青春とはどのように終わっていくのか。青春のリミットの始まり方。
五木寛之さんの『青春の門』は、ぼくにとって特別な本だ。当時の自分を肯定して、力強く後押ししてくれた。自分自身がいま、青春の真っ只中にいるということを自覚させてくれた作品なのだ。
大人にはなった。けれども、成熟したとは言い切れない宙ぶらりんの存在。というのも、これからどう生きていくべきかの結論を見いだせていなかったからだ。
大学4年生で周りは就活を始め、徐々に就職先が決定していく。
当時を振り返って、今ならわかる。
ぼくは物事を納得するのに人一倍時間をかける。だから、こ