【プラごみ問題=健康問題】 映画「プラスチックの海」を見て本気で怖くなった話
ボーダレス・ジャパンの映画観賞と勉強会に参加しました。今回は「プラスチックの海」が上映された。タイトルに注目! “海のプラスチック”ではなく、"プラスチックの海”なんだ。つまり、それほど海はプラスチックに汚染されているということがわかる。。。
↑現在、Netflix、Amazon Primeなどでも視聴可能。2016年イギリスで公開。日本では2020年に公開され話題に。
映画ではシロナガスクジラを追いかけていた映画監督が、美しい海がプラごみだらけなことを知り、追跡を始めたというドキュメンタリー。
世界各地の海やプラごみとの生活を垣間見ながら、さまざまな動物研究をしている方たちにも密着して海のプラスチック問題を見ていく。衝撃的だったのは、鳥たちの胃袋から出てきた驚くべきプラスチックの量。
↑渡鳥の雛の胃袋から出てきたプラスチック。その量は驚くべきもの。
※「プラスチックの海」FBより転用。
プラスチックの現状と事実を把握しよう
・世界では年間3億トン以上のプラスチックが生産されている。コレは50年前の約5倍の量。
・250mlの油と3リットルの水を使い、1リットル用のペットボトルを製造している。
・欧州では毎年1500万トンのプラスチックゴミが埋め立てられている。
・米国では毎年380億本のペットボトルが廃棄、200万トンのプラスチックゴミが埋め立てられている。
・1秒間に4,000個のペットボトルが使われている。
・年間800万トン以上のプラスチックゴミが海に捨てられている。そのうち大半は海に沈んでいる。
・プラスチック製品の半数は使い捨て。平均するとプラスチック製品の寿命はなんと12分。
人ごとに聞こえそうなので、日本の状況も知っておこう。
・日本周辺の海に漂う量は世界平均の約27倍と言われている。
・日本はプラスチックごみの総量は940万トンで世界第5位。
・日本人口1人当たりのプラスチック廃棄量は年32kgで世界第2位。
(※上記すべて「プラスチックの海」サイトより転用)
以前の記事でも書いた通り、日本はプラごみを海外へ輸出をしている。廃棄料が世界で2位という不名誉な数字から考えても、反省すべき点は多い。。。
以前もお伝えした通り、プラスチックはどんなに粉砕されて細かくなっても土には戻らない。生み出したら地球上に残ってしまう。現在リサイクルされているのはほんの9%。それ以外のプラごみは焼却12%、残りの79%は埋め立てられたり、不当廃棄で海に流れ込んでいるのが実態だ。
海洋プラスチック問題は健康問題と捉えて、
自分ごとにしていくことが大事!
海に流れ着いたプラごみは海底に沈むか、荒波や太陽光にさらされて粉砕されていく。そして直径5ミリ以下のマイクロプラスチックとなり、海洋に漂い魚たちがプランクトンと一緒に摂取していく。
↑海からとれたマイクロプラスチック。広大な海をどうやって掃除できる?
※「プラスチックの海」FBより転用。
その際に有害化学物質がマイクロプラスチックに付着してしまい、魚から植物連鎖で人間の体内にも入ってくることに。そして、有害化学物質によるガンの発症率を高めたり、プラスチックが環境ホルモンのように振る舞うため、生殖能力を低下させる懸念があるのだという。
つまり、プラごみを考えることは、自分や未来の子どもたちの健康のためだと考える。世界でプラごみをなくす取り組みがどんどんスタートしている。自分にできる一歩から始めてみてください。
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