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お前は無能なんかじゃない

板橋と申します。

この記事は、今いる環境で無能感を感じている人を対象に書かせて頂きました。

まず、お伝えしたい事があります。

私は、本質的に「無能な人」なんてのは、いないと思っています。

人生の中で、やること成すこと全てにおいて、ビリだったなんて人はいないはずです。
これまで一度も「他人より活躍できなかった人間」なんていません。
何かしらの部分で、あなたは他人よりも優れています。

だから、もし、あなたが今「無能」として扱われているのであれば、それは、今いる環境がおかしいのだと思います。

よく「環境のせいにするな」とか、言われますね。
でも、それはきっと嘘です。

「環境のせい」でうまくいかないこと、というのは絶対にあります。

「環境のせいにするな」という言葉を聞くことがあれば、今後、それは真に受けないで下さい。

誰がなんと言おうと、あなたは本質的に「無能」では無い。
きっと、今いる環境があなたに合わないのです。

暑い環境で生きている生物は、寒い環境だと死んでしまいます。
寒い環境で生きている生物は、暑い環境だと死んでしまいます。
これと同じで、人にはそれぞれ自分にあった環境が絶対にあります。

世の中は広いです。
人も無限にいます。
あなたには、あなたにあった環境が絶対にあります。

せっかく生まれてきたのですから、存分に活躍しましょう。
活躍して、毎日をうんと充実させましょう。
楽しく、自分らしく、毎日を生きましょう。

今回は、どのように自分にあった環境を見つければ良いのか?等、
私の経験から、その方法をお伝えできればと思います。

私について

私のプロフィールはこんな感じです。

1991年生まれ。中央大学法学部卒。新卒でITベンチャー企業に入社し、あらゆる業種のWEBコンサルティングを行いました。
その後、総合広告代理店の博報堂に入社。営業として大規模なマスプロモーションの進行指揮に携わりました。
現在はメーカーで自社のマーケティングを担当しつつ、個人でも他企業のマーケティングコンサルティング業を行っています。

もちろん、これは全て事実です。
しかし、これは出来る限り、自分が良く見えるように書いています。

実際、私は、綺麗なキャリアの人間とはいえません。
広告代理店で働いていたときは、仕事が出来ないお荷物社員で、その後、
半年間は無職だった時期もあります。

それでも、今は自分に合った環境を見つけて、活躍できている実感があります。

今いる場所は、元々、興味のある分野では無かったですが、ここだと活躍できました。

思いもよりませんでした。

活躍ができるようになると、自分に自信が持てました。

やがて「自分なら何でも出来るんじゃないか」と思えるようになり、会社に許可を貰い、会社の仕事以外にも個人で仕事をはじめるようになりました。
すると、どんどん好転していきました。

たとえば、収入の面でいえば、前職の広告代理店の同年代よりも遥かに高い稼ぎがあるような状態になりました。
会社のお給料と個人の仕事を合わせれば、会社員だとひとつのラインとされている年収1000万円という収入ラインも案外容易く超えることも出来ました。

また、ほとんど全ての仕事は自分の裁量でできるようになり、ライフワークバランスも安定し、自分で仕事のやりがいを感じて働けるようになりました。

では、なぜ自分にあった環境と出会えたのか。
偶然かと自分に問えば、それは少し違うと思っています。
なぜなら、自分の中で、明確に選び取った感覚があるからです。

私のターニングポイント。
それは「半年間無職をしていた期間」です。

無能に陥った

私の1社目は、WEB系のベンチャー企業に就職しました。
主に、他企業のWEBマーケティングを支援するコンサルティング業をやっていました。

3年弱勤めたくらいのとき、広告代理店の博報堂が、第二新卒枠で今年は100名採用するという大量採用宣言を発信していました。
そこに応募したところ、運良く採用されました。

第二新卒、大手各社が熱い視線 博報堂は採用数2倍に
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ20IJ7_R20C16A6MM0000/

