見出し画像

季節を味わう、七十二候のしらべ。「鶺鴒鳴く(せきれいなく)」

note投稿29回目である。

この1週間で昼間にとんぼを見る機会が増えたし、夜は鈴虫の大合唱が毎日聴こえてくるようになった。

ちなみに鈴虫で鳴くことができるのはオスだけで、メスへの求愛のために音を出している。
どんな音を奏でるオスが人気なのだろうか、とにかく今家の近くで鳴いているオスの求愛が実ことを祈るばかりだ。

今回は七十二候紹介、第5回目である。

鶺鴒鳴く(せきれいなく)

新暦では9月12日〜16日 二十四節気「白露」の次候

鶺鴒が鳴き出す頃。

鶺鴒とは、セキレイ科に属する鳥の総称で、
日本で見られるのはキセキレイ、セグロセキレイ、ハクセキレイの3種類。
一番馴染み深いのはハクセキレイだろう。人をあまり恐れない性格らしく関東だと結構普通に公園にいたりする。
背筋をシュッと伸ばして、姿勢良くせかせかと歩く姿が可愛らしいので、見てるだけでも結構癒される。
なんか人間にもこう言う人いるよなといつも思ってしまう。

多分一度は見たことあると思うので、気になった方は是非とも動画などで見てほしい、癒される。。。

長い尾を持ち、歩く時に尾を上下に振りながら地面を叩くように見えるところから、石たたきや庭たたきの名もあり、チチィ、チチィと甲高い声で鳴くのも特徴だ。

またセキレイは別名オシエドリ(教え鳥)と言われ、セキレイのつがいは、地上で餌を探すときも飛び回る時も方時も離れないことから、夫婦の姿はセキレイから学べと言うことでその名が付いたんだとか。
ちなみに有名な話だが、日本神話のイザナギ・イザナミに国生みの仕方を教えたのもセキレイである。

そんな日本にとてもゆかりの深い鳥がセキレイだが、農業にも深い関係があり、
彼らは昆虫食で小さな虫や蜘蛛を食べるので、農作物を育てる際の害虫を食べてくれる益鳥なのである。
それ故昔は、セキレイを捕まえるとバチが当たると言われたんだとか。

その一方セキレイ自身も、カラスやヘビと言った天敵から自分たちを守る為に、民家の軒先に巣を作るなど人間の力を上手く使って生活していた。

人間と共存しながら、お互いにとってwin-winな関係を自然と作れるからこそ、昔の人々も彼らを大切にしセキレイの訪れに親しみを感じていたのではないだろうか。

補足事項
・季節の果物 なし (旬は8月~10月) 
・季節の魚介 あわび (旬は8月~10月)
・季節の草花 オシロイバナ(別名夕化粧とも)
・季節の行事 福岡県日本3代八幡宮の筥崎八幡宮の放生会(ほうじょうや)大祭(9月12日~18日)

この記事が参加している募集

#習慣にしていること

131,306件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?