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305☆イタリアの秋の恵み

ぼんじょーるの!
夜の雨がやんで薄日の射す月曜の朝です。
寒いのかなと思いきや、窓を開けてみたら生ぬるい空気が流れ込んできました。
でも、湿度がすごい!

地中海性気候では日本と反対で冬は湿度が高くなります。
一雨ごとに湿度が気温が低くなり湿度も高くなってくる感じ。
そろそろ暖房をつけてもいいかなとも思うけど、今の室内温度は20度で湿度60%。
なので必要性はまだ感じられません。

お友だちはこの週末から使い始めたと言ってました。
温度を上げるより、湿度を下げるのが目的です。
暖かなローマ、冬の初めはそんなふうに暖房を使い始める人が多いように思います。

さて、昨日は秋の味覚を満喫するごはん会でした。

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イタリア産の北海道カボチャの煮つけはこんなふうに仕上がりました。
皮がオレンジ色なので、あんまり見た目が良くないですね。
マントヴァカボチャは皮が緑色なので切れ目からオレンジ色がのぞいてきれいなのに。

肝心の味のほうは、北海道カボチャのほうが全体的に上品でした。
皮がすごく薄くて果肉も柔らかくて、甘みもおだやか。
うーん、ワタシ的にはやっぱりマントヴァカボチャのほうが日本の栗カボチャの味に近いと思います。

スープにしても美味しかったし、煮つけはもちろん最高でした。
まだ出回っているうちにもう1個買いたいな。

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栗は栗ゴハンにしました。

今年はあらかじめネット情報で仕入れていた通り、冷凍させてから皮をむいてみたんです。
そうしたら鬼皮がいとも簡単にむけてビックリ。

ただし、内側の渋皮はそう簡単には行きませんでした。
改めて、これもネット情報で見た、塩を入れたお湯で4分煮て、4分蓋をしたままむらし、ザルにあげて1時間放置してからむく、というのを試してみたけど、個体差が激しかったですねぇ(汗。

結局、カボチャと栗の作業で午後4時間ぐらいかかりました。
そして、7時ごろお友だちの家へ。

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いつもステキなテーブルセッティング。
インテリア会社に勤めているのでホントに家の中が何もかもステキなんですよねー。

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こうして置くと、カボチャと栗ゴハンが特別なものに見えてきます。

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ピニョレットという北イタリアのブドウ品種。
ピノビアンコの系列のようですけど、匂いがすごく特徴的でいわゆる「猫のおしっこ」「脇汗」系。
ソーヴィニヨンブランの香りとよく似てました。
そして、微発砲。
初めてのワインでした。

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薪を燃やして炭を準備。
昔はこの薪の炎で調理するのだと思ってましたけど、暖炉料理の基本は熾火なんですよね。
ガンガンと燃える炎ではなく、そのあとの炭火が大事。

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お友だちが準備しててくれたキノコスープ。
ポテトも入ってます。
ポルチーニのトローンとした食感が美味しかったです。

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驚くべきことに新酒で煮たお肉と栗ゴハンが合う!
最高のコンビネーションでした。

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おまちかね、今年の新酒。
でも、これを待ちわびていたのは私だけで一般的なイタリア人にはどうということもないものらしいです。
あんまり美味しくない、というのが理由で笑っちゃいますけど。
たしかに一般的なワインの美味しさは新酒にはありませんからね。
でもやっぱり、ねぇ、季節の風物詩的な、ね。

プーリア州サレント、ネグロアマーロだったかな。
たしかにふつうに醸して、来年の春以降に飲んだほうが美味しいと思いました(笑。

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洋ナシを赤ワインとシナモン、お砂糖で煮てクリームを詰めたスイーツは別のお友だちのお手製。
彼女は最近洋ナシとチーズの組み合わせに凝っていて、こないだはブルーチーズと合わせたのをいただいたけど、それも美味しかったです。

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さて、栗が焼き上がりました!

新酒と焼き栗を一緒に食べるのがイタリアの11月の伝統なのです。
正式には11月11日、聖マルティーノの日にそれをやることになってます。
それは、昔はこの日が新酒の解禁日だったから。
でも、近年では地球温暖化の影響で新酒の解禁日が早まってきていて、今ではなんと10月30日!

12日も早くなっちゃってます。
地球温暖化、ここらで食い止めておかないと、美味しいものも味わえなくなってしまいますね。

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