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クラメルカガリ


仕事が暇で、とにかく暇で。
毎日毎日、次の有給の事ばかりを考えている。
次の楽しみは6/7、それまで耐え切れるか。

直属の上司はとても美人で優秀な女性、
ダガシカシ挨拶を返さない。とにかく返さない。私には返さない。自分のお気に入りメンと、職歴が自分より上の人にしか返さない。
『どれだけ年上だろうが、自分より後から入ってきたら後輩。ガンガンタメ口でいく』と仰っていたが、まぁ私は後輩かつ年下だが、上下関係ってそういう事じゃないと思う。
たとえ東大出てようがハーバード出てようが、仕事の指導が上手かろうが、挨拶できんやつはゴミだと思う。うんこ。うんこ以下だ。以降排泄物と呼ぶ。

そもそも管理職と挨拶を知らぬとしごでき上司が2人で3人分の仕事をぶん回していたので、そこに私が入っても、1.4、1.4、0.2程度の比率になるのはまぁ目に見えていたが、とんでもなく暇。

うたた寝している管理職のおっさん(燃えるゴミ)を傍目に、自分はこうなりたくないな…と思い、“間接的にいつか役に立つであろう”資格勉強でもすっか!!!と気合入れてテキスト読んでたら、ちゃっかり呼び出しをくらい
『それ業務と関係ありますか?職務違反なので辞めてください…』と怒られる始末。
いやじゃあ仕事よこせや。いや、その前にうたた寝管理職(燃えるゴミ)怒れや。絶対私ちゃうやろ。なんやこの職場。
全員腹下せ。

露骨に暇を訴えて仕事を貰ったが、猛スピードで処理してしまってもうゴールが見えた。
2週間の暇つぶしにしかならなかった…

鬱々とした職場、私が存在しなくても全く問題ない職場。

そうだ、映画に行こう。

某激エモ劇場の割引チケットが今月末までだったので、使わにゃという事で、時間休取って豪雨の中GO🏃‍♂️
検討に検討を重ね、PSYCHO-PASSとギリギリまで悩み、「よしこれを観よう…!!」と決定し退勤時間まで調整したが、
『優待券はこの映画には使用できません』

ゑ?

「前いけた(気がする)んですけど???」
粘る。
『いや、値段均一の作品なので…』
「いや、前はいけた(気がする)ので」
粘る。
『あ、えっと…確認します…  ……… ダメでした』

不毛。
我ながら何やってんだ。

せっかく時間休取ったから、時間は持て余したくない。でも洋画は苦手。いやでもどうしよう。他に候補がない。咄嗟に目に入った、開始ギリの映画
「じゃあ、クラ…? クラメルカガリ、で!」

絵が良いなと思った。

どうしよう。
唐突に映画観に行った事はあるけど、ここまで急に決めたことはない。何せ予備知識があまりにも無さすぎる。流石にホームページくらいは覗いてくるのに、それすらしてない。
以前、【マッチング】という邦画史に残るゴミカス映画を引き当ててしまったので、どうしようどうしよう…と不安を抱えたまま、上映寸前に凸。


おっと???

イ ケ メ ン を 検 知

        かっっっっっこョ

なんたる色気か、【伊勢屋】という情報屋のキャラクターらしい。(作中“旦那”と呼ばれてた。旦那、愛してるよ)
60分しかないから、とにかくスピーディーに話が進む。時代背景や主人公の少女の生業にやや混乱したものの、最低限に説明がされて爽快に進んでいく。

キャラデザや背景の凝り方も素晴らしいけど、伏線的に映るカラクリの描写もえらく丁寧でステキ。

全面対戦のシーン、鉄砲から出るのが銃弾じゃなくトリモチだから一切血が流れず、人間の汚いシーンがこうもあっさり流れていくのがとても新鮮だった。

イケメン別個体(CV細谷佳正)

男前美女シイナと伊勢屋の過去始め、「えっそれ種明かし無し???」という点もあったけど、それでも楽しかった。
同時上映【クラユカバ】のスピンオフと後から知ったけど、ストーリーは独立してるみたい?
なんかそっちも見たくなってしまったなぁ。

たった1時間だったけど、日々の憂いを一時的に払拭してくれる有意義な時間だった…… 有給って最高だわ(対義語:労働はクソ)


やっと5月が終わる。
本当に本当に辛い月になってしまった。
けど、それを埋めるかの様にNumber_iが新曲バンバン出してるからヨシ

あ、前職の私だ

Number_i良いよなぁ
Number_i良過ぎるなぁ、サマソニ行きたいなぁ。
今日は伊勢屋の旦那の色気に撃ち抜かれたが、やっぱ世界を救うのは美の暴力だなって

デコ出しKC

買いかけてる。
過去最高に、Number_iのCDを、実に買いかけている。
その先は沼、私は耐えられるのか…💿 

1秒でも早く終わって欲しかった5月を過ぎると、楽しい予定がいっぱいの6月が迎えに来てくれる。友達と旅行だ。7月も大学の部活仲間と会える。
耐えろ、頑張れ我。
どんよりした職場で、必要のない存在として、上司達の目を盗んでこっそり勉強して(←果敢に挑むタイプ)、なんとか有給の日まで。





真面目にやってれば、多分いつかいい事ある。


CVは大塚剛央でした。ご馳走様でした。

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