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「わがまま!?」それ感覚過敏です

おはようございます。いわたコトバのそうだん室の言語聴覚士岩田です。
はじめにお知らせをさせてください💦
パソコンが水没したため今週のYouTube投稿をお休みさせていただきます。修理が終わり次第アップするのでお待ちください!
【YouTube】
https://youtube.com/@iwata_kotoba_no_soudansitu?si=_4vuMjNKwVvYsFf2

さて、今日は「感覚過敏」についてのお話しです。
子供の中には「こっちには行きたくない」「ご飯を食べたくない」「決まった服しか着ない」という一見「わがまま」なお子さんがいます。
こういう子を見るとわがままな子と思ってしまう方がいるかもしれません。

でもこれって特有の感覚を持つ「感覚過敏」が原因の可能性があります。

感覚過敏とは

感覚過敏とは感覚の刺激が過剰に強く感じ、苦痛と感じるような状態です。
発達障害の子供は感覚に特有の感覚を持っていることがあって、一般的な感覚の大人は分かりにくいものです。

僕らがなんともないような刺激が耐えられないような刺激だったりもするわけです。

最近は感覚過敏の一つである「聴覚過敏(音に過敏性がある)」は広く知られてきて、聞いたことがある方もいるかもしれません。

しかし感覚過敏は聴覚だけではなく、他の感覚にも起こり、悩んでいることもが理解されない子供もいます。なので今日は聴覚過敏以外の感覚過敏を紹介したいと思います!

視覚過敏

視覚過敏とは、目からの情報(光や色などの刺激)を過剰に受け取ってしまい、不安や強いストレスによって生活にも支障が出ている状態です。

僕は、遊んでいる時や、家などでは普通にしていられるのにショッピングモールや街中など情報が多すぎる所にいくと、異様な疲労感とその場に長居できない子を見たことがあります。

これは視覚過敏の人に多い状態で、「光るもの」「音を出すもの」「色鮮やかなもの」がありすぎる場所では視線を外せなくなったり、視覚情報が多すぎて脳が疲労してしまうことで起きる状態です。

子供の場合、この疲労した状態が落ち着きのなさや問題行動といわれるものにつながることがあります。

触覚過敏

「この靴下しか履かない!」「このパジャマじゃないと寝れない」という子供の中には触覚過敏のお子さんもいます。
肌の感覚が過敏すぎるせいで服のタグや質感を敏感に感じ取ってしまうんですね。

同じ刺激でも、僕らと発達障害の子供では感覚が全く違うことがあるんです

僕は昔。子供を褒めようと思って頭を撫でたら「やめろ!」と怒らせてしまったことがあります。
後から知ったのですが、その子は触覚過敏だったようで、頭を触られることに不快感があったようです(反省、、)

味覚過敏

まだほとんど知られていないものに「味覚過敏」というものもあります。

例えば、「お肉が食べられない」「炊き立てのご飯が食べられない」「〜だけが食べれない」ということで分かることが多いです。

通常であれば「好き嫌いしないの!」と言ってしまいそうな場面。

実は味覚の過敏性で僕たち以上に味を敏感に感じ取ってしまっているのかもしれません。

子供はまだまだ言葉が未熟なので、どんなに嫌な感覚でも「嫌い」「まずい」「やだ」という表現しかできないことがあります。

本当は「粘土のような食感」「土を食べてるみたい」なんていう感覚だとしてもです。

そのため、特定の物を食べない子供は、無理やり食べさせようとする事はおすすめできません。
食事への恐怖やトラウマを植え付けないためにまずは「味覚過敏」を疑ってみることが大切です。


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