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[ 創作墨字 くすり ] 子供の病気を治すのは薬だけじゃない (写経継続88日 5クール4日)

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「病は気から。」「手当する。」
昔から言われ何度も実感しているのが病気治癒に役立つこの定義。

薬が役立たないのではない。
ウィルスをやっつけるのに手っ取り早く、体力がないときほど薬や点滴はありがたい。

が、薬や点滴だけで治るかと言えばそうではない。


三女は7ヶ月の頃1Kg強で生まれてきた。
私のお腹が居心地悪かったのか、じっとしていられないタチゆえさっさと外に出たかったのか。
はたまた体力的に限界に近い母の体を慮って自ら「大丈夫、まかせて!」と孝行心を発動して早く出てきたのか。

それにしては、人工呼吸器を付けるハメになりかなり心配した。一方、確かに私の体は悲鳴を上げていたので早く出てくれて助かったのも事実だ。

NICUにいる間はもちろん様々な薬のお世話になったのだと思う。←詳しくはわかりません。お任せしていました。

看護師さんの話によれば、どんなに小さくても手の温もりを感じられるよう工夫をし、

人工呼吸器が外れ、体中の管が少なくなるにつれて肌のふれあいの度合いは増えていったのだと。

NICU卒業後も通院してない期間は数えるほどの病院三昧。

当時お世話になった小児科や耳鼻科の先生にはお礼を言っても言っても言い足りないほどの想いがある。

しかし一方で、薬を飲んでも喘息の咳は止まらず、シールを貼っても良くならない。
初めは効く薬も徐々に効かなくなる様子から、母の責任において漢方薬をそっと飲ませてみたりした。←これは内緒の話。おすすめできるものではありません。

私の実感からすると、「絶対この子は大丈夫」というなんの根拠もないけどなんとなく湧き出るその想い。
これが一番であったと思う。

大丈夫と確信を持って接しているから当の本人も大丈夫と思っていたに違いない。


さて、この三女。
こんな経緯があったのに意外と丈夫に育ち、姉妹の中ではアスリートっぷりを一番発揮している。

思い起こせば、好きなことをさせて育てたのが功を奏したのだろう。
クライミングを初めてからはどんどん健康でたくましくなり、

アスリート然としてからは、自分の体は自分で選んだ先生にしか触らせなくなった。

三女は病人経験値の高さからか、野生性が多く残った状態で生まれてきたからか。
身体に良いか悪いかを嗅ぎ分ける動物的勘が秀でている。

先日、三女が身体を預ける数少ない先生の1人鍼灸院の院長先生の講演を拝聴した。

しばらく疎遠になっていたが、「病気を治すのは自分自身」だと改めて思い至る。

薬は人間本来が持つ治癒力を助けたり促進する働きはあるが、実際に病気を治しているのはその人本人だ。
病気をやっつけるために、気持ちを強く持ち「大丈夫」と確信し安心して戦えるよう、応援の声がけと暖かい温もりを分け与える。

そう、病気を治す一番のくすりは
絶対大丈夫と信じて安心して病と闘うためのまっすぐな「心」を応援するあたたかい手肌の温もりと声。そして適切な栄養素なのだ。


[ 創作墨字 くすり ]

「くさかんむり」は大地から分けていただく栄養素。手から伝わる温もりと、心からの応援を心へ届ける。「草冠」と「手」と「日」と「心」を組み合わせた[ 創作墨字 くすり ] です。


(写経継続中。カウントを間違えるマヌケっぷり発動。訂正しました。)

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今日も最後まで読んでくださりありがとうございます! これからもていねいに描きますのでまた遊びに来てくださいね。