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Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
「企業の預金口座の入出金情報」というのは我々営業からするとすごく欲しい情報ですよね。

どこの企業と取引があるのか、どんなサービスを使っているのか、今何に注力しているのか、投資の余力がどれぐらいあるのかなど、いろいろと想像が膨らむ情報です。

しかし、大量にある口座の1つひとつの取引履歴を追うのは素人目で見ても非常に骨の折れる作業かと思います。
そんな情報をひとまとめにし、複数の取引先を相関図のようにまとめるサービスをSBIホールディングスが開始するようです。

SBI、地銀の取引先網を見える化 AIで分析
2021年8月16日 日本経済新聞

第一弾として資本業務提携をしている島根銀行が採用するとのことですが、
どのように活用していくのか今後注目です。

個人的に地銀がAIを活用する旨のニュースを聞いたのは久しぶりな気がします。
以前は融資等の審査をAIで自動化するといったニュースが頻繁に飛び交っていましたが、これを機に各行でさらにデータ活用が進む良いですね。

保険

金融業界の動向について自分なりに調べていくと、
金融の中では保険、特に損保でのAI活用が活発な印象を持ち始めました。
中でも損保ジャパンの活用度が抜きん出ているようで、
■災害予測
■事故の責任割合自動算定
■画像認識による自動見積(自動車補修、保険等)
■電話問合せの音声認識及び対話要約
■NLPによる社内FAQの検索
■企業保険の引き受け可否判断
■他多数
などを既に行っているようです。
直近はかなり急ピッチに進めているとのことで、記事をいくつかピックアップしてみました。

損保ジャパン、自動車補修自動見積もりシステムをリースやレンタカーで活用も 返却時の査定などAIで判断
2021.07.19 日刊自動車新聞電子版
損保ジャパン、コールセンターをDX 対話要約もAIで
2021年8月14日 日本経済新聞
損保ジャパン、無人で契約判断 AI使いコスト150億円減
2021年8月16日 日本経済新聞

保険業界では査定や細かい事務処理が多数発生するため、
急速なAI浸透は必然なのかもしれません。
とはいっても実運用までの準備はかなり大変だったのではと想像します。
各部門でこれだけAI活用が進んでいるのは純粋にすごいなと感じました。

単純に生産年齢人口が減り続ける日本において、人が本来やるべき高付加価値業務に専念するためにもAI活用は今後ますます進んでいくことが予想されますね。

「まだAIやらデータ活用やらそこまでのことは考えていない」というご意見をいただくことも未だにありますが、悠長なことは言っていられないかもしれません。



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