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②平和を発信するスタジアム~エディオンピースウイング広島~

こんにちは!
旅とスポーツ観戦が好きなライターのTakeshiです。

サッカースタジアムの魅力を届ける企画第2弾。訪れたのは、サンフレッチェ広島のホーム、広島サッカースタジアム
家電量販店のエディオンが命名権を取得したため、エディオンピースウイング広島と呼ばれる。(以下、ピースウイングと表記)

今年2月に完成した、できたてほやほやなスタジアムだ。

広島市の中心、中央公園内に完成したピースウイング。原爆ドームから北側に徒歩5分のアクセスの良さに加え、最新の設備や座席の豊富さが売りだ。今回、運良くチケットが取れたので、行った感想を含めて、ピースウイングを紹介する。


ピースウイングの外側

街と繋がるスタジアム

まずはピースウイングへの行き方をお伝えしよう。路面電車の電停「原爆ドーム前」を降りて北側に進もう。原爆ドームの北側に進んでいくと、左手に白いドームが見える。

原爆ドームを北へ

白いドームは「広島市こども文化科学館」のプラネタリウム。私も小学生の頃によく行っていた。そこに向かって左に進んでいこう。

左側の白いドームの方向に進もう。

左側のファミリープールの奥に真新しい歩道橋が見えてくる。歩道橋を登れば、そこはピースウイングだ。

屋根が顔を出している
この道を上がればもうそこには

”EDION PEACE WING HIROSHIMA"と書かれたモニュメントが置かれ、その後ろにはピースウイングが建っている。

サンフレッチェ広島が勝ったら虹色になるよ!


ピースウイングは「大きく街に開かれたスタジアム」というコンセプトで作られ、地上から2階の高さに回遊型のコンコースがある。試合がない日でも立ち入れ、写真の右側→左側へと通り抜けられる。

スタジアムの西側へ通り抜けられる。

また、スタジアムの東側には商業施設があるが、7月15日時点ではまだオープンしていなかった。8月1日に「hiropa」としてオープン予定である。

広島城が見える。

東側には広大な芝生が広がり、市民の憩う場として活用される予定だ。

施設名称:EDION PEACE WING HIROSHIMA(エディオンピースウイング広島)
所在地:〒730-0011 広島県広島市中区基町15番2-1号
観客席:総数 約28,520席
連絡先:082-512-1025(TEL) ※営業時間9:00-21:00
アクセス:広島電鉄原爆ドーム前電停より徒歩約10分

キャプテン翼の壁画

メインスタンド南側の入口には、サッカー漫画「キャプテン翼」の壁画「Peace Wall」が描かれている。

描かれているのは、主人公の大空翼がピースウイングで平和へのメッセージをスピーチするシーン。壁画右側には、原爆によって焦土と化した広島が描かれ、1945年8月6日にカメラマンが撮影した写真を元にしたコマもある。

私は広島に住んでいたとき、平和活動に関わっていた。この壁画の前に立ったとき、自然と涙が溢れた。平和×サッカーの取り組みがとても嬉しい。

HIROSHIMA SOCCER MUSEUM

先程のモニュメントの後ろにあるスロープを降りてみよう。1階に、広島のサッカーとサンフレッチェ広島の歴史を展示したHIROSHIMA SOCCER MUSEUMが併設されている。

1階にあるのがHIROSHIMA SOCCER MUSEUM。
サンフレッチェ広島の歴代の選手と監督たち

中に進むと、右手に大画面の液晶モニターが見える。ここでは広島のサッカーを題材にしたアニメーションを放映していた。内容は、原爆投下後のサッカー少年→メキシコオリンピックの銅メダル獲得→Jリーグ開幕→サンフレッチェ広島の躍進→ピースウイング完成、だった。

クラブエンブレム

さらに進むとサンフレッチェ広島の紹介をしていた。因みにサンフレッチェとは、数字の「3」とイタリア語で矢を意味する「フレッチェ」の造語だ。広島県の戦国大名、毛利元就の「三本の矢」の故事ともかけている。


Jリーグ優勝のシャーレ(銀皿)

展示だけでなく、シュートができるゲームコーナーがあるなど、サッカーの醍醐味を肌で感じられるスポットもある。子どもたちの行列が絶えず、家族連れにはもってこいの場所だ。