ここまでの中でも、細かく振り返れば、色々あった気もしますが、ここまでは概ね順調な感じで生きていました。

しかし、転職した瞬間、一気にダメ人間になってしまったのです。
では、なぜダメになってしまったのか。

簡単にいえば、周りの人が有能すぎて、自分に自信が全く無くなりました。

新しい環境に行ったら、何を取っても、自分が優位に立てることがひとつも無かったのです。

自分より地頭が良い人しかいない。
そして、体力も化け物。毎日ほとんど寝ずに長時間ぶっ通しで働ける人しかいない。
人生の経験値も、自分より遥かに豊富な人しかいない。
誰とでも仲良くできるような明るさを持つ人しかいない。
人間的にも、素晴らしい人しかいない。

素晴らしく、有能な人たちに囲まれた環境でした。
会社全体の中でも、優秀な人たちで構成されたチームだったように思います。

そんな素晴らしい人達に囲まれながらも、とにかく仕事は激務。
入社初日から、帰宅時間は24時を超えていたことを覚えています。

毎日24時前に帰れることがほぼ無いレベルの激務だったので、入社してから、すぐ連日タクシー帰りの日々が続きました。
ここまでの激務を体験したことの無かった私は、入社して1か月ほどでもう根を上げそうになったことを覚えています。

一方で、周りの同僚は同じ環境なのにピンピン働いています。

周りと比べて経験や知力では劣っている私は、当然ながら作業(雑用)で貢献することになります。
しかし、その作業ですら、体力が無ければとうまくできません。
そして、その体力すら、周りと比べて劣っていたのです。

雑用すら満足にできず、ミスは日に日に増えてきます。
あまりにしょぼいミスが多すぎて「こいつ本当に大丈夫...?」と思われてたと思います。

周囲の心配を察し「自分はなんてダメなんだろう」と思うようになりました。

何一つ、自分が勝てるところがない。
自分が役に立てることも、ひとつもない。
周囲と比べると、私は何ひとつ取り得が無く、ひとつも勝てるところがありません。

すると、自分が自分を嫌いになっていきます。
「自分はなんてダメな奴なんだ」と毎分、毎秒、思いながら過ごしていました。

そこからは毎日、自分が惨めに思えてきました。

自分で自分を責める負のループに陥っていきました。

結果、みるみる鬱っぽくなっていき、とうとう、休ませてくださいとギブアップしました。

誰かに詰められたとか、怒鳴り散らされたとか、そういうことで崩れたのではありません。

自分が自分を「無能」と認めることで、自分自身に沈められたのだと思っています。

よく長時間労働が人を鬱にすると言われています。
しかし、私は違うと思います。

私の場合だと「長時間労働についていけなかった自分を無能だと自己認識したこと」が心に大きなダメージを与えたことを鮮明に覚えています。

人は、自分が自分に対して「自分には価値が無い」と存在意義を否定するとき、自分が自分に対して「無能」と認めるときに、心に大きなダメージを負うのだと思っています。

無職になる

逃げるように広告代理店を退職をすると、私の無職期間がはじまりました。

その頃の自分は、疲弊の極みみたいな状態で、自己肯定感は地に堕ちていました。

「自分は無能だ」と毎日思っていたので、自分に対する期待は無かったです。
働かないことによってキャリアが損失するとかはどうでも良かったです。
「早く働かなきゃ...」みたいな焦りや不安に駆られるという感情も全く無かったです。

今後のキャリアとかはどうでも良く、明日からフリーターでバイトすれば食えるか、まあそれでも良いか、どうせ自分は無能だしな。みたいな事を本気で思っていました。

そのため、ある意味、清々しく無職期間に入ることになり、存分に無職を堪能することができたと思っています。

しかし、辞めたは良いものの、これから何をするかすら決めていませんでした。

特段やりたいことも何も無かったので、何をやるか決めることに困りました。

無限の時間は生まれたので、「ジュンク堂書店」という大型書店に毎日滞在して、自分はこれから何をすべきかを本屋で考えていました。

人生のアドバイスくれる人は身の回りに居ませんでしたので、本気で、ジュンク堂書店にすがることにしました。
自分を救ってくれといわんばかりに、片っ端から本を漁りました。
当時の私ほど真剣な形相で、ジュンク堂書店を練り歩いている人は店内にいなかったと思います。

