『もうねんね』|気持ちよく、絵本のみんなとねんねしよう|言葉の繰り返しが心地よい寝かしつけ絵本
絵本を読むタイミングとして、メジャーなタイミングは夜だろう。寝かしつける際に絵本を読み、気づいた頃には子どもが寝ている。
もしかしたら、子どもが自分から眠くなったタイミングで絵本を持ってくるかもしれない。今日はこんな日だったからこの絵本、明日これするからこの絵本。そんな選び方をするのかもしれない。
そんなおやすみの時間の絵本の1冊として、この絵本を紹介したい。
松谷みよ子さんは東京出身の児童文学作家。下の松谷みよ子さんのオフィシャルウェブサイトから、彼女の人生や著作、民話について伺うことができる。
瀬川康夫さんは愛知県出身で、画家・版画家・絵本作家として活躍された。
表紙の、とろんととろけてしまいそうな体勢で目を閉じた犬。『もうねんね』を体現している。やわらかい黄色に包まれ、なんとも幸せそうだ。
(その犬、実は背表紙まで描かれているのだ。キュンとしてしまう)
タイトルにもある「ねんね」この言葉が繰り返され、眠くて仕方ないキャラクターたちが登場する。彼らはそれぞれ違う体勢で、彼らの寝方で、うとうとと眠りの世界に入っていく。
ねむくてねむくて仕方ない、そんな動物たちの愛くるしい姿に気持ちがほぐれる。瞼が心地よく重くなるような不思議な感覚に包まれる。
ねんね。おやすみなさい。その言葉が、1日の終わりに優しく迎えてくれる。それってとっても幸せなことだと思うのだ。
絵本についての私のnote
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