144 「Z世代向け」と言っておけば注目されるのか
Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
「Z世代向け〇〇」と謳う商品やサービスのキャッチコピーが一段と増えたなと個人的に感じるこの頃です。そんなにパワーのあるワードなのでしょうか。あればあやかりたいですね。
定義が明確に定まっておらず、国によってもバラバラなことから、「何歳から何歳までがZ世代なのよ」と気になる部分も多いこの世代の区分けですが、元を辿ればアメリカ発祥の言葉なので、アメリカ基準で見てみると、1996年~2010年にかけて誕生した方をZ世代としているようです。
その前にX世代、Y世代、後にはα世代というものがありますが、それらもまとめてみると以下のようになるようです。
X世代:1965年~1980年
Y世代:1981年~1995年 俗に言う「ミレニアル世代」
Z世代:1996年~2010年
α世代:2011年~2025年
携帯電話やネット等の台頭を機に、「○○世代」という言葉が生まれたようで、初めのX世代は携帯で言う1G、2Gを経験している世代ということになりそうです。
世代の定義だけ見ると「へ~」で終わる内容ですね。ぱっと見は何故こんなものこだわるのか不思議ですが、消費者にサービスを売る側の視点で見ると、これだけの年齢幅を一括りにできるワードというのは確かに使い勝手が良さそうに見えますね。「Z世代向け」と言えばまだトレンド感もありますし「私じゃん!」と関心を持つ方がいるのかなと思います。
昔に比べ、急速に通信速度やデジタルデバイスのスペックが向上していき、それに合わせてSNS等のサービスも普及したことから、情報に触れる機会も増え、「多様性」という言葉も頻繁に出てくるようになったかと思います。多様性に富んだ現代の人々を振り向かせるのは中々に難しいですが、まだ色褪せておらず、ざっくりとターゲティングできる「Z世代向け」というワードは、キャッチコピーとして使い勝手がよいのでしょうか。
単純に世代だけで切ってしまって良いのか疑問ですが、これがいか程の効果を生むのか非常に興味深いところです。
~あとがき~
アメリカ基準で見た時に私もあと一歩でZ世代になっていたことに驚きました。Z世代は割と身近にいるのですが、ネットに書かれてる程そんなに価値観が違うかねといった印象を持ちました。
あくまでその世代のモデルであろう人達がそうなのであって、1人1人は全く違う考え方、価値観を持っていますよね。「〇〇世代」という年齢だけのセグメントの切り方はとても大雑把なものかと思います。生活様式、興味、関心、悩み等を考慮したセグメント分けというのが個人的には重要な気がします。
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