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子どもがすぐ動く声かけ

こんにちは。いわたコトバのそうだん室の言語聴覚士岩田です。
今日は「子供がすぐ動く声かけ」です。

子供に「すぐ」動いて欲しい場面は多いですよね。
でも「ちゃんと片付けて」「しっかり準備して」と伝えても一向に動いてくれない。「むしろ無視してくる」という悩みは多いのではないでしょうか。
そんな時の対応についてのお話をしていきます。

「ちゃんと」「しっかり」はNG

子供たち、特に小さな子供たちは大人とは違って、抽象的な言葉を理解しにくいことが多いです。
例えば「しっかり片付けて」と言われても、こどもはどこから手をつけていいのか、何をしたらいいのかを具体的に理解できないことが多いんです。
あと子供にとっては片付ける必要がないため、動くのが面倒くさいと感じてしまうこともあります。
そうすると

「なにをしたらいいのか分からない」+「めんどくさい」=動かない
という最悪な方程式ができあがります。
(ついつい「ちゃんと」と言ってしまうこともありますけどね、、笑)

どうしたらいいの?


これを解決できるのは「具体的に」いうということです。
こういう状況を改善するためには、声かけを分解して、抽象的な言葉から具体的な言葉に変えていきます。
子供たちが「これをやればいいんだ」と理解できるように伝えることが大切です。
具体的な行動のステップを示すことで、子供たちの脳は考えやすくなり、行動に移りやすくなります。

指示の具体化

指示を分解する時には、子供の年齢や発達に応じて、ステップの数を調整することが大切です。
例えば小さな子供には、以下のように6段階に分解して指示を出すと効果的です。
「ちゃんと片付けて」(レゴと積み木が散乱している時)

  1. 床のレゴと積み木を全部集めて

  2. レゴを全部黄色い箱に入れて

  3. 積み木を青い箱に入れて

  4. 青い箱と黄色い箱を並べて

  5. 青い箱と黄色い箱の蓋を被せて

  6. 机のゴミをゴミ箱に捨ててきて

年齢がもう少し大きいときにはもう少し段階を減らした指示でも十分です。
逆にもっと小さな子供には、さらに細かく分けてもいいと思います。

段階の数は子供のレベルに合わせて変えてあげてください。子供が見通しを持って行動できるところを探してみてください!

よく観察する

子供に「すぐ」動いてもらうためには、大人が子供をよく観察して、どのくらい指示を分けてあげると分かるのかを見極めることが必要になります。

これは子供のことをよく観察していなければちょうどいい声かけを見つけることはできません。
最初はたくさんの分解が必要かもしれませんが、徐々に減らしていくことで、徐々に「片付けて」という一言で理解できるようになっていきます!

子供たちの成長を楽しみにしながら、声をかけるスキルを磨いていくと、子供たちが自分から行動できるようになってくれるので
大人が声かけ上手になることで、子供たちも自分で考えて行動する力を伸ばすことができます。このやり取りを通じて、子供たちの自信を育んでいきましょう!


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