて、「ブァークション!!!」としたあと「チキショウメ」と毎回言うのが気になる。花粉だろうか。 夫と友人と蕎麦屋に行く。門前で「ちょっと店長が風邪かもしれないので急遽店を閉めます」「ごめんなさい」というやりとりがあったので大戸屋に変更になった。 2月15日、木曜日。 午前中、歩く。歩きながらセリフを反芻する。腰が痛いことに気が付く。そういえば最近、歩き方に注意しはじめているので、そのせいか

          20240214-0215 三拍子で歩く

          20240211-13

          11日、日曜日。確定申告の残りの作業。セリフ。メモ。スヌーヌーの不思議な旅のメール準備。筋トレ。2kgのダンベルを二つ買ったが、ことのほか重かった。厳しい戦い。 12日、月曜日。ふらっと、農協に行った。野菜を購入しようと思ったのに間違えてソフトクリームを買ってしまう。全然間違えてない。ただ食べたかっただけ。世の中で一番好きな食べ物なので、仕方ない。一番好きな飲み物はビールだ。この二つであとは正直もうほんの少しでいいんだよなあと真剣に考えた時もあったほどだ。この二つを同時に摂

          20240210

          土曜日。 早朝起床。少しの家事を済ませ、急に思い立ち確定申告に着手。いつも3月の〆切ギリギリ提出だが、今年はそうはいかない。3月はミクニヤナイハラプロジェクトの稽古がある。稽古中に確定申告は絶対無理だ。午前中、猛然と領収書入力。外でお昼ご飯。コーヒーも飲む。帰宅して夕方猛然と一心不乱に。こうなると止まらない。自転車で長い坂をブレーキなしで下るように、加速度を携えて入力する。残りの作業量を見て明日まで持ち越しかと思い中断して夕食。その後、突如書類ができあがった。つまるところ私

          20240208-10

          木曜日。 ナフルのとんでもない夜鳴きで目が覚める。まだ深夜。慟哭。撫でてみる。しばらくすると何事もなかったかのように寝た。私の方はもう眠れなくなってしまった。ナフルはどんなことを訴えているのか、私には本当のところはわからない。ナフルの言葉はわからない。こんなに長いこと一緒にいるのに、何もわからない。叫ぶナフルにひたすら毎日「どうしたの?」と声をかけている。日中、仕事など。電車の中で咳き込んでいる人が多いと感じる。体力つけて免疫力を高めなければと思った。 金曜日。 用事があ

          20240207 ほろびて

          水曜日。 東京芸術劇場へ。ほろびて「センの夢見る」を見に行く。「砂の国の遠い声」でご一緒させてもらった細川洋平さんが作・演出で、大石継太さんが出演している。 自由席。嬉しい。一番前に座った。映画も芝居も前で見るのが好き。目も悪いし。 昨年見たリーディング公演の時の感触と違う。あれから稽古場でみんなで丁寧に大切に思いを繋いで作っていったのだなあと感じた。厳しい物語だけどその感触は私には柔らかなものにも思える。俳優さんの印象、というか、役の印象もそれぞれ違った。特に日本の二人