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タイトル集

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2020年9月の記事一覧

ありがとうとう

朝、いつもの交差点。いつもの横断歩道。 青信号が点滅し始めたので、僕は渡るのをあきらめた。 すると、ちょうど正面から、白杖の女性と、彼女に連れ添う男性とが、少し駆け足気味に横断歩道を渡ってきた。 横断歩道を渡り終えると、「この方向にまっすぐ行ったところですよ。」と男性が女性に優しく説明をした。 「ありがとうございます。」と、女性が応えた。 てっきり夫婦だと思っていた。他人同士だったんだ。なんともやわらかい雰囲気に包まれていたから、全くの勘違いをした。単に、道を教えて

【エッセイ】三点リーダーの数を指摘してもらうために、二次創作を書いたんじゃねぇんだ…!

「尊い」「いっぱいちゅき」「すこすこ」「沼に落ちたわ」 これは上記の言葉がまだ二次元を愛するヲタク達に浸透していない頃。 もう少しだけ具体的に言うと、今から10年以上前のこと。 当時は、「カクヨム」「小説家になろう」「note」「Twitter」などのネット小説に特化サイトやSNSはなく、携帯小説が流行していた。しかし、携帯小説サイトに読みたいものはなかった。まったく興味を持たなかった。 なぜなら、当時の私は二次創作に恋焦がれていたのだから。 漫画やアニメなどの作品を

こんな友達をいつも愛おしく思っている【500字紹介】

あらしろひなこさん、「ひな姉」の愛称でも親しまれている方。 最初にひなこさんを知ったときの印象・・・ちょっと物憂げな美人。その文章のなかにちらりちらりとひなこさんの熱い感情が見える感じで。 何度かオンラインでお会いしたりチャットしてみて、あ、大体当たってるかな、と思った。だけど、いきなりトイペの話題とかぶっ込んでくる。そのギャップに大笑いして、ああ、そういえばいつも私の周りにはこういうひと、いたなぁって思い出す。 自分の世界の中に静かに座っている人。でもちゃんと、仲間の

君と話すと、どん底ではないことがわかるんだ。

今日カフェで、信頼のおける友人とパスタを食べていた時の話だ。 自分だって考えすぎで、どうしたいのかすらわからず、うまく言語化できるかわからぬ悩みの種だったのだが、とりあえず目の前にいる友人に打ち明けてみることにした。 「あのさ、このままじゃ今の彼と結婚できない気がするんだよね」 「なんで?」 理由は「誰かと一緒になることの漠然とした不安感」だが口に出してみることにする。私は早口でまくし立てた。 「なんか、まだ社会に対して、地に足をつけてない気がするんだよね、必死にな

いろんなオタク

今週の木曜に終わってしまった、私がこっそり見ていたドラマ、「おじさんはカワイイものがお好き。」 我らが眞島さん演じる小路さんがいわゆるオタ活を楽しむ話なのだが、小路さんが好きなものは「いわゆるサンエックス系の可愛いキャラクター」これを自分のイメージとのギャップや、過去にそれが原因でちょっとめんどくさくなったことがあるので、人に言えなかった。だが同志(中目黒のダンサー)にであったことをきっかけにオタ活が爆発的に充実するという話だった。 若干BLチックだったが、冷静に見てみると

過激なエッチで身を滅ぼした話

こんにちは。 実家が全焼したサノと申します。 皆さんがエッチなことに 興味を持ったのはいつからでしょうか。 僕がエッチなことに興味を持ち、 エッチな動画を初めて見たのは 中学生の頃でした。 当時は携帯の通信費が 定額制でなかったため、 エッチな動画を見るのにも 細心の注意が必要でした。 つい動画を見すぎてしまい、 何十万円もの通信費を請求される 若者が後を絶ちませんでした。 だから当時の中学生は、 最短距離でお気に入りのエッチな動画まで 辿り着くスキルが求められて

香水よりも柔軟剤の方が、あなたをずっと強く感じられる。

誰かが言った。 「金木犀の季節だね」 金木犀の香りは、不思議だ。一瞬で、人々の心を切なくできる。金木犀の匂いが鼻をかすめると、私は刹那、寂しくなる。しかしその後すぐに、嬉しくもなる。 どうして、こんなに不思議な香りがするのだろう。 金木犀の香りはいつだって、心に秋を運んできてくれる。暑さが和らぎ、秋の気配にワクワクしていても、次第にその「秋めいた空気」に身体が慣れてしまう。 すっかり慣れ切った頃に、金木犀は「ほうら、思い出してごらん」と言わんばかりに、秋が凝縮された

