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あの上司こそパワハラされて耐えられるのか?【#52】

今日のトピックは「ハラスメント研修VRパッケージ」について。
昨日は「Epic Gamesによる44億円超の開発者支援」をまとめています。合わせてご覧ください。

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こんにちは、こんばんは。
VR/ARの会社を設立した大学院生(@iwhododo)です。
VRは注目の高い領域だけに、日々大量のニュースを目にします。
そこで毎日1つだけVRに関連したトピックを取り上げてお届けしています。
※ちなみに選定基準は100%の独断と偏見に基づきます。

毎日更新しているので、ぜひフォローしてチェックしてください。

※3Dキャラモデラー、改変アバターを造っていらっしゃる方がいらっしゃったら、趣味・仕事の区別なしにヒアリングさせてください!お願いします

パワハラ防止法の施行

2020年6月1日、「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律(パワハラ防止法)」が施行されました。これによってパワーハラスメントを防止するための措置が、事業主に対して義務づけられます。

セクハラを含め、パワハラは深刻な問題で、例えば、内定者全員をSNS交流サイトに登録させ、そのサイト内で課長から個人攻撃ともとれる書き込みを受けた男子大学生が自殺した報道もあります。

ともすればリモートワーク・テレワークの環境下でも顔が見えない分、かえって相手の反応がわからずエスカレートしたり、被害者が恐怖心を覚えたり助けを周囲に求められなかったりといった課題が浮き彫りになるかもしれません。大きな課題です。

ハラスメント研修VRパッケージ

そこで、エヌ・ティ・ティラーニングシステムズ株式会社は、VRを用いたハラスメント研修教材「ハラスメント研修VRパッケージ」を、8月3日より提供開始すると発表しました。

「ハラスメント研修VRパッケージ」は、職場で発生するさまざまなハラスメントをこれまでの研修で培ったノウハウを活用する学習補助教材で、全23種類のハラスメント事例を定額のサブスクリプション型で提供します。 

定額レンタルサービスのサービス構成は、研修用VRコンテンツとVR再生システムをパッケージ化したもの。VRを利用する研修は、VR特有の没入感により、通常の映像では得られないような臨場感の元、圧迫感のある当事者視点の疑似被害者体験や職場環境型ハラスメントが職場へ与える影響を考える効果的な体験研修を実現できると期待されます。

コンテンツには飲酒の強要やカスタマーハラスメントなどのパワハラのほか、LGBTにも配慮したセクシャルハラスメント、産休・育休の取得に関するマタニティハラスメント、下請法違反のコンプライアンスコンテンツも網羅しています。

パワハラ防止法について

職場におけるパワハラの定義

以下の3つの条件が「全て揃った場合」にパワハラとみなされます。

①優越的な関係を背景とした言動
②業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
③労働者の就業環境が害されるもの

※対象者は「 同じ職場で働く者」なので、正社員だけではなく、契約社員・派遣社員・パート・アルバイトなど全ての雇用形態の人が該当します。

パワハラ行為の6類型

パワハラ防止法では、下記の6類型の行為を代表的なパワハラ行為に定めています。 ※このほかにもパワハラと判断される行為はあります。

①身体的な攻撃:暴行や傷害など
 1. 殴打や足蹴りをする
 2.髪をひっぱる
 3. ものを投げつける
②精神的な攻撃:脅迫や名誉毀損、侮辱、ひどい暴言など
 1. 相手の人格を否定するような言動
 2. 侮辱的な言動
 3. 業務の遂行に関する内容を、長時間にわたり必要以上に激しく叱責する
 4. 他人のいる場所での威圧的な叱責をくり返し行う
 5. 本人以外の人間が見ることができるメールなどでの罵倒
③人間関係からの切り離し:隔離や仲間はずし、無視など
 1. 意に沿わない労働者を仕事から外し、長時間別室へ隔離する
 2. 自宅待機や自宅研修を強制する
 3. 集団で無視し、職場内で孤立させる
 4.職場の親睦会などに特定の労働者を呼ばない
④過大な要求:業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害
 1. 本来の業務に直接関係がない作業を、長時間にわたり肉体的苦痛をともなう過酷な環境下で行わせる
 2. 必要な研修などを行わないまま、対応できないレベルの仕事をさせ、完了できなかったことに対して厳しく叱責する
 3. 業務と関係のない私的な雑用などを強制的に行わせる
⑤過小な要求:道理に反して、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと
 1. 労働者を退職させる目的で、誰でもできるような簡単な業務を行わせる
 2. 気に入らない労働者に、嫌がらせ目的で仕事を与えない
⑥個の侵害:私的なことに過度に立ち入ること
 1. 職場以外での継続的な監視や私物の写真撮影
 2. 個人情報を本人の同意を得ずにほかの労働者に暴露する
 3. 有給休暇の取得理由に口をはさみ理由次第で却下する

相談には人事や弁護士といった専門家に頼ることが重要ですが、厚生省も「労働条件相談ほっとライン」を設置しています。

労働条件相談ほっとライン
電話相談:0120-811-610
受付時間:【月〜金】17:00-22:00【土日】09:00-21:00
( 「厚生労働省労働条件相談ほっとラインへ」より )

上司自身が被害者を疑似体験

当然ですが、ハラスメント研修はマネジメント層にこそ必要です。

もちろんVRは被害者・患者の恐怖心を克服するためにも医療の現場で利用され始めていますが、ハラスメント耐性をつけさせて克服したり、報告件数を少なくしたりしようとする行為は本末転倒です。
※患者をあえて不安に晒すことで不安反応を消していく行動療法として曝露療法があり、以下のnoteに別途まとめています。

パラハラやセクハラは「時代の常識」というものに大きく依存するため、悪意なく行ってしまうことがあることも事実です。「自分たちのときはそうだったから耐えられるはず」という心理も、理解自体はできます。私たち自身も別の場面では気がつかないうちに他人に常識を強要しているかもしれません。

ましてやマネジメント層にもあれば怒号を飛ばされる機会も少なくなり、被害者側の意識を十分推し量ることは、口で説明されても実感できないもの。
そういった意味で視覚、聴覚を制限して否が応でも体験させられるVRは真価を発揮するかもしれません。

一見するとイメージの悪い用途かもしれませんが、これによって職場環境が改善したり、働きやすくなったりする未来が実現する姿を思い描くと、VRだからこそ実現する「表現の力」を感じるソリューションといえるでしょう。

World Maker Inc.について

World Maker Inc.ではAR・VRで新しい日常を探索していきます。
一緒に検証していただけるパートナー開発メンバーを随時募集中です。
TwitterのDMや会社ホームページから、お気軽にご連絡ください。

特に現在Unityエンジニア/3Dモデラーを募集しています。学生も歓迎です

明日も更新予定です!ぜひフォローしてマイペースにご覧ください。
過去のnoteはこちらにまとめています。

出典:PRTIMES.エヌ・ティ・ティラーニングシステムズ株式会社.「ハラスメント研修VRパッケージ」の定額レンタルサービス開始について ほか

会社のみんなとドーナツ食べます。