IT化で生産性は上らない

あえてこんなタイトルにしてみました。
先日、売上金額云々で生産性に触れました。
生産性を上げるには何が必要でしょうか?IT化で生産性が上がるでしょうか?

【IT化=生産性アップではない】

ITは魔法の杖でも、免罪符でもありません。ただの道具なのです。自動車に似ています。
運転の仕方では、殺人道具にもなり、人を運んだり、道具を運んだり、高速で移動したり・・・目的と使い方と使う人でさまざまな結果を生みます。IT化もそれと同じ。
では、生産性を上げるにはどうすればよいのか?

【生産性が低い原因をIT解決する】

生産性が低い原因をしっかり分析し、IT化で効率化を行う方法ですが、それは「IT化で生産性上がらないと言ったばかりでは?」とツッコミされますが、意味が違います。
先に述べたのは「闇雲にIT化するな」という意味で、今回は「分析結果に基づいてマッチしたものを活用する」です。問題はこの分析です。分析はITコンサルの方などに依頼する方が良いとは思います。経営者の方の分析は、間違いではないが正解ではない場合が多いのです。真実の一部を切り取りして判断されている事が多いように思えます。例えば、為替で言うと「金利が安いから円安なんだ!」みたいな。いえいえ、金利だけが原因ではありませんよね?そもそもなぜ低金利なんですか?というのもあります。

【売価を上げて利益率を上げる】

もう1方法があります。利益率を上げて売価を上げる方法です。そもそも生産性とは、売上や利益に対する労働時間を意味します。なので、売価上げればいいのです。
とはいっても、簡単ではありませんし、これはITの分野ではなく、マーケティングの分野になります。
生産プロセスは今までと変わらず、むしろ少し増やして付加価値をつけてあげる。そしてそれを差別化要素として、打ち出す。そうすれば、利益率を上げて売価を上げる事ができますので、必然的に生産性は上ります。
ですが、ここで課題。
果たして、その付加価値を求めている顧客がいるか?マーケット規模はどのくらいか?その売価で買うのか?
という大問題があります。

上記2つで解決できない生産性の低いものは諦めるしかないかもですね・・・少なくてもこの時点では思いつきません。

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