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進捗ダメです・・・短期間でのオンライングループ制作における学び【#56】

今日のトピックは「ClusterGAMEJAM」について。
昨日は「Haptics(触覚)技術を利用したVRアニメーション『Beat』」をまとめています。ぜひあわせてご覧ください。

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こんにちは、こんばんは。
VR/ARの会社を設立した大学院生(@iwhododo)です。
VRは注目の高い領域だけに、日々大量のニュースを目にします。
そこで毎日1つだけVRに関連したトピックを取り上げてお届けしています。
※ちなみに選定基準は100%の独断と偏見に基づきます。

毎日更新しているので、ぜひフォローしてチェックしてください。

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Cluster GAMEJAM 2020

バーチャルSNS「cluster」は、オンラインゲームジャムイベント「Cluster GAMEJAM 2020 in SUMMER」から開催しました。同サービスに6月からゲームコンテンツが投稿可能になって以来、初の試みです。

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ゲームジャムとは
ゲームクリエイターが集まり短時間でゲームを制作するイベントのことで、ゲームとジャムセッションの合成語です。あるテーマに沿って短期間でソフトウェアをプロトタイピングするハッカソンの一種とも言えます。

エントリー数は238チームに達し、「ソーシャル」というテーマで48時間にわたって開催されました。結果発表会は8月7日(Fri.)21:00から行われます。
関連:優勝賞金50万円!! バーチャルSNS「cluster」でのオンラインゲームジャム「Cluster GAMEJAM 2020 in SUMMER」が開催決定!

個人法人の別はないのですが、弊社( World Maker Inc. )は何を間違ったのか、しっかり法人で申し込んでしまったがために、VR/ARのオーソリティーに囲まれて応募時点から早速「ミスった」と戦々恐々していました・・・

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メンバーが奮闘してくれたおかげで完走するに至りましたが、短期間に、オンライン上で、複数人で制作する過程ではいくつか学びがありました。
僕自身がエンジニアやデザイナーでないだけに、同じプロジェクトにそれぞれ手を加えて進めていくことの難しさを改めて実感する機会です。

特に、
・タイムスケジュール
・レビュータイム(おやつタイム)
・ゴール設定

の3つは今後の学びとしたい点でした。

タイムスケジュール

今回は48時間という短期間にゲームを制作して公開する必要がありましたが、事前にclusterのワールド作成を試みる余裕はなく、リハーサルなしの本番でした。それぞれ家や学校のこともあるのであまり時間はとれない前提ではあったものの、日程ベースの予定だけでなく、取り組める時間を予め取りまとめて各作業時間でのタスク分割などをすべきだったと反省しています。

作業中はDiscordで各自が画面共有しながら内容を共有していますが、それもどの時間に集まって各人が何をしているのか一目で分かるシステムにしておくべきでした。分かりにくさがかえって、相手の手を止めまいと尋ねるのを億劫にしてしまい、余計に相互理解できない状況に繋がりかねません。
関連:【保存版】ZoomよりもDiscordが便利なところ。

レビュータイム(おやつタイム)

上のタイムスケジュールに関連する話ですが、手を止めて現在の進捗状況を全員でレビューし、そのあとの作業や追加の機能を取捨選択するおやつタイムが今回不十分でした。
短期間の作業ではなかなか手を止める機会がありませんが、逆説的に間違った道に進んでいないか確認する時間が必要不可欠です。

今回は特にステージの設計と機能を別々のメンバーに任せていましたが、限られた時間ではゲームの機能を先に分担して仕上げてから見た目やアイテムにこだわる必要があったと反省しています。この点については時間の不足以上に、本質的に何を体験させたいのかを徹底して共有できなかったゆえに優先順位を見誤ったことに原因があると考えています。

また、思いつきでいろいろなアイデアや方向性を見つけられるのがゲームジャムやハッカソンのいいところ。そういった観点でもおやつを食べながら自由に意見を言い合えるタイムスケジュールが大切だなと思った次第です。

ゴール設定

一番大切なのがゴール設定かもしれません。ゴール設定なしにタイムスケジュールはなく、ゴール設定なしに付加価値的なアイデアや別の使いみちは思いつかないものです。

今回は作りたいものをブレインストーミングで決めましたが、その際に「最低限どの機能を実装すればそう見えるか」十分に検討しないまま取り掛かってしまいました。実際僕自身もまずはボール代わりに使うつもりでいた「ぴえん」をモデリングツールで作るところから始める体たらく。
※実際には使いませんでした

結局のところ僕のマネジメント力不足を休日にも痛感した次第です・・・

とはいえゲームジャムやハッカソンでは参加自体にも意味があるもので、今回の学びは次に活かせれば万々歳です。参加してくれたメンバーには感謝です。なかなか打ち上げらしい打ち上げができないのは残念です・・・

ちなみにまだまだ不具合が多く、サウンドや得点板も設置できていないのですが、弊社では幼い頃に見た『関○宏のフレン○パークⅡ』をイメージして、シーソーでボードを傾けてボールを運ぶゲームを制作しました。複数人で遊ぶとシーソーの傾きを調整するのが一層難しくなって楽しめるかと期待しています。

これから

さて今回のゲームジャムにおけるテーマは「ソーシャル」でしたが、clusterそのものがバーチャルSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)とソーシャル体験をオンラインで実現するサービスです。

こうしたソーシャル性のあるゲーム空間は昔からあるものですが、VR/ARの発展に合わせて「ソードアート・オンライン(SAO)」や「サマーウォーズ」、「レディープレイヤーワン」などの作品でひとつの理想形が描かれています。
関連:『レディプレイヤー1』、『サマーウォーズ』の世界が遂に! 10万人同時接続可能な国産VRの話

実際に「cluster」では「ソードアートオンライン」とのコラボイベントも決定し、その実現に向けて期待が一層高まります。

関連:バーチャルSNS「cluster」にて『SAO アリシゼーション War of Underworld』のコラボイベント開催決定

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遊び心あふれるユーザーの作品は個人的にも非常に楽しみで、ぜひこれを機にVRChatや他のVRプラットフォームに限らず、clusterでも遊んでみようと思います。おすすめがあれば自薦他薦問わず教えてくださいー!

【閉会式】Cluster GAMEJAM 2020 in SUMMER 48-40 screenshot

閉会式ではビールのアイテムを積み上げて会場のステージを昇っていくユーザーたち。こんなところでも絶え間ない遊び心が垣間見えます。

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過去のnoteはこちらにまとめています。

出典:「Cluster GAMEJAM2020 in SUMMER」特設ページほか

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