ここで出会った情報は沢山ありましたが、当時(2017年)のビジネスのトレンドはこんな感じだと学びました。

①プログラミングスキルを持つ者は、今後仕事に困らない。
②仮想通貨が世界を変える。
③これから個人の時代が到来する。

これらに共通するのは「IT分野」ということです。
やはり、今後はどう転んでもIT分野一択だなと思いました。

そして、「個人の時代」というキーワードもグッと来ました。
直近で、組織の中で無能になってしまった自分は、もう組織で働くのは嫌だとすら思っていたからです。

そこで、プログラミングスキルを学べば全てが丸く収まるのでは?と思うようになりました。
プログラミングは上記の全てにおいて、プラスに機能します。
これを本気で習得することを決意しました。

更なる絶望

無職なので、時間はあります。

そして、幸いなことに、これまで忙しくお金を使う時間が無かったため、貯金も十分にありました。

そのため、短期集中のプログラミングスクールに通い、それにフルコミットする生活をすることを決めました。

1日12~13時間くらいはプログラミングに集中する生活に突入しました。

今、探してみたら、当時プログラミング歴1か月のときの自分が書いたブログが出てきました。

テーブル間の条件付きアソシエーションの設定【メルカリコピー作成記】https://qiita.com/YosukeItabashi/items/2ed5cad13263410f0fbc

メルカリのコピーサイトを開発していたようですね。

form_forメソッドを用いたザコアプリ作成 
https://qiita.com/YosukeItabashi/items/7ea8d51d41dab2eb0e9d

「ザコアプリ」って何ですかね。
もはや記憶から消えています。

と、こんなことをやる日々が1か月くらい経ったとき、

「俺、これじゃ勝てないわ。」
と気づいてしまいました。

スクールの良いところは、全く同じ時期から同じ学習をスタートする同期が居ることです。
同期がいると、自分が相対的に「他人と比べてどのくらい向いているか?」が分かります。

1か月くらいやってみると、自分と周りの差が分かってきます。

たしかに、継続すれば、そこそこは出来るようになるかもしれない。
しかし、ぶっちぎることは出来ない。

このような自分の限界値は、誰しも、本能的に理解することはあると思います。

しかし、今度こそ、私は何が何でも、他者と比べてぶっちぎる必要がありました。

なぜなら、つぎ自分がまた無能になってしまったら、もう自分が自分のことを信じられなくなってしまうと思っていたからです。

次の門出は、必然で勝ちにいく必要があると思っていました。

プログラミングの先に自分の未来が無いことを確信した私は、残りのカリキュラムこそ全てこなしたものの、そこから先、これを仕事にすることは考えませんでした。

また、中途半端なことをしてしまいました。

ますます、自分が自分のことを嫌いになります。

どの道に行っても自分は無能なのではないか、という恐怖感が募ります。

またしばらく、ジュンク堂書店を駆け回る日々は続きます。


ジュンク堂書店での出会い

ジュンク堂書店は9階から成る大型書店です。
ここにほぼ毎日滞在し、ありとあらゆる本を探しました。

私は仕事について悩んでいたので、ビジネス系の書籍が置いてあるコーナーをくまなく漁り続けましたが、これという情報と出会うことはありませんでした。

もはや成す術がありません。
自分を救ってくれる本など、無いのかもしれません。
途方に暮れてしまいました。

あー、終わったな。
自分はやはり、何をやっても他人より上手くできない無能だったのだ。

心からそう思いました。

仕方なく、全然ビジネスとは関係の無さそうな書籍コーナーも歩きはじめると、生物に関する書籍が置いてあるコーナーで、一冊の本と出会いました。

「弱者の戦略」

帯のコピー「弱くても こうして 生きてます」がグッ心にきて、手に取ったのだと思います。

この本は、世の中の弱そうな生物が、弱いなりにどうやって生き延びているか?をまとめた生物学者の方が書いた本です。

例えば、シマウマ。
シマウマはチーターから襲われる際にジグザグに走って逃げます。
チーターは走るのがとても速いように思いますが、それは直線に走った場合のことです。