ゲームコーナー

施設名称:HIROSHIMA SOCCER MUSEUM
所在地 :エディオンピースウイング広島 東スタンド1階
営業日 :休場日を除く通年
営業時間:10:00~18:00(最終入場受付17:30)
入場料 :大人500円(税込) 小中学生300円(税込)


ピースウイングの内側

客席の様子

さあ、キックオフが迫ってきたので、スタジアムの中に入る。目に飛び込んできたピッチはよく整備された天然芝。陸上トラックがないの分、グラウンドと客席の距離が近い。大型の映像装置にオーロラビジョンまで完備。

天然芝のピッチ

今回の席種は、メインスタンド北側にある「北コーナーシート」。サイドを巡る攻防や、コーナーキックの臨場感が大いに伝わる席だ。すぐ隣のアウェーチームのサポーターの声が大きく聞こえたが、反対側のサンフレッチェ広島のサポーターの声援もよく聞こえる。

北コーナーシートからの眺め


また、客席全席に屋根が設置され、雨の日でもぬれることなく試合を楽しめる。今回も、試合前半に滝のような大雨が降ったが、全くぬれなかった。前日にレインコート買ったけど、使う機会なかったわ(笑)。

最先端の技術やトレンドを凝縮したスタジアムが私の故郷にある。まるで夢のような気分に浸っていた。


オススメのスタジアムグルメ

まず紹介するのは、広島名物コウネすき煮丼。
コウネは牛肉の肩バラ肉のことを指した広島名物だ。大体、広島の焼き肉屋で売られていて、スポーツ選手の人気が高い。エディオンスタジアム時代からの名物グルメが、移転後もしっかり売られている。

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また、選手プロデュースメニューも多く出店されている。ご飯系よりもスイーツ系の方がサンフレッチェ広島の選手は好きみたい。コーヒーをプロデュースしていた選手もいた。

売店の様子

満田誠選手のソフトクリームをハーフタイムに買いに行こうとしたら売り切れていた。だから、試合開始の90分前に行って、早めに列に並ぼう!


スタジアムの演出

最新の音響設備などを兼ね備えたスタジアムでは、試合前の演出もパワーアップ。選手紹介では、炎で選手やサポーターの熱気を後押ししていた。

炎を出す演出はサンフレの試合になかった

この日はナイトゲーム。ハーフタイムには場内の照明を落として音楽に合わせペンライトを振る「超熱狂Fes」が行われていた。DJの音楽にはサンフレッチェ広島のチャント(応援歌)が使われ、観客とスタジアムが一体になったイベントだ。

北側のスタンドを望む
南側のスタンドを望む

そして、場内は紫一色に染まっていた。

サンフレッチェ広島はJリーグ加盟時に、チームカラーをナイトゲームで最も映える色として紫を選んだ。私が見た試合の中で、この日の紫が今までで一番映えていた。それもピースウイングのおかげだ。

因みにこの日の試合はアビスパ福岡と対戦。後半15分に今年加入した大橋祐紀がクロスに頭で合わせて1点を先制。

勝ち点3のポーズ。

この1点を守り切ったサンフレが1-0で勝利!やったーーー!
私の記念すべきピースウイング初観戦は勝ったよ!

あとがき

私のおじいちゃんは、大学生だった1960年代に広島の大学でサッカーをやっていた。その時に日本サッカーのレジェンドたちと一緒にプレーをしていたらしく、サンフレッチェ広島も昔から応援していた。ピースウイングの建設に当たっても寄付をしたとのこと。

そんなおじいちゃんのもと育った私は、いつか一緒にピースウイングでサンフレッチェ広島の試合を見たいと思っていた。それが叶ったのが今回の試合。心の底から見にいけて嬉しかった。

「おじいちゃん、ありがとう😊😊」

今の場所にエディオンピースウイング広島が建ったこと。サンフレッチェ広島と広島の政界財界、設計や施工に関わった業者さん、サポーター、そしておじいちゃんを始めとした広島サッカー界の先人たちのおかげである。

夜のスタジアムも美しい


広島のサッカー関係者、ファンの夢が詰まったピースウイング。これからたくさんの夢と希望、そして平和の大切さを私たちに届けてくれますように。


関連サイト

5月に書いたnote↓(書き直そうと思う)

サンフレッチェ広島のサイト↓

エディオンピースウイング広島のサイト↓


ピースマッチの案内はこちら↓


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