見たい景色を「いわて圏」はつくる。
「なんか、もう違うよね」という感覚がある。
ちまたでいわれる地方創生や復興、ライフスタイル。
制度疲労や実態との乖離を起こしたり、目的と手段が逆転している現状にうんざりしている人が一定多数いると思うのは私たちだけだろうか。
「働き方改革」本当に必要なのは生き方改革なのではという声も耳にする。
私たちが暮らす、あるいは関わる岩手という地域のなかでも、
「本当はこうしたいのに…」
「やりたかったことはこうじゃない…」
色んな立場からため息に近い声がではじめている。多くの人や組織が、地域が、見たい景色を見れていない。心地よい状態をつくれていない。
私たちは、「見たい景色をつくる」をミッションに掲げている。それは、今までのやり方を、私たち自身が見直していく必要性を感じたからだ。従来の思考や行動を捉えなおし、シンプルに再定義する。
ふるさとをこれまでとは異なる視点から、おもしろく、たのしく、捉えなおす。岩手という土地において新しい旗を掲げる。本当にやりたかったことを一人一人が見つけられるように。
■ふるさとの景色をつくる人たち
岩手県は、2011年の東日本大震災で多くのものを失った。しかし一方で、これまでになかったものを得ている。
たとえば
●縁もゆかりもなかった人たちが岩手に足を運んでくれて、その後、全国に東北、岩手ファンが生まれた
●地元出身者たちが地元を顧みるようになり、Uターンや関わりを持つことをポジティブに捉えるようになった
岩手に住んではいないけれど、岩手のため動く人たちの存在は、震災後の岩手が得た大きな資産ではないだろうか。こうした岩手ファンたちは、震災後のふるさとの景色をつくる役割の一部を担い、岩手で働く・暮らす人たちの様々な活動を後押ししてきた。
さて、岩手に住んではいないけれど、岩手のために動く人らを、どのような言葉を用い、いかにして説明していけば良いのか。震災後の岩手が抱えた大きな「問い」だったのではないだろうか。
令和という新しい時代を迎えた今、彼ら彼女らは「関係人口」「交流人口」と呼ばれるようになっている。
■岩手の影響と関わりが及ぶ範囲
一般的に「関係人口」は、“観光以上・移住未満”の存在といわれている。岩手においては、「関係人口」のような関わり方をする人や組織が多いと、地域内外から評価を受けている。
私たちは、それらの「関係人口」「交流人口」「岩手ファン」をより広義なものとして捉えなおし、「いわて圏」という概念に置き換えた。岩手と関わり、岩手からの影響がある人やモノゴト、場所などの総称が「いわて圏」である。関わり方は多様でいいのだ、私たちはそう信じている。
「いわて圏」は、岩手と岩手に関わる人々の系譜を丁寧に編纂し、つながり方を紐解く。次第に、岩手で、岩手と楽しく生き延びる戦略とヒントが見つかるのではないか、という仮説を持っている。人口減少のみに焦点をあてず、地域の未来を楽観的に捉えられる基盤をつくり、関わりしろを増やす。
個人も、組織も、まちも、あらゆる人たちが見たい景色を見れるように。最終的に、目の前の景色・関わり方をアップデートすることを目指している。
いわて圏はそのための概念であり、岩手との関わりと影響する範囲を明らかにし、新しい一手を編集、つくっていく。
それが、私たち一般社団法人いわて圏の使命であり役割だと考えている。
■岩手のリレーションエディターチームとして。
私たち「いわて圏」は、岩手のリレーションエディターチーム(=関係を編集する共同体)と名乗っている。
見たい景色をつくる、を目指しているからだ。
つくる、はおおごとでもない。実は、視点をちょっぴりずらしたり、視界を向ける位置を少し変えたりしてみると、見たい景色(人や組織やモノゴト、本当にやりたいことがやれる環境)が見つかったりする。
その場所に住む人だけを人口とするだけではなく、もっと大きな枠組みで捉え直し、岩手が持つ資産・資源を再確認していくことが、「なんか、もう違うよね・・・」に対して、解決の糸口になりうるだろう。
「見たい景色」は岩手の中にあったり、岩手の外にあったりするかもしれない。
私たち一般社団法人いわて圏は、「いわて圏」という範囲の中にある人・モノゴト・場所を繋げて、違和感を解消し、いわて圏内の個人・組織・まちの見たい景色を見れるようにすることを目指して、令和元年8月1日、新たなスタートを切ります。
【法人概要】
名 称 一般社団法人いわて圏
設 立 2018年1月11日
代表理事 佐藤柊平
所 在 地 〒021‐0882 岩手県一関市上大槻街1-5
構 成 員 5名(地域も職業も異なる人が全員複業で関わるギルド型組織)
【事業内容】
①企画・コーディネート業務
②広報・PR業務
③デザイン・編集業務
④企業・行政・各種団体とのタイアップ業務
【各種SNSについて】
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