ジグザグに走れば、走るのが遅いシマウマでも、チーターの最高時速という強みを潰せるので、逃げ切ることができたりもするというのです。

もうひとつ例を挙げます。
カブトムシ。
ツノが小さく生まれたカブトムシ♂は、夜行性になります。

カブトムシのオス同士は、メスを取りあう際、ツノが大きい方が基本的に争いに勝ちます。
そこで、ツノが小さいカブトムシ♂は生活習慣を夜行性に変えることで、ツノが大きいカブトムシと争わずにメスをゲットするというのです。

このように数多の「弱そうな生き物」が出てきます。
彼らが、それぞれの独自の工夫をして、弱くても生き延びている事実を知りました。

本の中に出てくるあらゆる弱い生き物と自分を、重ねて考えました。

自分は弱者であり、何ひとつ、他者よりも秀でる部分は無い。

それでも、もし生き延びるられるとすれば、他の生物がナンバー1になれない場所を探して自らがナンバー1になる自分の居場所を探すしかない。

あえて「断崖絶壁」という場所を選んで生きるシロイワヤギ。

あえて空でも陸でも水中でもない「水面」という場所を選んで生きるアメンボ。

彼らの「ずらす」という戦略は、特に心に沁みました。

誰も居ない場所を探す

自分の得意なこと、人の役に立てることは、現状では約3年間やってきた「デジタルマーケティング」でした。

しかし、デジタルマーケティング業界は、かなりの数の猛者が集う分野です。

情報感度が高く、仕事好きな人が沢山集まっています。

もはや、ビジネスアスリートといわんばかりの世界です。

そんな人々の中で、頭一つ抜けるというのは並大抵のことではないということは理解していました。

そして、自分にはそこで勝ち抜ける実力は無いとも分かっていました。

しかし、これまで3年くらいは実務を経験してきたため、スキルは幾分か持っていることも事実です。

そこで、先の「弱者の戦略」の"ずらす"という発想を適用できないだろうかと考えました。

デジタルマーケティングを得意な人が全くいない場所に行けば、自分が一番になれるのでは?

このように考えました。

そこで、デジタルマーケティングを得意な人が全くいない場所探しをはじめました。
シロイワヤギでいうところの「断崖絶壁」、アメンボでいうところの「水面」を探すというわけです。

その観点で、あらゆる業界をまたジュンク堂で研究しました。

すると、投資関連コーナーを見ていたとき「工作機械」の業界の存在を知りました。

「工作機械」について、知らない方もいると思うので、簡単に説明します。

一言でいえば、工作機械とは「機械を作るための機械」です。

世の中に存在するあらゆる機械は、手で作っているわけではありません。
機械も、何らかの機械によって作られています。
その機械を作る機械が工作機械と呼ばれるものです。
機械のお母さんなので「マザーマシン」と言われたりもします。

なぜこの業界に興味を持ったかというと、工作機械は、日本が世界の中でも大活躍している分野なのです。

たとえば、スイスのビジネススクールIMDから毎年発表される世界競争力ランキング。

これの最新版(2019年)を見ると、日本は世界のロボット産業のシェアでは2位と活躍していたりします。

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IMD World Digital Competitiveness Ranking 2019
https://www.imd.org/wcc/world-competitiveness-center-rankings/world-digital-competitiveness-rankings-2019/

