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ファンとサポーターの違いって結局なんなの?

「ファン、サポーターの皆さん~」

選手、監督、社長などがこのフレーズを使っているのを耳にしたことがある人は多いだろう
そしてこのような疑問を抱いた人は少なくないはずだ

「ファンとサポーターって何が違うの?」

これはサッカーが好きな人にとっては永遠の謎
未だに答えがハッキリと出てはいない
散々議論されてきているが改めてファンとサポーターの違いとサポーターの役割を自分の中で考えてみた

一般的(?)な認識

ではまず、ファンとサポーターが一般的にどのような区別をされているのかを考えてみる
一番わかりやすいのは“声を出しているか”だろう
ゴール裏などで声を出してチャントを歌い、飛び跳ねたりしている人達
そんな人達をサポーターと定義し、メインスタンドやバックスタンドなどで座って観戦している人達をファンと定義する
このような区別の仕方がよく言われるものだ

しかし、チャントを歌っているからサポーターというのは個人的には好きではない
別に声出していようが立っていようが座っていようがクラブを思う気持ちがあればそれはサポーターだろう
そもそもなぜファンとサポーターを分けているのか
それすら疑問である

ファンとサポーターの言語的意味

ファンとサポーター、その言葉の意味はなんなのかを見ていく

まずはファン
ファン(fan)は元々、ファナティック(fanatic)の略
意味は「狂信者、熱狂的な」など
間違ってもファンキー(funky)や楽しい方のファン(fun)とは違うのでご注意を

次にサポーター
支えること、支援することを意味するサポート(support)に「~する人」を意味するerを語尾に付けてサポーター(supporter)

これだけを見ると、従来サポーターと呼ばれている人達の方がよっぽどファンではないだろうか?
熱狂的であり、時には狂信者のやうな側面も見られる、、、

サポーターの意味を考えると従来のファンと呼ばれる人達もサポーターであると言えるだろう

サポーターってなんなのか

言語的意味では全ての観客がサポーターであり、従来のサポーターと呼ばれる人がファンであるという逆転構造が見られた
では、サポーターとは結局なんなのか?

サポート(support)する人(er)
こうを考えるのならばサポーターは試合を見に来る観客だけではないと考えられる
スポンサーやホームタウンの行政なども列記としたサポーターだ
金額的に見れば従来のサポーターよりサポートしている
また、長期的な観点で見ると選手や監督コーチ、クラブで働くスタッフもクラブを支える存在であることに間違いはなく、サポーターであるとも言えるだろう

サポーターはどういうものなか
それはステークホルダーに近いのかもしれない
ステークホルダー(stakeholder)は企業やNPO等に直接もしくは間接的な利害関係を有する者のことで、日本語では利害関係者と言われる
ステークホルダーに属される人は明確な定義がなされていないがここまでに挙げた関係者は全て含まれるだろう

支える人がサポーターならばクラブに関係する全ての人がサポーターだ
そこに立場の違いは存在しない
従来のサポーターと呼ばれる人達はサポーターの中のファンと呼ばれる存在になるのではないだろうか?

区別する意味

ファンとサポーターを区別する意味はあるのか?
これは常々思っていた
区別する必要性が全く感じられない
上記のように、支える人がサポーターなのだから従来のファンと呼ばれる人もサポーターである

従来のサポーターと呼ばれる人達が過激な行動をとる事があるため、敢えて区別したいと思う人も存在するかもしれない
しかし、「私はゴール裏で見てないけどサポーターじゃないの?」「アウェイに行けないから、、」
そんな事を思っている人は胸を張ってサポーターだと言って欲しい

ファンとサポーターを区別する意味などほとんど存在しない
そんなもの、一部のサポーターが自分たちの存在を厳格化・神格化したいがために言っているだけだろう

全てのサポーターが満足するように

ファン、スポンサー、行政、選手、監督、スタッフ、クラブ職員、その他クラブを支えてくれる人、全てがサポーターであり大切な存在

全ての人が満足いく結果というのは存在しないだろう
しかし、それを理由に誰かを軽視してはならない

ファンはサポーターであるが、あくまでサポーターの一部に過ぎない
自分たちは特別な存在ではない
そのことを理解して置く必要があるだろう

全てのサポーターが満足いくように、全てのサポーターが頑張る
それがクラブを成長させて行くのだろう

もしよければサポートをお願いします