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<BACK NUMBER>第90回 苦手克服研究所 憲法「議院の権能」

みなさん、こんにちは。
 
伊藤塾講師の藤田です。
 
新しい年が始まりましたね。
今年もよろしくお願いいたします。
 
 
では、今年も一問一答をやっていきましょう。
 
 
今回取り扱うテーマは、
憲法の「議院の権能」です。
 
 
題材としては、「平成25年度 問題6」を扱っていきます。
 
 
まず、「平成25年度 問題6」を以下に示します。
 
 
問題6 次のア~オのうち、議院の権能として正しいものはいくつあるか。
 
ア 会期の決定
イ 議員の資格争訟
ウ 裁判官の弾劾
エ 議院規則の制定
オ 国政に関する調査
 
1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 四つ
5 五つ
 
 
 
……
 
 
 
いかがでしょうか?
 
 
結論からいうと、答えは三つです。
 
以下、解説していきます。
 
まず、ア~オについて、解答と根拠を示します。
 
ア 会期の決定→✕(国会法10、11条)
イ 議員の資格争訟→○(55条本文)
ウ 裁判官の弾劾→✕(64条1項)
エ 議院規則の制定→○(58条2項本文)
オ 国政に関する調査→○(62条)

カッコ内が根拠となります。
 
このように、イ・エ・オが議院の権能です。


なお、
アは、両議院の一致の議決(≒国会の権能)
ウは、国会の権能

です。

アは国会法が根拠なので、復習の優先度は下がります。
イ~オまでについては、本試験までには押さえておきたい知識です。
 
本問のように、統治は条文知識がストレートに問われることが多いので、一つひとつ確認していきましょう。
 
 
2024年になりましたが、試験の合格に向けてやるべきことは変わりません。
一緒に頑張っていきましょう。
 
 
今後も、試験合格に役立つ知識をお伝えしていく
予定ですので、日々の勉強の息抜きに
ご活用ください。