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コレからの時代、シニアが活躍するための条件。ヒントが詰まった映画を紹介!

日本が抱える大問題であり、多くの企業にとってビジネスチャンスでもある高齢者問題2060年には日本の人口の40%が65歳以上の高齢者となると言われています。彼らが寝たきりや認知症などで社会保障費を食い潰すだけの存在になるか、元気で社会に価値を提供し、消費をする存在になるか。

私たち全員が考えて取り組んでいくべき大問題のヒントを、いくつかの映画から探してまとめました!

参考映画① マイ・インターン
シニアインターンとして若き女社長をサポート

若い女性(ジュールズ)が始めたITスタートアップ企業のインターンとして勤め出した70歳のベン。定年退職し“使えない老ぼれ”と思われていたベンですが、今までの人生での経験や知見、大きな懐で受け入れる姿勢が“頼りになるベン”として、周囲の仲間達からもジュールズからも認められるように。

日本でこそ、アン・ハサウェイが主人公の頑張る女子物語風でプロモーションされたが、本国の正式タイトルはThe intern(あるインターンのお話)で、定年後にインターンとして活躍する道を掴んだ男の物語、なのです。

参考映画② あん
76歳老女が50年かけて磨き上げたあんこ

雇われ店長のどら焼き屋に、時給300円でいいから雇ってほしいとやってきた老女(徳江)。店長に断られるものの、バイトで働くのが夢だと言い、自分は50年以上あんこを作ってきたと言って、手作りあんこを置いていく。その味の美味しさに感動した店長は、徳江を雇うことを決意。

するとその味は一気に評判となり、行列ができるほどに。ただ、徳江はハンセン病患者のため隔離施設で暮らしており、その噂が広まると客足は遠のいてしまう。本来の人間の価値を問う物語となっている。

参考映画③ マルタのやさしい刺繍
80歳で自分の夢を叶えるためにお店を開店!

田舎の小さな村で暮らすマルタは夫を亡くして、生きる意味を見出せずにいた。ある日彼女は、自分でデザインしたランジェリーショップを持つ夢を持っていたことを思い出し、今から実現させようと動き出す。

息子や近所の人からは猛反発をくらい、友だちにもなかなか理解されず、それでも夢に向かって進む彼女には、いつの間にか味方や応援、手伝ってくれる仲間も増えていた。最後は保守的だった村人たちも素直に認めることに。

【高齢者が活躍する社会に必要な要素】
その1 本人が得意・やりたいことをやる

3本の映画で共通していたのは、彼らが無理をしていない点。自分たちの得意分野で活躍していた。コレは高齢者に限らず、人が本当に活躍できるのはその人が得意なことや好きなことをやるときなのは間違いない。
特に高齢者にとって新しいことを始めるのは、かなりの労力と時間がかかる可能性がある。若い人と競わせてもなんの意味もない。

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ポイントはあくまでも自分らしさだ。すでにある枠に高齢者をはめ込もうとするのではなく、彼らの個性が加わったらどんな可能性が広がるのか? そんな違いを生かす視点で見るとよさそうだ。

【高齢者が活躍する社会に必要な要素】
その2 新しいテクや環境を取り入れる

過去のやり方や伝統のままで成功することはありえない。現在における価値の再発見や現代流のやり方に乗せることで、新たな出会いや価値が生まれたりする。今までの当たり前を変える、コレがイノベーションの条件だ。

ジュールズのような若き女性社長だからこそ、大人の経験豊富な男性ベンの考え方が役に立ち、マルタはネットを活用したことで多くにエリアの方から支持を得られた。市販のあんこが当たり前の時代だからこそ、こだわりの手作りあんこの希少性が評価された。

【高齢者が活躍する社会に必要な要素】
その3 信じてやらせてみる・許容する

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本人は好きなことならいくらでもモチベーションはキープできるだろう。映画でも登場するドリームキラーのセリフは大体同じだ。「いい歳して」「そんなことは無理だ」「きっとダメだ」そんな風に、やる前から否定して、可能性をつぶすセリフをはく人たちが必ずいる。

今までと違うことやろうとすることを嫌い、人の足を引っ張ろうとする。あなたもそっち側になっていないだろうか? 世の中はやってみないとわからないことばかりだ。やる前から失敗を恐れていたら成功はない。
挑戦することを許容する、せめて邪魔はしないこと。最低限のルールだ。

高齢者が活躍できる社会を今から作っておく
それが自分の未来を明るくする方法

あなたがもし、定年後に「あなたはもう役立たずですから、家でじっと読書でもしていてください」そんな風に言われて、納得できるだろうか? そんな未来があなたの求めている未来なのか?

もし、あなたが高齢者を見下していたり、役に立たない存在だと思うのなら、それは数年後の自分を認めていない事になる。彼らはあなたの数年後の姿なのだから。

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もしかして、「自分だけは特別だ!」なんて調子のいいことを思っていないだろうか? あなたより若い人も、同じように思ってくれるだろうか?

誰にとっても人生は1回きり。映画に登場する彼らは、自分の人生を悔いなきように生きるために挑戦を始めたヒーローたちだ。高齢化が進むコレからの社会に、より多くのヒーローたちが生まれ活躍する。それを許す社会に今からしておくことは、自分の未来への安心にもつながるはずだ。

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下町の2D&3D編集者。メディアと場作りのプロデューサーとして活動。ワークショップデザイナー&ファシリテーター。世界中の笑顔を増やして、ダイバーシティの実現を目指します!