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【まゆみ】友だち以上・お父さん未満。

シングルマザーの恋愛。彼氏と子ども達はどう距離を縮めるかー。
前回のお話。「畑で結婚を決めた瞬間。」でこども達と、彼氏・しゅんの仲は一気に縮まりました。あくまで「お母さんのお友だち」として。

それから、順調に結婚まで事が運んだのかというと、そうは問屋がおろさなかったという訳でして。コミュニケーションはどうすれば深くなる?と試行錯誤したお話です。

【スマホ、見ちゃダメーー!】


当時、こども達は小学3年と6年生。まだスマホをもっていませんでした。
なので、「母さんのスマホ貸して!」と写真を見たりネットをするのに私の携帯電話を使っていました。

ある日。車の運転中に、私のスマホを使っていた子ども達が、LINEの通知に気付きました。

「お母さん、LINEが来たよー!あ、しゅんくんからだよ。」
「しゅんくんから?ちょっと待ってね(汗)」
心の声:(あ!あーー!見ちゃダメー!)

勝手に見られると、マズい事に気付きました。

「しゅんくんは、お母さんの友達じゃなくて恋人である」
と、わかってしまうメッセージも時折入るからです。
ご想像にお任せしますが。。。

気を付けてそういった履歴を残さないようにはしていました。
「勝手に見られるとマズい」という問題はそのままです。

【偶然の産物】

そこで、ひとつ大きな偶然の産物がありました。

さて、困ったねどうしよう?と二人で話していた時。彼が、何やらスマホをいじった後おもむろにLINEの画面を見せました。

「これならいいでしょ?」
「〇〇&〇〇の部屋?あ!なるほどねーー!」

彼がこども2人の名前をつけた、4人のLINEグループを作ってくれたのです。

↑息子、娘がグループLINEから
しゅんに直接メッセージを送れるようになった。


なんでそれが??ですよね。

それから次第に子ども達は、この「4人のグループLINE」から彼にスタンプやメッセージを送るようになりました。

これは、なかなか名案でした。
畑作業以外の会えない時間も、子どもと彼が直接やりとりができる、コミュニケーションツールとして大活躍。

私の運転中は、こども達が「今から出発するってLINE送ろうか?」と、彼にメッセージを送ってくれたり。大好きなゲームの話では、子ども達が彼にアドバイスしたり(笑)時々、ボイスメッセージなんかも入れて。

ゲーム話は私の知らぬところで盛り上がっていました。
子どもが自ら見つけた、ボイスメッセージという
機能を使って彼に送信。


【お母さんが結婚するのはいや!】


そうして約1年後。

結婚までの道のりで一番、大きな壁が立ちはだかりました。

私「しゅんくんと結婚してもいい?」
子ども達「しゅんくんは、お友だちとしては好き。だけどお母さんが結婚するのはいや!」
と泣かれてしまったことがあります。

離婚の時も傷つけてしまったのに!
また子ども達に悲しい思いをさせてしまった!
私は大バカか・・・!!

もうだめかもしれないー。


私は、その言葉にかなり落ち込みました。
子ども達からするとやはり、相手が誰であろうとお母さんを取られてしまうという気持ちだったのです。

当たり前ですよね。今思えば、自分たちの視点で考えてしまっていた!と浅はかだったと思います。

しゅん「どうする?この先。僕はどうしたらいいのか・・・わからん。どんな顔して二人に会えばいい?」
私「・・・・・・」

子ども達からすると【友だち以上、だけどお父さんではない存在。】

子どもの気持ちを思うと、自分たちが別れた方がいいのか。
しかし、ずっと子どもの事を優先してくれていた彼の気持ちを考えると。。。悩みました。


その時です。

1件のLINEが入りました。
娘から、グループLINEへのメッセージでした。

「!!!」

「しゅんくん、また一緒に遊ぼうね。」

良かった!良かった!
メッセージを送ってくれただけで、それだけで充分ー。このままで、無理せずもうしばらく様子をみてみよう。

と二人で、深夜のマクドナルドで泣きそうになりながら
結婚を諦めそうになったことを覚えています。

【友達以上、を超えて。】


「しゅんくん、また一緒に遊ぼうね。」
あのメッセージは、子どもなりに気を遣ってくれた言葉だったのかもしれません。

子ども達は中学2年と、小学5年生になりました。

「しゅんくんは、今日仕事?」
「しゅんくんに、これあげる!」
「しゅんくん、ゲーム一緒にしようや」

彼と普通に話しているのを見ると、時々この時のLINEのやりとりを思い出します。

たぶん、ずっと忘れられないと思います。

子を持つ親の再婚、というのは誰も傷かずにというのは難しいのかもしれません。乗り越えなければならない、壁はやはりあります。

焦らず、うまくツールを活用しながら、互いを知ることもいい思い出になります。私たちのコミュニケーション体験が、少しでも誰かのお役に立てれば幸いです。

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