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【小説】下宿あだち

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高校生のポンタが住む事になった下宿あだち、部屋は昼間でも日の当たらない真っ暗な部屋だった、下宿の住人達、恋、親との確執、昭和ノスタルジー溢れる物語です。
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記事一覧

小説 下宿あだち(あとがき)

下宿あだちは50話にて完結しました。 読んで頂いた皆様、本当にありがとうございました。 皆様…

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小説 下宿あだち(全文)

下宿あだちと書いた小さなメモを持ってポンタは佇んでいる、 お城の内堀沿いの通りに、間口の…

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連載小説 下宿あだち(50)最終回

吉田先輩は第一志望だった一流国立大学に無事合格し、ポンタより一足先に下宿あだちを出て行っ…

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連載小説 下宿あだち(49)

一度は断られた映画だったが日奈子と話し合い二人で見に行くことにした、ポンタが一番見たかっ…

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連載小説 下宿あだち(48)

吉田先輩がようと窓を開け、ほれと今日の戦利品のチョコレートをポンタに差し出した、 共通一…

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連載小説 下宿あだち(47)

ポンタは朝からえらくご機嫌だった、フンフンと鼻歌を歌いながらトーストにマーガリンとジャム…

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連載小説 下宿あだち(46)

たった今切ったばかりのピンクの公衆電話が鳴り出した、ポンタが受話器を取ると日奈子からだった、やっぱりやめとく、と言うではないか、 天まで昇る様な幸せな気持ちは一気に地の底まで突き落とされた、ポンタの喜びは唯のぬか喜びとなった、 その代わり日曜日は家にご飯食べに来て、お母さんが楽しみにしてるから、と日奈子は言った、夕飯に呼んでくれるのはとても嬉しいがポンタは少々複雑な気分だった。 夕飯をお呼ばれした帰り道、途中まで日奈子が送ってくれた、 ポンタごめんね小さな街だから噂に

連載小説 下宿あだち(45)

ポンタは自分の部屋に寝転んで母から貰った五千円札を眺めていた、 県大会敗退で三年生が引退…

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連載小説 下宿あだち(44)

ロッカールームを出ると大勢の保護者達や応援団が残って待っていてくれた、 土砂降りだった雨…

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連載小説 下宿あだち(43)

試合後の挨拶も表彰式も何も覚えていない、気が付くとポンタはロッカールームにいた、 選手達…

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連載小説 下宿あだち(42)

完全に水の浮いたグランドに手こずり延長戦は思うようにプレーできなかった、15分ハーフの前半…

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連載小説 下宿あだち(41)

雨は一層激しさを増し、昼間なのに空は真っ黒な雲に覆われグランドは薄暗く、コーナーのキッカ…

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連載小説 下宿あだち(40)

後半残り僅か、ポンタが蹴ったボールは相手の裏のスペースにタイミングよく飛び出したゴンの前…

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連載小説 下宿あだち(39)

決勝戦は開始早々から黄色い軍団の猛攻に合いポンタの高校は防戦一方の展開だった、縦に縦にハイスピードで次々と繰り出される相手高校の攻撃を何とか凌ぐだけで反撃は全く出来ないまま前半を終えた、 相手高校応援団の低音ボイス応援歌がグランド中に響き渡っている、前半の攻撃を体を張って耐え抜いた全身土まみれのポンタ達は疲労困憊でベンチに引き上げて来た、 俯き加減のポンタ達にマネージャーの日奈子が水の入ったボトルを一人一人手渡す、日奈子のスマイルとボトルを受け取った選手達は皆魔法のように