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積み重ねる意識や行動の大事さ【前半】

今回の記事では、「積み重ねる意識や行動の大事さ」についてまとめてみたいと思います。
ざっくり言えば、小さなことでもコツコツと続けることがやっぱり大事だよねという話で、そのコツコツ続けた後に見えてきて気づける大事なものがあります。
*書きたいことがたくさんあって長くなってしまったので、前半後半に分けて投稿しています。これはその前半の記事です。

はじめに

私が理学療法養成校(現、大阪保険医療大学)を卒業する日の最後の授業、担任のN先生から私も含めた約40人の卒業生に向けて贈られたメッセージがありました。
それから早15年が経つ今でも鮮明に覚えている内容があり、それが以下の通りです。

①理学療法士になってからの仕事は長いもので、今20歳代前半の人たちは定年まで40年余りもあります。卒業してからそれぞれ内定が決まった職場で働くことになり、誰もが新人として働くことになりますが、まずは「最初の3年間」を一生懸命働いて下さい。3年も経てばその職場内では「新人」では無くなりますが、人生40年働く中での「新人」という期間はおよそ最初の10年間です。この10年の間に色々なことにチャレンジして色々な経験を積み、そしてようやく「本当に自分がやりたいもの(専門分野)」が10年くらい経てば見えてくるものです。長い40年の職業人生で考えると、最初の10年間は「新人」の期間です。最初の3年間は一生懸命にダッシュして、そして10年くらいをかけて本当に「自分のやりたいこと」を見つけて下さい。

②理学療法士として患者さんを担当する、ということは、よく大工に例えられます。どんな家を建てたいのか?、それをお客さん(患者さん)からしっかりと聞いて、それを叶えられるようにするためには沢山の道具を持ち技術を高めなければなりません。理学療法も同じです。理学療法士である自分が沢山の知識(道具)をもち、その技術を高めるように努力しなければ、患者さんの生活を再建することは出来ません。新人の大工さんが建てる家はいびつで不揃いな家かもしれませんが、コツコツと努力を重ねていけば立派な家を建てられるようになります。皆さんは明日から理学療法士ですから、医療の発展・進歩とともに、ぜひ自分自身の知識・技術の向上もコツコツと積み重ねてもらいたいと思います。
#N先生 、間違っていたらごめんなさい
#大人が熱を入れて話す内容は記憶に残る

考察①自分が本当にやりたいことって?

①について、特に自分の場合は意識して最初の3年間はひたすら頑張ったな~と振り返ります。私が最初に就職した職場は同期が全くおらず、1つ上の先輩=10年目の理学療法士、とかだったので、常に周りを見て比べて自分の劣等感を感じていたように思います。休みの日は学生時代の友人に誘われてとにかく勉強会・研修会に参加していました。「あしべん」とか「ひざべん」とか、足とか膝関節の疾病・障害や運動連鎖に対する興味がものすごくあって、休み明けの臨床にも活かせるように日々学んでいたことをよく覚えています。

常に良いことばかりではなく、職場に対するストレスなんかも溜まっていくのが3年を経過したあたりからだったのを覚えています(最初の1~2年は仕事を覚えるのに必死で気づかないんでしょうね)。5年目から新しい職場である回復期病院へ変わるのですが、このときは自分が回復期の患者さんを担当したいとかは全く思っていなかったですね。転職したきっかけは何だったかというと、「たくさんの理学療法士が働く職場で意見交換がしたい」だったような気がします。給与こそ少し下がっていたような気がしますが、それでもたくさんの理学療法士が働く職場で意見交換がとても活発に出来たことをとても鮮明に覚えています。

職場が変わると患者さんの病気や障害の種類なんかも変わってきます。また組織の中での自分の役割・役職みたいなものも出てきて、臨床だけではなく指導や教育・管理みたいな業務も経験することになります。臨床実習受入の責任者みたいなことも経験させてもらって、色んな学校の先生と話をしたりとか、実習生を他の理学療法士に任せるとか、そういったことをよく覚えています。そんな中で、大阪勤務から広島(福山)勤務の話が浮上して、その出向業務に携わることになり、生活場所が大阪以外に変わるという経験をすることになります。

場所が変われば人も変わり、関西エリアの生活・文化とは全く異なる部分も経験し、自分自身の価値観も広がることになります。文章にすれば一瞬ですが、もちろんそこには様々なストレスもかかります。それでもなんとなく「自分の世界が広がる」という感覚があって良い経験だったと言えます。この関西との違いを上手く活用することが出来て、まずは病院内での組織づくりの場面で、1つの成功体験を収めることが出来ます。その成功体験をもとにして、さらには追加して独学でお金や経営についても学び、今に至っているというのが現状です。今年は訪問看護事業所の指定更新(5年ごと)も受けられるくらいに継続していることであり、まさしく「成功体験の再現」が出来ていると思っています。
#自分で言うな

ここまでの話が長くなってしまいましたが、
自分が本当にやりたいことって何だったんだろう?と振り返ったら、
結論「たくさん行動してたくさん経験してから初めて分かる(気づく)もの」なんじゃないかと思っています。
たくさん経験する中で、上手くいくものとそうでないものがあり、また上手くいかないものであっても検証し行動し続ける中で上手くいくよう変わるものもあります。
自分と関わりのある家族や職場以外に、別のコミュニティに参加するも良し、職場を転々とするのも別に悪くないんじゃないかと思います。
そうやって自分の世界を広げ、自分の可能性に気づく機会を増やし、成功も失敗も含めた経験をたくさんすることで自分自身がどのように感じたのか?を自分で知ることが出来て、
そうやってようやく「本当に自分がやりたかったこと」が見えてくるのかな、と思います。

そのきっかけを学生時代の最後(卒業日)に聞くことが出来て良かったと思っています。
N先生、ありがとうございました。
今回の記事では内容が長くなってしまうため、考察①でいったん閉めます。
続きの考察②知識や技術をコツコツと高めてきた結果が出ている、についてはまた別の記事で書こうと思います。

補足

一応補足ですが、
とはいえ、自分が色々と経験したいからといって「周りを巻き込んで振り回すような人」は見極めて一定距離を取るようにしましょう。巻き込まれると「あなた」の時間が搾取されます。
そんな内容を書いた記事はこちら↓


職場以外のコミュニティや集まりに参加したい理学療法士さんはこちらもチェックしてみて下さい。


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