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30代にしておきたい17のこと 【 推薦図書 】

私は、あまり自己啓発本を読みません。自己啓発が嫌いなわけではありません。

「これをすべき!」「これもいいよ!」「こう考えてみよう!」「さあ!さあ!」

・・と、良いアドバイスをポンポン並べられると、途中でお腹いっぱい。飽きてしまうのが本音です。

あとは、例えば、経営の本には、成功した経営者の心得や理念など「経営における自己啓発」が網羅されているものが多いです。どちらかというと、この「経営+自己啓発」のセットの方が私にはピンときます。

そんな私が、タイトルに惹かれ、購入した1冊。

「30代にしておきたい17のこと」本田健 , 大和書房 , 2010年

ベストセラー作家の本田健さんの本です。

自己啓発本を読むのに苦戦する私が、なんと1時間くらいで、止まることなく読み終えました。本田さんが、本音で、思う事を淡々と喋っている。本を読んだというよりも、1時間のセミナーを受講した気分でした。

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amazonレビューを見ると、「内容が薄い」とか「わざわざ買うほどでも」というネガティブな意見があります。あ~、わかる気がします。普段、ビジネス本中心な私にとって、本は、結論も重要ながら、その結論に至るまでの「根拠」とか「数値的な情報」など、納得するものが必要です。作者の「思考」だけではなく、その思考に至る「情報」が必要です。

本書は、その「情報」部分が省かれています。想い100%

しかし、私は妙に納得するのです。おそらく私が30代、しかも、ど真ん中の今年35歳の人間だからでしょう。

作者は語りかけてきます。

「30代になって〇〇でしょう?まわりもそうだよ」
「30代って〇〇だよね。」

うんうん。あぁ、今、そうだわ。

要は、思考に至るまでの「情報」は、私の身の回りに溢れているので、統計による数値情報とかは不要なのです。だから読みやすい。

人生の諸先輩から、お酒片手に語ってもらうような話。それが身近な人ばかりだと、狭い世界かもしれません。全く接点のない作家から、親しみのある現実を語られる。それだけで、なんだか、普段言われていること、自分自身が感じていることに「確信」が得られたような気がしました。

気づいていたけれど、問題視していなかったこと。気づいていたけれど、動き出していなかったこと。それができるのが30代までだよ、と背中を押してくれた一冊です。

ちなみにこの本を読んで、私はnoteを始めました。気付けば毎日投稿しています。

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かなり本音で喋っている本なので、冒頭、筆者がショックを受ける人がいるかもしれないと断りを入れています。

例えば、子供が30代でできないなら、養子も候補にしよう、という趣旨の記述。私は3人の娘を授かりましたが、当初、結婚して約5年、子供ができませんでした。当時、この本を読んだら、正論だけど、そんな単純な一言で言わないでくれ、と思ったかもしれません(本気で養子を考えている人にとってもそうでしょう)。

ただ、先にも書いたように、この本の良さは、遠慮なく、本音で書かれていること。デリカシーとかでボカさず言ってくれるからこそ、人生の先輩から、現実を理解し、未来をよく考えよう!と、ゲキを飛ばしてもらった気分で終わります。

読み手にとって、薄くも感じるし、なんて薄情な考え方だと感じるかもしれません。私は、今現在の、自分の人生観に自信をもてましたし、とても前向きになれました。様々な取り方ができる本。

40歳になる前に、また時々読んでみようと思います。

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