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建築防災コンサルタント よもやま話vol.4-カーボンニュートラルと検証法-

この原稿を書いている2023年7月、日本全国とんでもない猛暑ですね。
局地的な豪雨災害も毎年ニュースになり「地球温暖化」を身をもって感じます。
「地球温暖化」を止めるべく、脱炭素社会を目指す!カーボンニュートラル化を実現する!ということはあちこちで目にし耳にしますが、以下の記事が非常にわかりやすいので引用させていただきます。

脱炭素社会はなぜ必要か、どう創るか
       (国立環境研究所 地球環境研究センターニュース 2021年新春特別号)

建設業は、言うまでもなくカーボンニュートラル化において重要なポジションを担っています。建設業の各社様ともさまざまな取り組みをされているかと思いますが、私たちイズミシステム設計は建築環境部門はもとより、建築防災部門でも主に以下の2点でカーボンニュートラル化に貢献できると考えています。

①排煙設備や階段を減らすことで建築を軽くする
まず、vol.1~3でお話ししてきたように、検証法を採用することで排煙設備や階段を減らすことができます。それにより資材を減らすことができ、排煙窓をなくすことでは日射等による室内への環境負荷を減らすことにもつながります。

②木質化を推進する
国土の約67%が森林である日本では、大規模木造の普及推進は現代の大きなテーマであり、令和3年(2021年)には「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」も制定されています。

近年、大規模木造の耐火建築物への取り組みは目覚ましいものがありますが、燃え代設計などにより主要構造部を木としても、内装については依然内装制限がかかってきます。
避難安全検証法では、この内装制限を適用除外できます。
ただし、従来のルートB1では内装を木(いわゆるその他内装)とすると煙・ガスの発生量が大きく、現実的にはなかなか計算を成立させることはできませんでした。
ところが、令和3年に施行されたルートB2では「内装の木質化」が現実的になってきました。ルートB2が一般的に活用されるにはまだ数年かかりそうですが、弊社ではすでにルートB2による内装木質化の確認済証取得実績もありますので、ぜひご相談ください。
また、ルートB2の無料セミナー・勉強会についてもご要望をいただければ対応していますので、お気軽にご相談いただければと思います。


もう少し詳しい情報は、こちらをぜひご覧ください!
株式会社 イズミシステム設計 - 避難安全検証法とは


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