ギンナンとキンモクセイ
何にもない朝、
手続きをしに役所へ
いつも通る商店街、
帰り道には閉まっているシャッターも空いていて
こんなパーマ屋さん、こんなお花屋さんがあったんだとすこしの発見があった
ここに住んで2年目
夜はギンナンの香り
朝はキンモクセイの香り
残って欲しい香りはキンモクセイ
食べたい味はギンナン
ヘアオイルの香りはキンモクセイ
ギンナン…
平成が終わってから、いまがR何年なのかを時々忘れる
なんとなーく生まれた90年台を知らないけど
落ち着く
引っ越した先の地名も書けないままで
帰り道
屋根のたかさまで跳ぶ蝶々の影をみた
指の長さが足りなくて変換ミスして飛ぶが跳ぶになってしまったり
完璧な人間にはなれないから
なろうとしなかったり
気づいてからじゃ遅いって
今気づくしかない
失敗は成功のもとは、まず
失敗とは言わないから学びに言い換えたい
世の中のめんどうくさいことがいっぱい増えてついていけなくなってしまった
会社に入れば、
人の表情は素直で与える影響はあたたかいものがいいなと思ってしまう
いま自分は何処で生きているんだろう
親元を少しの距離離れて、
スーパーのお母さんの歳の人がいたら
私のことを 娘くらいの歳の子だわ
って思ってくれてるんじゃないかと勝手に思ってる
秋の風は
つめたくなくて
考えなきゃいけないことを思い出させる
夜になったらこの季節は
過去を思い出させる
文字も言葉も文章も
意味なんてない
人が考えてることなんて興味がない
みんなそうだ
バラバラでいいんだ
まとまらなくて大丈夫だよ
肯定も否定もなにもない
ただ信じたものがあれば
ギンナンの香りはマスクにこもる
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