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165 人件費を上げれば株価が上がる!?

Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
春闘の季節ですね。無意識に目がいってるだけかもしれませんが、給与に関する記事がいつもより多くなってきたなと感じるこの頃です。

かねてから他の先進国と比較し給与が安いと言われる日本においても、DXバブルにより、俗に言う「高度人材」や「DX人材」の給与相場が上昇したり、賃上げしたら法人税を優遇するという「賃上げ促進税制」が22年度から開始されるなど、例年とは動きがやや異なるように思います。

単純に従業員全員賃上げというのはナンセンスですが、希少なスキルを持った方や優秀な方ほど転職市場では引く手数多で提示年収も吊り上がり、転職するまでも早いので、気付いた時には手遅れで退職されてしまったという経験をお持ちの方も多いかと思います。今年は給与テーブル及び評価方法の見直しを行う良い機会かもしれません。

とは言え離職防止だけを目的とした賃上げは中々踏み切れないと思います。それ以外に何か企業側にメリットになることは無いのかと思い、いろいろ漁っていると、ヒューマン・ヘルスケアでお馴染みのエーザイが「人財計算式」なる興味深い計算式を発表していました。

難解過ぎて私には式の意味が分かりませんでしたが、投資とリターンの関係を人件費など費目ごとに詳細に分析し、PBR(株価純資産倍率)※にどのくらい貢献しているかを割り出すものだそうです。

※知らなかったので調べてみました。
PBR(株価純資産倍率)=株式時価総額÷純資産
PBRが1.0倍であれば、会社の時価総額と純資産(工場や土地など)の価値が一致しているということなので、仮にこの状況で投資家が株式を100%取得してすぐに会社をたたんだ場合、市場価格と同一の資産を手にしましたということになるようです。そのため、机上の論では1.0倍未満であれば株価は割安、1,0倍を超えていれば割高というお話のようです。

1.0倍未満の企業は何か不祥事を起こして投資家からの評価が落ちた?など考えられますが、1.0倍を超えてる企業は何が要因で株価が上がってるのか特定しづらい部分がありますよね。

この、「何がどれぐらい株価に貢献しているのか」をまとめたのがエーザイの報告書のようで、エーザイが自社で調査したところ、人件費を増やすと株価に最も貢献するという結果が出たようです。その関係を表したのが人財計算式とのこと。

へ~(・o・)!

上記が全ての企業に当てはまるかは分かりませんが、経営陣にとって株価の下落はストレスだと思うので、一考の余地ありかと思います。

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