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237 日用品・雑貨のブランドスイッチに繋がる不満

株式会社Insight Techの西園です。
今回も「ブランドスイッチ(離反)」にフォーカスした不満分析を行ってみました。

Insight Techが運営する不満買取センターでは、不満を投稿する際に「利用/購入への影響」という設問に別途回答をいただいているのですが、これが対象の商品・サービスから離反したかどうかを確認できる指標となっております。

今回はこの指標を用いて、日用品・雑貨の離反に寄与する課題を簡易的にまとめてみましたので、日常生活における生活者のお悩みの理解にぜひお役立ていただければと思います。

不満ファインダーはマーケティングリサーチの各フェーズで皆様の強力なアシスタントとしてご利用いただけます。
直近は「ニーズ探索」「アイデアスクリーニング」「提案活動」のシーンで特にご活用頂いております。

今回は「日用品・雑貨」ブランドスイッチに繋がる不満を探索するフローをレポートにまとめています。対象とする抽出条件は下記のとおりです。

抽出条件①のキーワードランキングをベースに、全体件数に対するキーワード別の離反件数の割合を確認したところ、 「香り」「サイズ」「耐久性」「生地」「厚み」といったキーワードが離反割合平均値を15pt以上上回る結果となりました。

離反割合が特に高かった「サイズ」「耐久性」「生地」「厚み」を対象に独自の辞書を設定し、 不満項目毎に優先課題図を作成し、それぞれの特徴的な課題を確認していきます。

【おまけ】優先課題図 ~厚み~
詳細はレポートをダウンロードしてご覧いただければと思いますが、参考に「厚み」の不満データで作成した優先課題図を掲載します。

潜在課題(量は少ないが要望度の高い不満)の領域には、クールリングを対象とした不満が確認できました。

  • 保冷剤が厚いことによって装着時の付け心地が悪い

  • 首との接触面積を増やして欲しい

保冷剤を薄く引き伸ばして首との接触面積を増やしたクールリングが求められているようです。言われてみれば本来そっちの方が良いよなと思いますが、顧客の声を分析しなければ中々気付けないものです。

「顧客の声を聞く」「ユーザーファースト」等のスローガンを掲げながら、それがただの美辞麗句になっていては意味がありませんよね。しかし未だに多くの企業でそれらは飾りだけの言葉になっています。実践あるのみです。


【まとめ】
不満ファインダーを用いたブランドスイッチに繋がる不満の絞込みフロー

① 抽出条件設定
② 意見対象部(キーワード)ベースでの離反割合を確認
③ ②でピックアップしたキーワードで抽出条件を新たに設定
④ ③の抽出条件毎に優先課題図を作成し、「潜在課題」の領域を確認

今回は「日用品・雑貨」を対象としましたが、他の領域においても汎用的に活用いただけるニーズ探索フローかと思います。自社の市場、資源、強み、ニーズ(又は課題)を明確に捉えていれば、そこから生まれるコンセプトはより強固なものとなりますので、これからリサーチの検討をされる方々は是非不満ファインダーをご活用いただければと思います。

・バイアスの無い意見を収集したい
・より解像度の高いN1を見つけたい
・商品開発や新規事業に繋がるような盲点となっている課題を見つけたい
・根拠のあるマーケティング施策を立案し、その推進を加速させたい

上記のようなシーンで強力なアシスタントとなりますので、
課題感をお持ちの方はお気軽にお申し付けください。


【あとがき】

Insight TechはVoC(顧客の声)を起点としたサービス改善・開発のご支援をしております。データや分析ツールのご提供だけでなく、今回のようなレポーティングまでご一緒し、課題探索、施策立案、意思決定までをサポート致します。

「ちょっと思い当たるな」と感じられた方は、弊社が何の会社か忘れてしまう前に、是非お気軽に資料DL又はご相談ください。

【会社概要】
商号:株式会社Insight Tech(http://insight-tech.co.jp
設立:2012年6月19日
連絡先:03-3342-6710 / sales@insight-tech.co.jp  👈ご相談はこちら
事業内容:
マーケティング調査やレポート作成
自然言語処理・機械学習などの人工知能を利用したデータ解析受託
企業プロモーションやブランディングサポート
不満買取センターの運営

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