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【七十二候】「雀始めて巣くう」【第十候】

「春分」の記念すべき日に!


今年は3月20日が「春分の日」でしたね!!

西洋占星学では、十二星座の最初の牡羊座が始まる日として、

宇宙元旦」と呼ばれる特別な日です。


春分は本当の意味での一年の始まりだという捉え方もありますが、

今年はとりわけ特別な一日だったようで、

ネットでも特別な「祈り」のイベントが行われたりもしましたね!(^ ^)


個人的にも、魂的にいちばん深いご縁のある人と土地に導かれ、

特別な「デビュー」を果たした記念すべき日となりました!m(_ _)m

(ヒントは、いつもと明らかに違うアイコンの画像です。笑)


二十四節気「春分」について


さて、「春分の日」について、以下に引用いたします。m(_ _)m

春分とは、太陽が真東から昇り、真西に沈む日のこと。
昼と夜が同じ長さになる春分の時期を二十四節気の大きな節目のひとつとします。

『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』

二十四節気の大きな節目」とありますが、

その前に「四季」の分かれ目といたしまして、

「春分」

「夏至」

「秋分」

「冬至」

の四つがありますね。

「昼と夜の長さが均等になる日」が「春分と秋分」、

「昼がいちばん長い日/短い日」が「夏至と冬至」、

という区分になります。


今回はいつもと違う本からも少し引用いたします。m(_ _)m

日本文化において、春と秋は、農事の始まりと収穫を意味する重要な季節と考えられました。近畿地方には、春と秋の彼岸に「日迎え・日送り」といって、午前中に東の方向のお宮やお寺に参り、午後は西の方向に参るという風習が今も伝えられています。これは原始的な太陽信仰の名残を残す風習であり、農業の神を迎え送る神事とも言えます。ここから、彼岸とは「日願」から由来する言葉という説もあります。

『おりおりに和暦のあるくらし』より

一読して、実に興味深いですね!!(^^)


暦は農事と密接な結びつきがあり、

太陽の恵みによって作物が育つことからも、

日迎え」は「日向」(ひむか・ひゅうが)に通じますし、

「彼岸」が「日願」から来るという説も然もありなん、という感じ。。。


(「秋祭り」については以下の記事にも纏めました。m(_ _)m)


「雀始めて巣くう」(すずめはじめてすくう)


さて、七十二候では「春分」の【初候】に当たります。

雀が枯れ草や毛を集め、巣をつくりはじめるころ。
瓦の下や屋根のすきまなど、ひょっこり頭をのぞかせます。
(新暦では、およそ三月二十日〜二十四日ごろ)

同上

これも言葉からすぐイメージが湧く呼び名ですね!^ ^

(本日はたまたま「すずめの戸締まり」が金曜ロードショーでした。笑)


「春はあけぼの…」


さて、春といえば『枕草子』の教科書に必ず出てくる一節を思い出します。

春はあけぼの。やうやうしろくなり行く、山ぎはすこしあかりて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。

『枕草子』第一段

「素読」の教材としては筆頭に挙げられるこの一節で、

春夏秋冬の季節の変化の良さを直感的に覚え味わうにも持ってこい!


さて、「あけぼの」の意味についても考えてみましょう。

暁と曙
夜が明けようとしているが、まだ暗い時分のことを春暁といいます。万葉の時代には、あかときといい、平安以降、あかつきに変わったとか。
暁よりやや時間的に遅れ、夜がほのぼのと明けようとするころのこと。

同上

「曙」と「暁」にこのような違いがあったとは!!


「春暁」(しゅんぎょう)といえば、孟浩然の漢詩を思い浮かべます。

春眠不覚暁 春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず
処処聞啼鳥 処処(しょしょ)啼鳥(ていちょう)を聞く
夜来風雨声 夜来(やらい)風雨の声
花落知多少 花落つること知る多少

 孟浩然『春暁』

こちらも、素読に持ってこいの筆頭となる漢詩でした。


夜型人間としては、朝起きるのが辛くなる今日この頃。(^^;;


清々しい「春のあけぼの」の空気に触れながら、最適化して参りましょう!


本日もお読みいただき誠にありがとうございます♪(^O^)

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