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VRは不安に寄り添えるのか?【#28】

今日のトピックは「不安障害のVR治療」について。

こんばんは。
VR/ARの会社・World Maker inc.を設立した大学院生(@iwhododo)です。
VRは注目の高い領域だけに、日々大量のニュースを目にします。
そこで毎日1つだけVRに関連したトピックを取り上げてお届けしています。
※ちなみに選定基準は100%の独断と偏見に基づきます。

毎日更新しているので、ぜひフォローしてチェックしてください。

この記事のまとめ

「曝露療法」はあえて不安に晒すことで不安反応を消していく行動療法
これまでにもVRを用いた曝露療法やメンタルケアの研究事例は多数存在
VR曝露療法支援ソフトウェアがクラウドファンディングを開始

VR曝露療法支援ソフトのクラウドファンディング

株式会社魔法アプリは不安症に有効なVR曝露療法支援ソフトウェア・Virtual Reality Exposure Systemの体験会をクラウドファンディングプロジェクトを実施すると発表しました。

同社は体験会でのフィードバックを通じてより良い曝露療法システムの開発を目指しています。また、需要分析・販路の開拓に繋げることも目標です。

曝露療法とは

恐怖や不安の原因になる刺激や状況に段階的にあえてさらすことで不安反応を消していく方法。主に恐怖症や不安障害などに用いられる行動療法のひとつ。
心理用法で「行動療法」とよばれる治療法のひとつです。何らかの恐怖や不安が原因となって不適切な反応(異常な恐怖心など)が出ている状態を改善するために用いられます。
患者の不適切な反応の原因となっている刺激や状態に、患者は段階的に直面していきます。直面する方法は、大きくふたつに分けることができます。イメージを用いて行うものと、現実場面を用いて行うものです。患者は、それらの刺激に向き合うことで、刺激に慣れ、不適切な反応を示さなくなります。
これらの治療は、主にパニック障害やPTSDなどの不安障害や強迫性障害などで用いられています。
(引用:厚生労働省 e-ヘルスネット「エクスポージャー療法」)

VRを用いた曝露療法の研究はこれまでにも行わています。

高所恐怖症
Oxford大学の精神科からスピンアウトしたOxford VRは、VRを使った心理療法を開発している。高所恐怖症については臨床試験を開始し、強迫性障害や社会不安障害へと開発を進めています。

パニック障害・広場恐怖
株式会社エドガは、慶應義塾大学病院精神・神経科の佐渡充洋医師チームと、不安障害の治療にマインドフルネスの要素を取り入れたVRコンテンツの共同開発プロジェクトを行っています。

性犯罪被害者のについても曝露療法は使われています。

また、痛みを緩和する方法として、全身麻酔の代わりにVR技術を使ったり、アニメーションで気を紛らわせるなどして子どもに利用する事例もあります。

カディンチェ株式会社では患者さん同士で悩みや不安を共有してお互いに支え合う「ピアサポート」をVR技術で行うがん患者向けの「VRがんピアサポート」を提供しています。

VR技術はSNSやチャットなどで希薄になりがちな交流を対面式に提供しつつ、匿名性も担保できると期待されるツールです。また、運動を伴う体験も将来的には可能にすべく開発が進められています。

VRは諸刃の剣

VRで亡くなった娘と再会する韓国の番組は国内外で大きな反響を呼びました。
この取り組みや曝露療法はいずれも諸刃の剣であり、加減や適切な方法をとらなければ、非常に難しいところです。繊細な問題だけに、さらなる事例が必要ですが、VRは心に寄り添うことができるポテンシャルを秘めています。
弊社でも実証と研究を通じて、その一助となれれば幸いです。

World Maker Inc.について

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会社のみんなとドーナツ食べます。