日常には、検索でたどり着かない感動がある。

一人の女子高生が、夕焼けを指差して、嬉しそうに追いかけていました。 その後ろから、「夕焼けなんてどうでもいい」という顔をした男子高生が、スマホを見ながら歩いていました。 女子高生は、夕焼けの写真を1枚撮って振り返り、「もっと近くに行こう!」と男子高生の手首をつかんで、夕焼けの方向に引っ張ります。 男子高生は、スマホから視線をあげることなく、面倒くさそうにしながらも女子高生に従い、夕焼けを一緒についていくことにしました。 二人は、夕焼けに消えていきました。 彼女たちを

因果は巡る

遅い昼食を長男と一緒に食べながら、なんとなくつけていたテレビで「徹子の部屋」をやっていて、見るともなしに2人で見ていた。こんなご時世もあって、番組は過去の放送分を再編成したものだ。3組目のゲストは東ちづるさん親子で、もう20年近くになる母と娘の確執とカウンセリングを通しての関係の結び直しについて、語っていた。 良妻賢母の母親の期待に沿う良い子を演じ続けてきた東さんの親への恨みのような感情は、実は私にもよくわかる。一人っ子の私にもそういう時があった。親の願いに沿って人生の選択

歳の取り方。

自分がどういう風に歳をとっていくのか。気になった場合は、自分の親を見ると良いですよ。老け方は同じです。遺伝は強いです。 性格も似たようなもんです。遺伝はとても強いです。それが嫌ならば自分で自分の人格を叩き上げて鍛えるしかないです。ワシがタカを生むことなんてほぼ無いんです。無いから諺になっているッ。 ただ、生活とか経済状況は、上世代の方が圧倒的に良いですよね。現在中年層の若目の昭和生まれ以降くらいから親より稼げている人ほとんどいないです。 どうも世情を見ていると今後、一億

身の程を知ること。

他人を見下したり馬鹿にしたりしていた場合、いずれその馬鹿にしていた人以下の立場に成り下がります。 その人自身の潜在意識が、傲慢さを徹底的に叩き潰すために、下へ下へと叩き落とします。 そして、今まで良い立場でいられたのは、自分の実力でも何でもなかったということを、身をもって知ります。ただ単に一時のの運、流行、他者からのサポートのおかげ、もしくは誰かから操られていただけ。それに気づかせるために。 それは潜在意識からの愛でして、自分が自分をまだ諦めていない証拠です。 気づく

結局何者にもなれなかった、と君は言うけれど

君が芸大を目指し予備校に通っていた頃、私は勉強への意欲を失って夜のバイトに溺れていた。 君が見事芸大に合格し、年月をかけてデザインを勉強し、卒業制作で最大三日の徹夜までしていた頃、私はネットワークビジネスの勧誘に引っかかり親戚に洗剤を売りつけていた。 君が名前の通った企業に就職し、ハードワークな下積み時代を送っていた頃、私は塾講師のバイト先で中学生を相手に本気の喧嘩をしていた。 君が大きいプロジェクトを任せて貰えるようになった頃、私は上司の愛人的ポジションに収まり、大し

「読書をしなきゃいけない」に、私が疑問を抱くこと。

こんにちは、目次ほたるです。 最近、「本を読みたいけど、なかなか集中して読むことができない。どうやったら、たくさん読めるようになるか」というような質問をもらったので、今回は、それについて書くことにしました。 * 「本を読むのが好きだ」と話すと、 なぜか「エラいね」「知的だね」というような言葉が返ってくることが多い。 私はこれが、ずっと不思議でならなかった。 例えば、私の愛読書が「六法全書」や「経済学原理」などであれば、たしかに知的な感じがするし、偉大そうに見えるだろう

「許す」ということについて、もう一度考えてみた。そして今、出た答え。

天気のせいか、 なんかモヤモヤしてます。 そして、ちょっと前から 考えていたこと。 許すと手放すは、別々に 考えていいんじゃないかということ。 ◇ ◇ ◇ 過去に、色々あった人の事を、 許そうって思うほどに、 モヤモヤしてることに最近気づいた。 その出来事には、 (いじめられた事、前職のオーナーの事) 徹底的に向き合ったから、 重い気持ちがついた、 許さないじゃなくて、 軽くなって、ちょっと前向きな気持ち。 今は、結果だけがそこにある感じ。 だから、 あった出来事に