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江戸っ娘の着物日和 vol.5: いざ、金沢文庫!

急激な猛暑は体がついて行かなくて、すでに酷暑って感じですが、皆さま大丈夫でしょうか?
この暑さで江戸っ娘は浴衣を出しました♪ 今年初の浴衣です!
ここまで世の中が暑いと浴衣に袖を通した瞬間、着物とは異なる軽さにホッとします。
首元も着物の時とはちがい、多少緩め、広めで着るのが江戸っ娘の好みです。

今日は移転してしまった呉服屋さんに、仕立てあがった着物の受け取りに行くついでに金沢文庫に寄ってきました。
日本のアレクサンドリア図書館、もとい最古の図書館だそうで、創設者は現在大河放送中の北条家の分家とのこと。それだけに書状の裏が書写に使用されていても資料として残っていたり、他の博物館や展覧会ではなかなか見られない資料も多く、とても興味深かったです。
また金沢北条氏滅亡後に金沢文庫の管理を請け負った称名寺も落ち着いた古刹でおススメです。

称名寺:山門
称名寺:境内

というわけで、浴衣で猛暑の中、お出かけとなったわけですが、風通しを良くするために腰ひも・伊達締め・帯と本来締める各所を緩めにして着付けました。
それでも暑くて、特に12~14時の間は汗だくだったのですが、熱がこもりやすい腰回りに余裕があったおかげで急激に気分が悪くなることもなく、乗り切りました。
よく着物を自分では着ない方、初心者の方には「きつくないの?苦しくない?」と聞かれますが、こればかりは慣れなので、その日の天気や目的、着る着物に合わせて自分に最適な締め具合を探していただけたらな、と思っています。

全体コーデとしては、久しぶりにお会いする担当さんだったので、以前購入させていただいたものですっきり、軽めにまとめました。
といっても、よくよく考えたらセール品ばかり(笑
でも、案外セール品ってバカにできないんですよね。
やっぱり「お着物って高い」ってイメージが皆さんあると思います。なので、限られた予算の中でどう揃えていくか、欲しいものを買うか、は着物好きの永遠の課題です(^^;)

夏っぽく爽やかな色合いに

一番いいのは、親族に着物を着られる方がいて、その方から譲っていただけたら理想的ですよね。
ただ、うちの母もそうですが、最近は着ない人も多いので、親族にも着物なんて持ってる人いないよ!って方も多いと思います。
そんな時は、メルカリなどのネットショップやたんす屋などからリユース着物を購入すること。
江戸っ娘はネットショッピングの場合、着物の寸法や状態をしっかり知りたい派なので、ちゃんと情報をくださる方からしか買ったことありませんが、掘り出し物に巡り合う方もいらっしゃるようなので、ぜひ気に入ったものがないか探してみるもの面白いと思います。

そして、最後は呉服屋さんのセールをうまく利用すること。
ただ、これは人によって向き不向きがあります。
江戸っ娘の経験上ですが、「着物にはそれほど興味ありません。成人式や夏祭りなど、季節的な行事で着たいだけです」という人には、あまり呉服屋さんも営業かけてこない気がします。
一方、「興味あります」という素振りを見せると、いろいろ商品も見せてくれますし、トレンドや産地ごとの職人技なども教えてもらえます。ただ、あたる担当が悪いとかなり強気で売り込まれることもあるようなので、断るのが苦手な方などは向かないかもしれません。
ちなみに江戸っ娘はいろいろと見せてもらった結果、率直に「お金ないです」と言えてしまうタイプです。
その代わり、着物や帯など高いものは買いませんが、小物をちょこちょこ買って縁は繋いでいきます。
これは仕事でも何でもそうですが、Takeだけの人はやっぱり嫌がられるので、「どこでGive and Takeのバランスを取るのか」がキーになると思います。

閑話休題、今日のコーデのポイントは自装で初めて身に着けた帯留でしょうか。
いままでは、つい一般的に帯締めを結んでたのですが、せっかく浴衣にも黒が入っているし、買ったまままだ身に着ける機会もなかったことに気づき、ワンポイントで入れてみました。
この場合、帯締めをいつも通りに結んでしまうと、結び目が背中に行くため両端が普段と逆向きで脇の下ではねて目立ってしまいます。
なので、帯留をする時は帯締めの両端が隠れるように結びます。
今回、江戸っ娘はリボン結びという結び方をしました。この結び方は見た目もかわいいので、普段前で帯締めを結ぶときも変わり結びとして見せることもできます。
でも、今回は背中の帯の中に入れて隠してます。

リボン結びに結んだ帯締め

帯結びは吉弥結びという結び方で、ペタンコ結びの一種です。
背中がペタンコだと電車やカフェでも椅子に背中を持たせかけられるのでめちゃくちゃ楽というメリットがあります。
他にもペタンコ結びには貝ノ口(通称男結び)やかるた結び、片ばさみなどいろんな結び方があるので、そのうち紹介できればと思います。

吉弥結び。この帯の裏にリボン結びした帯締めの結び目が隠れています。

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