工作機械の分野で有名な企業は、ファナック、マキタ、安川電機、DMG森精機、アマダHD、THK、不二越、オークマ などの企業が挙げられます。

これらは全て、売上高が1000億円以上ある会社です。

しかし、「デジタルマーケティングの人」は、ここに居るイメージが想像できませんでした。
おそらく、これらの会社を認知すらしていない人も、多いと思います。

これはチャンスではないか?と思いました。

このような業界の知識を持ったデジタルマーケターは、インターネットで探してもほぼ存在しませんでした。

それもそのはずです。

まず、デジタルマーケティングは、文系の人が多い業界ですが、この業界は理系出身者がほとんどを占めています。
そのため、人の基本属性として交わることが少ないです。

そして、製造業の知識のキャッチアップが、外部からは非常に難しいです。

製造業では「三現主義」という「現場」「現物」「現実」の3つの「現」を重んじましょうという考え方があります。

トヨタやホンダにおいては「五現主義」なんて言われたりもします。

このような現場重視の世界において、情報は外に出てこないため、知識をキャッチアップするためには、まず現場に入らなければならないのです。

要は、製造業に就職したり、工場で実際に働いたりしないと実情が全然分からないのです。

しかし、デジタルマーケティングに興味を持つ人々が製造業に入って勤務することを選ぶか?といえば、ほぼ無いと思いました。

本気で調査した結果、この分野であれば自分でも活躍できるのではないか?と感じ、私は製造業の分野で勝負に出ることを心に決めました。

これは私なりの「弱者の戦略」です。

自分の才能っぽい特性にも気づく

BtoBの製造業という分野があり、ここでしばらく働くことに決めたと知人に話すと、とても驚かれました。

「お前、こんなことやりたかったの?」
そんな風に言われました。

それもそのはず。ついこの前まで、プログラミング漬けだった男の行く末が、製造業という対極の分野なのですから言われても仕方ありません。

しかし、ここでひとつ発見があります。

私は「対極だからこそ誰も入ってこなくて良い」と思うわけです。
しかし、友人は「この分野は、あまりに興味が持てな過ぎて、自分なら頑張れない。」と言うのです。

このとき「自分の強み」に気づきました。

それは、自分は「興味」で仕事のパフォーマンスがぶれないことです。

例えば、BtoB製造業といえば、基本知識としてこのようなことは知っておくべきものです。

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引用)日本工作機械工業会
https://www.jmtba.or.jp/machine/introduction

この他にも、これに準ずるような内容をたくさん知る必要があります。

もちろん、この分野の知識は当時ゼロでしたし、元々興味があったわけでもありません。
しかし、これを学ぶことが、そこまで苦なものとも思いませんでした。

でも、その友人がこれを見たときの反応は、拒絶反応に近いもので、そこまで嫌なものかなぁと、不思議に思ったものです。

そして、「過去の想い出」が脳裏をよぎります。

それは医療系の企業のマーケティングを、実務として担当したときのこと。

医療系の広告を展開する際は「医療広告ガイドライン」という医療法に基づいたガイドラインを遵守しなければなりません。

これを守るためには、医療の専門知識も頭に入れておく必要があるのです。

医療広告ガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000209841.pdf

もちろん、医療広告に携わる誰もがそれらの専門知識をキャッチアップすることになるのですが、ある程度の知識を頭に入れた上で仕事をしていると「すごいね」と言われる事が多々ありました。

私としては、専門知識だろうと何だろうと、必要な知識であれば当然頭に入れるべきと思い、ただ知識のキャッチアップをしていただけですが、周りの同業からは「すごいこと」として扱われた経験がありました。

今回の「製造業の専門知識」は、過去の「医療の専門知識」のキャッチアップ経験と、どこか通ずるものを感じました。

このとき、私は「興味の有無に関わらず頑張れる」という、自分の特性に気づきました。

活躍できるようになった

製造業という領域にフィールドを移してから、活躍できるようになります。

私は現職の会社名等は公表していないので、どのようなことをやっていたのか示しにくいのですが、簡単にいえば、下記のようなBtoB製造業のマーケティング記事を3万字規模で書けるくらいにはやり込みました。

BtoB製造業がやるべきたったひとつのデジタルマーケティング手法
https://note.com/itaty0/n/n22f3248ab920

書いたこの記事は、NewsPicksのビジネスカテゴリで広く取り扱われ、大きな反響がありました。この記事から、いくつかお仕事も頂きました。

そして、私と同じ領域、製造業×デジタルマーケティングで活躍している人はほぼいないことも分かりました。

たとえば「製造業 マーケティング」で検索すると私が一番に表示されるような状況です。

ある程度、活躍ができるようになると、自分に自信が持ててきます。
そこで、個人でも仕事をお受けしようと思うようになりました。

勤めている会社に個人でも働きたい旨をお伝えすると、原則では兼業不可の中のご厚意で兼業を許可頂きました。

個人では現在、他の事業会社のマーケティング機能の一部を業務委託で代行しています。

また、経営コンサルティング会社と連携し、製造業の実情に合わせたマーケティング支援などもしています。

最近では、製造業とは全然関係ない分野のデジタルマーケティング案件まで実施するようになりました。

このように仕事で活躍できている実感はあるのですが、課題もあります。

というのも、今は土日を含め、フル稼働をしている状況です。
自分の稼働の限界が、成長の限界になってしまっています。
この状況下で、これからどう自分を伸ばしていくべきかというのは現在の私の課題です。

