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「自律」について考えてみる(後半)

「自律」について考えてみた結果、
どうやらその対義語になっていそうな「依存」についても併せて考えてみると、より自律について見えてきそうという前回の記事の続きとなります。

前回の記事はコチラ↓

*あらかじめ断っておきますが、自律とか依存とかの言葉の本来の意味を突き詰める訳ではなく、あくまで個人的な見解をまとめてみて、自分の頭をスッキリさせることが目的ですのでご了承下さい。キチンと知りたい方はウィキペディアとか辞書から検索お願いします。

前回の後半で、どうやら自律とは以下のような依存の特徴を真逆にしたようなことかなと思いました。
・自分自身のことがよく分かっておらず、
・とにかくラクしたいとか、妥協することがクセになっていて、
・なるべく他人にやってもらおうとする、
というのが依存の特徴。

依存は医学的に勉強したことでもあり、少し深掘りしてみると、
アルコールとか、
タバコとか、
ギャンブルとか、
そういった有名な依存症と呼ばれるものから、
スマホが無いとソワソワするとか、
ついついダラダラしてしまうとか、
〇〇さんに頼りっきりとか、
そういう日常の場面でもよく見られるような依存まで様々あるかなと思います。

依存の程度は大小あるかとは思いますが、
人間誰しもが「何か」に「誰か」に依存するものなのかもしれません。

最近気づいたことになりますが、正直言ってプライベートでは他人が「何か」に「誰か」にいくら依存していようと全く気にならなくなりましたが、
リハビリテーション(理学療法)を提供する上で「自立」を目指す場合は、実際にどうすれば「依存」せずに「自律」出来るのか?についてはきちんと向き合って考えなければなりません。

前回の記事の中にある例え話で、
ダイエットのために運動することが大事と頭で分かっていて実際に長時間歩く能力も備わっているんだけれど、普段の生活では全然歩いていない(運動していない)、
みたいなことを書きました。
保健指導の分野では、「相手の性格タイプ」に合わせて使う言葉かけを変えてみましょうとか、
患者を指導する際には、「何を言うか」よりも、「誰が言うか」が大事で、だからこそ信頼関係が大事とか、
理学療法士の資格を取って15年が経つ中で上記のようなことを意識して実践してきましたが、最近では上記に加えて、「環境設定」の重要さも意識しだしています。

運動することを目的にするなら、
最寄りの駅やコンビニまで距離のある自宅にするよう「環境設定」してみるとか、
エレベータなしの3階に住んでみるよう「環境設定」するとか、
そもそも「運動しなければ生活が成り立たない」ような環境設定が重要なんじゃないかなと思ったりします。

それくらい、人間の意志は弱いということを念頭に置いて考えた方が良いと感じています。
#「依存」しやすいのが人間の本質

そんなわけで、
「自律」するために必要なことは、自分の意志を強く持って頑張ること、ではなくて、
そもそも人間の意志は弱く、ついつい何かに誰かに「依存」してしまうものなので、上手に環境をつくってみる、ということかなと思います。

リハビリの自主トレだと言われて日々頑張って継続している人は、それだけで本当に尊敬できるすごい人だなと感じます。
#だから指導する側も真剣に指導して下さい



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