「メンデルスゾーンの手紙と回想」を翻訳してみる! 48
第5章-9.ライプツィヒ、1837年:お気に入りの自作、そうじゃない自作 新しいものの中で一番よかったのは、ベートーヴェンの『栄光の瞬間』。ウィーン会議で会した三人の君主たちを称える、長いカンタータ(コーラスありソロあり他にもいろいろ約45分)です。
素晴らしい部分がいくつもあるけれどカヴァティーナは例外です。ベートーヴェンの壮大なスタイルの祈祷文なのですが、とにかく詞がみじめなほど間抜けで、「heller Glanz(明るく輝く)」と「Kaiser Franz(皇帝フラン