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<BACK NUMBER>すぐやるコツ!+憲法「内閣総理大臣の権能」

みなさん、こんにちは。
伊藤塾行政書士試験科の高木美雪です。

まだまだ残暑の厳しい9月、いかがお過ごしでしょうか。
朝晩は鈴虫の音で癒されるようになってきて、体はほっとしますよね。

最近、私のデスクには日陰ができています。なにやら1日中、手元が薄暗いのです。
といっても、現状を見ないと、なんのことやらですよね。
私のデスクのご近所さんは、藤○講師と平○講師の余談和気あいあいトリオ。
そして、目配り気配り満点の距離感で(いえ、スタッフ全員でチャチャを入れられる距離感かも)、川○講師のデスク。
このお三方の、テキスト&基本書&書類がうず高く積み上げられた山のおかげ(せい)で、私たちご近所さんは日陰暮らし。いつ襲ってくるかもしれない本の雪崩に、恐々としているのです…。

しかし。このお三方の様子を見ていて発見が。
これは、モチベーション乱高下期に入るみなさんにとっても使える発見なので、是非共有したいなと。

新発見の日まで、私は目を平たくして思っていました。
「どのテキストも基本書も書類も開きっぱなしで、はっきりいってくちゃくちゃ。どこになにがあるか、わかるのかな。だいたい、あんなに物が必要なのだろうか。」と。
でも、よくよく観察していると、仕事への取り掛かりがめちゃくちゃ早くて意欲的ではありませんか。
収録から戻ってきて、エナジードリンクで一息しながら、間髪入れずに模試の作問に取り組んでる!打ち合わせに入ってる!テキストの校正に入ってる!私のよもやま話も付き合ってくれる!もはや千手観音状態!

…これ、ひょっとして「すぐやるコツ」でないのかな。

人間の脳は、「未知」のことを億劫がって避ける傾向にあるそう。
これは、資格試験の勉強とて同じこと。
でも、事前にほんのちょっとでもチラ見しておけば、「既知」のことと認識して、ハードルを自動的に下げるそうなのです。

そういえば…私も受験生時代にやっていたかも。
前日の夜に、翌朝の家事の合間に見たいテキストを、開きっぱなしにしてキッチンに置いていまして。
その際、項目だけ目に入れちゃうのです。
そうすると、翌朝、お弁当と朝食を作りながらの学習が、とてもスムーズ。
たしかに、物理的なアクセスタイムも短くなるし、面倒くさくなくなるんですよね。
ついでに、前の晩に見たその項目は、寝ている間に記憶として整理されているようだし…。

一見うず高い雪崩山でも、「すぐやるコツ」を会得している人たちの作戦なんだと納得できると、改めて尊敬の念がむくむく。
彼らは今日も、みなさんと一緒にまい進しております!

ここから先は、恒例のチリツモ作戦、いざ!

Q:国務大臣は、その在任中、内閣の同意がなければ、訴追されない

さて、〇か×か、どちらでしょうか?

本日は10秒、お時間差し上げちゃいます。

…はい、10秒経過~!

正解は、なんと…×です!
あれっ?どこが間違っているの?焦った方もいるでしょう。
でも、大丈夫、これをきっかけに、引っかけパターンごとお持ち帰りを。

まず、条文を確認してみましょう。
憲法75条は、「国務大臣は、その在任中、内閣総理大臣の同意がなければ、訴追されない。但し、これがため、訴追の権利は、害されない。」と規定しています。

そう、国務大臣の訴追に対する同意は、内閣組織体の権能ではなく、内閣総理大臣の権能
なのです。
日本国憲法は、内閣総理大臣を内閣のリーダー(首長)としています(憲法66条1項)。
歴史的な反省から、内閣は、天皇ではなく内閣総理大臣を中心として一致団結しなさいよ、とされたんですよね。

この背景をうっすらイメージできるだけで、なんだかアヤシイ肢をかぎ分けることができるはず。

「おうちに帰ったら憲法75条、見てみようかな。」
「ええっと、テキストの何ページだったかな?」…そう思ったそこのあなた!
まんまとチリツモ作戦に引っ掛かりましたね笑、その調子!

では~!