未来はそんなに、悲観的ではないよ

4月、新生活の季節。
街では慣れないスーツ姿の新社会人であろう人たちをよく見かけるようになった。
この時期は毎年、自分が社会人になった時のことを思い出して、懐かしくなるね。

今の職場では、学生アルバイトの子もいて、よく話すのだけど、これから社会人になる子みんな口を揃えて言うのは「社会に出たくない」「不安」「社畜になりたくない」ってこと。
分かる。怖いよね。
もちろん期待はあれど、単純に未知すぎて不安と怖さを抱いてしまうよね。自然なことだと思う。
そんな未来に不安を抱いている子達の話を聞いていて、思い出したことがある。
今日はその話を。

”オトナ” は楽しい

高校3年生の時、今は無きセンター試験の数日前、通っていた塾で決起会のようなものがあった。
そこでは先生たちがそれぞれ生徒たちに激励の言葉をかけたり、弾き語りで応援してくれたりしたのだが(ゆずの栄光の架橋弾き語ってた先生いたなぁ)、そこで私が今でも覚えているある先生の言葉がある。

「大人ってな、めっちゃ楽しいぞ!」

当時はまだ高校生で、向かう先も大学生という同じ学生フェーズだったのでピンと来なかったが、今はその先生の言っていた言葉の意味がわかる気がしている。

確かに大人は面倒だし難しい。
知りたくもないことを知らなければならなかったり、なんだって「責任」が伴うし、「理不尽さ」はゴロゴロとあるし。結婚したら義理の家族との付き合いとか、あとは祖父母・親の介護、、、、学生の時には関係のなかった辛いことはいくらでもある。

それだけど、でも「オトナ」ってやっぱり楽しいんだよね。

大きなスケールの仕事や、さまざまな世代・バックグラウンドの人との関わり、学生の時とは比べ物にならない額を稼いで、それを自分で考えて好きにつかう。
大人になると、ある程度やりたいことも、欲しいものも、自分で手に入れられる。

夜行バスは飛行機や新幹線になるし、素泊まりではなくホテルのコース料理を愉しむようになる。疲れたら家で寝ているだけでなく、マッサージやエステに行ってみたり。大人は時間と快楽をお金で買うようになるよね。え、私だけかな?(笑)

とにかく社会に出て、「オトナ」になるとスケールがより広がる。
世代を超えた出会いがたくさんある。
欲しいものも今まで以上に手に入る。
稼ぎもそうだけど、経験や交友関係、確実に色々な意味で「豊か」になる。

私もかつては大人になりたくないなんてほざいて、実際に同学年より一年長く学生生活を送った。就職が決まった時も「シュウカツ」からの解放は嬉しかったけど、呑気な生活に別れを告げなくてはならない悲しさと、未知なる世界への漠然とした不安だらけだった。
でもそんな私でも、やってみたら意外と「大人って楽しいな」と思っている。
それに、社会人になってからの方がゆとりのある暮らしはできると思う。
「オトナ」は自分次第で好きなように生きていけるのだ。
Withコロで劇的に変わった世の中ではなおさら、働き方・暮らし方は様々になっているしね。
なんだってできるし、どうにでもなるよ。

しんどくなったら休憩して考え直せばいい。それだけ。


話戻るけど、その高3の時に通っていた塾でね、とびきり強烈キャラの現代文の先生がいたんだ。
その先生に、私が公立大学二次試験の現代文の添削をしてもらっていた時にこう言われたの。

「現代文は、悲観的ではないぞ」

あえてその先生は「悲観的ではない」という言葉を使ってきた。

確実に明るいとは言えないけど、希望はある。

なんか、卒業をする学生の子達と話して、未来に不安を抱いている新生社会人たちに何か声をかけるとしたら、こうかなと思って、この強烈先生の言葉をかりたいと思う。

確かに、大変。辛いことは山ほどある。
それでもね、大人は楽しいよ。
面白いこと、たくさんあるよ。
未来はそんなに、悲観的ではないよ。楽しんでね。


ちなみに私は、公立の大学には落ちました(爆)
他が悲観的だったんだろなw
そういうこともあるね。まあでもそれで今楽しいからいいのだ。バカボン。

まろにー



>よしお
ちるの言う通り、よしおは出会ってから今までずっとギリギリで生きているよ。KAT-TUNもびっくり。まあ、私もなんだけど(笑)

>ちる
ちるの勤める職場はいつでもなんだか一筋縄ではいかない感じあったけど、ピッチー先輩はこれまた新しすぎて笑う。そのうち何か言葉覚えさせてみてほしい。

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