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「ものは人がつくる」を次の世代に伝えたい。愛知県の手帳製造メーカーが取り組む3年目。そして今後の夢

#未来のためにできること

手帳製造・OEMを手がけて69年の伊藤手帳株式会社(本社:愛知県名古屋市)は2021年より中学生・高校生・大学生と手帳の商品開発に取り組んでいます。

■取組みの歴史
・2021年愛知大学キャリ支援センターが独自に開発したオリジナルプログラム「CAREER FIELD」(大学1・2年生を対象)と連携し、大学4年間のキャリアを描く手帳プログラムを考案。2022年も実施。2023年も10月より取組みを開始します。

2021年は1学期(セメスター単位)で使用できる「ワンセメ手帳」
2022年は3行書いて自分を育てる「3STEP日記」
を世に送り出しました。(いずれも大きな反響を呼びました。)

・2022年愛知県立一宮商業高等学校と「地域企業と連携した商品開発の実践」の取り組みを行いました。

2022年は毎日が楽しく前向きになる手帳「POZITE」が誕生。生徒さんたちによる販売会では2時間で60冊を完売する素晴らしい結果を残しました。

2023年は「一宮市を元気にする手帳」をテーマにインバウンド・アウトバンドの視点で一宮市の魅力を考え、それを伝えるための手帳を考えて頂きます。

参照)一宮市を元気にする手帳とは

・2022年聖徳学園中学校(東京都武蔵野市)2年生と自分たちのSDGs手帳を作ろうというテーマで「地域課題を解決するための行動計画手帳」をSTEAM(総合的な学習)の授業を通して考えました。

計画にあたって伊藤手帳の製造過程を「オンライン工場見学」で学んでもらうという工夫をして「遠距離」問題を解決しました。

この取組は学校内から評価が高く、2023年も継続して取り組みます。
※聖徳学園はApple Distinguished Schoolに認定され、テクノロジーを活用した学習において卓越したリーダーシップと教育の先導を実践している学校です。このプロジェクトでは、タブレットに搭載された画像処理ソフトを使い手帳の仕様やデザインを生徒が考案していきます。

・2023年。伊藤手帳の本社(名古屋市東区)から徒歩15分に位置する愛知県愛知商業事務科3年生と手帳制作プロジェクト~私たちのモノづくり~を開始します。

■プロジェクト・プログラムの最初は工場見学である理由

いずれのプログラム・プロジェクトも「工場見学」が実施されます。これは、手帳の製造過程を通じて「もの作り」に関わる人々の多様な役割を理解していただくことを目的としています。

伊藤手帳の社是「ものは人が作る」です。
製造過程を知ることで、「もの」がどれだけ多くの人々の協力によって生まれるものであるかを体感していただきたい。工場見学を通じて、「もの」への価値や大切さを感じてもらい、より持続可能な消費や製造について考えるきっかけとして欲しいとの想いもあります。

■工場見学から良い意味で予期せぬ成果がうまれた

生徒さん・学生さんは見学の際、メモをしたり、質問を投げかけたりします。このような熱意が、製造現場の担当者社員にも伝わり、結果として社員のモチベーションも向上した。と考えています。

現在のニュースは主に「デジタル化」や「紙の使用の是非」に焦点が当てられています。しかし、このようなニュースを見るにつけ手帳を製造する社員にとってはポジティブな影響が得られにくい状況ではないでしょうか。

上記のような流れから2023年は、
8月23日の一宮商業高等学校の工場見学時には工場責任者である専務が。
8月28日の愛知商業高等学校の工場見学見学時には現場スタッフが製造過程を説明する試みを行いました。

専務による製造過程説明風景
現場スタッフ(社員)による製造過程説明風景

■今後の夢
伊藤手帳のSDGs宣言の1つに以下があります。

伊藤手帳に関わるすべての人が豊かな未来と幸福を想像できるようにディーセント・ワークを推進してまいります。
《具体的な取組み》
・年齢・性別・人種・宗教等に関わらず多様な人材が活躍できる社内制度の制定
・外国人技能実習生の受入れ

伊藤手帳株式会社SDGs宣言

現在、国内の中学・高校生・大学生に行っている取組みを海外でも取り組んでみたいと大きな夢を持っています。

「ものは人が作る」をグローバルに伝えたい。これにより「ものを大切にする」気持ちを全世界へ伝えることができればと考えています。



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