このように現状も課題はありますが、過去の「負の連鎖状況」からは完全に断ち切ることができ、逆に「好循環に入った」ということは事実としてお伝えできると思います。

そして、その基礎となったのは、どう考えても先の「弱者の戦略」であり、これがうまく機能したと思っています。

本気で自分の今後を考えたこの無職期間を経て、私は凄く精神的に成長したと感じています。

私からの提案

数年前の無能感を感じている自分に向けて、アドバイスをします。
今、無能感を感じている方の参考になれれば幸いです。

提案①:環境を変える
「今いる環境」で自分が今後活躍できるかを冷静に見直すと良いかもしれません。そもそも環境が自分に合わないため活躍できていない可能性があります。

提案②:普段なら読まない分野の本を漁る
普段なら絶対に読まない分野の情報を漁ってみると良いかもしれません。
私が生物学の「弱者の戦略」という本に出会ったように、奇跡の出会いが起こる可能性があります。

提案③:自分の得意技と対極の分野を掛け合わせる
自分が今までやってきたことに、それと「対極の分野」を掛け合わせてみると良いかもしれません。
自分ではあたりまえのスキルも、異分野では「重宝するもの」として化ける可能性があります。

提案④:自分の今後のプランを他者に話す
自分の今後のプランを友人に話してみると良いかもしれません。
すると、自分のあたりまえが他人のあたりまえではないことに気づき、そこに意外な自分の才能を見出す可能性があります。

提案⑤:どんなに小さな分野でもいいので大活躍することを目指す
どんな小さな分野でも良いので活躍しようとしてみると良いかもしれません。活躍することで自分に自信が持てて、何をやってもうまくいくような好循環に入れます。

私もこのプラン(弱者の戦略)が正しかったと、もっと胸を張って言えるように、これからより頑張って実績を出していこうと思っています。

お互いに頑張りましょうね。

あなたの弱さは、あなたの武器です。



P.S.
ひとつ忘れていました。

もしかしたら、今、あなたは無能感が全開になっていて、動けなくなっているかもしれないですね。

なので、私が自己肯定感を回復させた方法もお伝えしておきます。

実際に、私はこの方法で回復したので、生きた知恵です。
生々しいですが、せっかくですし、包み隠さず、お伝えします。

どうすれば、あなたの自己肯定感を回復できるか?

まず、「自分を褒める人としか関わらない」という環境づくりが必要だと思っています。

シンプルに考えましょう。誰だって毎日褒められまくってれば「自分ってイケてるんじゃね!?」となります。

全ての「自分を否定する人」は遠ざけましょう。

たまに「お前のためを思って」とか言いつつ、否定ばかりしてくる人が居ますね。

どう考えても邪魔でしかないので、ゴミ箱に捨てましょう。

世の中には人間がたくさん居るので、1人や2人捨てても全く問題はありません。

褒める人で自分の周りを固めたら、つぎは「自分より下」を見るべきです。

シンプルに考えましょう。誰だって自分より下を見れば「自分ってイケてたんじゃね!?」と思えます。

上なんか見ちゃダメです。下を見ましょう。
上には上が居るのであれば、下には下も居るものです。

真面目な人ほど、自分を否定する人を大事にしようとするし、常に上を見ようとしてしまうと思います。

でも、そこがあなたの「ダメなところ」だと思います。

なんていうか、良い人すぎます。
もっと図々しく生きましょう。
綺麗ごと抜きで、シンプルに「嫌なものは嫌」で良いと思います。


さあ、もう動けますよね。

大丈夫。
お前は、無能なんかじゃない。

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